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採用は「自分の物語」と「企業の物語」が重なること。経営者は本気で語ろう

「採用の応募者のほとんどが、noteの連載を読んで共感してくれた人たちなんですよ。ありがとうございます」

採用責任者さんからその言葉を聞いた時、おもわず胸が熱くなり視界が一瞬にじんだものの、「当然ですよ」と言わんばかりの笑顔で対応をした。

内心は「うおー!マジで!お役に立ててよかったわ!」という安堵感と、コサックダンスを踊り出しそうなほどの喜びでいっぱいだった。

それは、これまで試行錯誤をしてきた「企業の物語」に確かな手応えを感じた瞬間だった。

「企業の物語」に共感した採用応募が増えている

上記は約1年前から「企業の物語」の発信を始めた、サラダボウル専門店の株式会社With Greenの採用現場で起こった変化でした。

創業者である武文智洋さんと弟の謙太さんは、兄弟を中心としたWith Greenの物語『サラダ兄弟の挑戦』をnoteで連載しています。

経営分野を担当する兄・智洋さんは、「1億円以上を失ったディナー業態の大失敗」など、経営目線の物語を語ります。

商品開発を担当する弟・謙太さんは、「アボカドを使わない理由」など、素材と味へのこだわりを追求したメニュー開発の物語を語ります。

どの物語も「With Greenらしさ」を語る上で欠かせないエピソードです。私たちは、インタビューをもとに一つのエピソードを3000字ほどのボリュームで書き下ろしていきます。一般的にネットの記事は短くてポイントを絞った文章が好まれますが、そのような文章では読み手との間に深い共感は生まれにくいと考えています。

企業としての世界観や大切にしているものを語るときに、短いポイントだけで本当に伝えることができるのでしょうか。経営者自身が語り全力で磨き上げた文章で、ようやく少し伝わるかなと思っています。それぐらい企業の情報を伝えるのは難しい。

明確な「企業の物語」が求職者を導く

人はそれぞれ自分が主人公の物語、「自分の物語」をもって生きています。求職者の目線で採用を見たときに、この企業で働きたいと思う動機は、おおまかな条件が合った上で、「自分の物語」と「企業の物語」が重なった時、つまり人が「企業の物語」に強く共感したときに、「この会社で働きたい!」と行動に移すのではないでしょうか。

「自分の物語」と「企業の物語」の重なりが明確なほど、採用のミスマッチがおこりにくくなると考えています。ただ、求職者の中にはまだ「自分の物語」がぼんやりしてしている人もいるのが正直なところです。

仮に「自分の物語」がぼんやりしていても、はっきりと語られた「企業の物語」に出会った求職者は、そこで働く自分の物語を想像できると思います。

しかし「企業の物語」が明確になっていない場合は、点在する情報から求職者が「自分に寄せた企業の物語」を想像し、必要以上に期待を大きくしてしまうかもしれません。入社後に想像していた物語と違うと気づいた時には、モチベーションは低下し退職を選ぶ可能性が高くなります。こうした採用のミスマッチは頻繁におこっているはずです。

「自分の物語」と「企業の物語」の重なりが強固であれば、採用のミスマッチがおこりにくくなると私たちは考えています。だからこそ経営者は本気で語り「企業の物語」を作り上げるべきなのです。

経営者は、自分たちのやりたいことや、大事にしている世界観を言語化することから目を背けてはいけない。自分で語ることに照れている場合じゃないんです。どんなに素晴らしい思いを持っていても、言葉にしていなければ誰にも届きません。

「企業の物語」には、想像を超えた力が宿っています。その力を私たちは信じています。一緒に「企業の物語」をはじめましょう。

株式会社コルクラボギルド 代表
頼母木俊輔(たのもぎしゅんすけ)

今なら「企業の物語」作りが体験できる、初回ヒアリング90分が無料です。ぜひご連絡ください。

◾️コルクラボギルド公式サイト


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