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手の掛からない子育て


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71階の住まいは、ドバイといえども流石に珍しく、たくさんの方が遊びにきてくださいました。

初めていらした方は、絶景に吸い寄せられるように窓辺に向かわれます。そのとき窓に手をついて眺める方とそうでない方がいらっしゃいますが、そこから何がわかるでしょう。

窓に手をつく方は、窓の掃除をしないでしょう。普段から部屋を綺麗にしている方は、窓や壁に手をつきません。無駄に掃除しないで済むように、常日頃から心がけます。また、両足でしっかり地面を捉えて立つと、どこかに手をつくことはありません。正しい姿勢は、掃除上手になります。


子どもにあれやこれやと手をかけるのを優先して掃除を疎かにすると、子どもたちは、整理しなくても大丈夫と学びます。散らかさなければ片付けなくていい、汚さなければ掃除が楽になります。日頃からピカピカに綺麗にしていると、空気を読み、汚さない子、片付けをする子に育ちます。よそのお宅へ伺うとき、子どもにダメダメ言わずに安心してお喋りできます。「良い子ね」と褒められて、ますます素敵な子に育つでしょう。取り繕いの子育ては、必ずボロが出ます。


私は、娘が2歳の時から「白い壁って綺麗でしょう」と口癖のように言ってきました。来客のある仕事をしていたため、余計に清潔に敏感になるよう育てていきました。今回の感染症、ワクチンを打たなくても身を守れているのは、必要以上に触らないと育てたのが功を奏していると思います。

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私が、今の住まいを内覧したとき、何もない60平米のリビングの窓から見渡す景色にワッとしました。そう、”部屋に何もない”ことが、より効果を及ぼします。ここに何度もいらっしてる方は、なんにもないこの空間が居心地がいいからです。


ドバイでは、仕事柄、各国の方のお家にお邪魔します。裕福なお宅ばかりですが、すっきりと暮らす清潔なお家の子どもたちは、行儀が良く挨拶もしっかりできます。世界中の家庭が同じです。お金を持っているいないに関わらず、全てにおいてエレガントであることは優先されるべきだと思います。


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ドバイのエミレーツタワー駅前のMAZEタワーに入ってみてください。グランドフロアの何もない真っ白の空間が、あなたを「無」にしてくれるでしょう。第一印象、誰でも知らず知らずインパクトを受けて、上のアパートが、よく管理されて清潔感にあふれた部屋だと想像することができるでしょう。築10年を越えましたが、今も建った当時と変わりません。


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何だかいつも忙しいと思っている方は、物を減らしたり整理整頓して掃除しやすくしてみましょう。お子さんは、親の背中を見ています。自らの言動を見直して、手の掛からない子育てを目指しましょう。

今日も、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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