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一ヶ月生存率5%以下から生還した話

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2019年11月5日に大動脈解離になりました。生死をさ迷い、人生を諦めたのですが、少しずつ前を向いて歩きだした今につながる話
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2021年2月の記事一覧

生存率5%以下の大病を経験した話③

生存率5%以下の大病を経験した話③

再手術大動脈解離の手術は15時間かかりました。

胸骨を割って開いて、人工血管に置換する手術です。

執刀してくださったのは、横山先生 横手先生 黒田先生です。たぶん

患者はまさしくまな板の上の鯉状態で、後から教えてもらった情報で知りえた先生です。命を救っていただきありがとうございました。

手術後目覚めてから、意識はあるのですが反応できません。緊急で手術をして、なんとか命をつないだのですが②で

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生存率5%以下の大病を経験した話①

生存率5%以下の大病を経験した話①

2019年11月5日午前9時私は大動脈解離になりました。私は岐阜の田舎で作業手袋(軍手)を製造・販売しております。

いつものように朝6時に起きて、パートのおばちゃんが出勤するまで機械を整備しながら、一人で製造を始めます。8時にパートさんが出社してくるので、そこでようやく朝ごはんです。NHKの朝のドラマを見ながら朝食を食べ、コーヒー豆を挽いて香を楽しみながら一息つきます。

 工場と自宅が隣接して

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生存率5%以下の大病を経験した話②

生存率5%以下の大病を経験した話②

目覚めたのは、手術から3日後でした。

夢やお告げはなにもなく、真っ暗な闇の中まずは人の声が聞こえてきます。上の姉と妻が話す声が聞こえ、日常の対応を話し合っていたのようで、慌ただしい雰囲気の会話です。そして、ゆっくりとですが目を開けます。ぼんやりと光に包まれた霧の中のような不思議な空間にいるようです。

目を開けると、妻と姉が見えます。二人はまだ気づいていません。相変わらず慌ただしく話し合っている

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