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自分の中に「孤独」を抱く。岡本太郎


私は高校生の頃、孤独だった。


スマホもSNSも当然無い時代で地方の田舎の学校では周りでは芸術を志す者は殆どいなかったからだ。
芸術の話をしたくても話せる友人はいない。
そんな中、本を読んだ、芸術に関するもの、芸術家のもの
中でも岡本太郎さんの本は刺激を受け触発された。


幼い頃はTVでおかしなおじさんだなという感じで見ていたが。
直接はデザインとは関係はないが
「芸術の根幹」にある若さゆえに持ち得る何かエネルギーのようなものも浴びたのだ。
普通の大人が言う真逆のことを言う中に感化もされた。
その中に「自分自身を信じていく事の大切さ」を教わった。
心が折れそうになった時は
「俺はやれる。俺ならやれる。俺だからやれる。」
そう心に言い聞かせ、自分自身を応援していた。

初の大学受験にも失敗しひとり上京してやっと二回目のチャレンジで受かった始末だ。
しかし、掲示板に自分の受験番号があった時の事は一生忘れない。
今まで貫いて来た事、頑張って来た事は間違ってはいなかったのだと思った。
「孤独」はいつのまにか自分を逞しくしてくれていた。
今思えば、其れ迄の苦労はこのためにあったんだなと思った。


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人と共に生きていく世界



 「人生」とは「人が生きる」と書く。又「人と生きる」とも読める。
人を豊かにするためにデザインやアートは有るのだと思う。

会社の一員として社会と関わっていた時に、学生時代とは違う「社会への責任」というものを学んでいった。
それは会社の存在意義であり、自分の存在意義にも通じると言う事。
今もデザインや芸術を生業として携わっている自分にとって
「真実のデザイン•アート」それは「人と共に生きる社会」を自分の手で彩り良さを加えていくことではないか。

一生に一度の人生
大いにチャレンジして失敗しても良いじゃないか。
でも不思議な事にこれだけは言える。
若さが何度もカバーしてくれるよ。
レジリエンスパワーは衰えない。
でも最後に良い人生だったと、まんざらでもなかったと言えれば良いなと。


岡本太郎 作

色んな事が起きる時代であっても
人と共に生きていくこの社会を「デザイン」の力を信じて
頑張ってみようではないか。
そして、
少しでも自分のデザインで喜んでくれてる人がいるのだと信じてみよう。

いつのまにか
自分は「孤独」では無くなっているはず。


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