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朝一番に出社する顔ぶれが毎日同じという場合、大きなリスクを抱えている可能性あり

35年前、私の新入社員時代、始業前の準備は基本的には新人がやるという習慣がありました。このため、われわれ同期3人はいつも朝早い時間に出社していましたが、我々よりも必ず先に出社している先輩が1名おられました。

その先輩は重要な取引先を数社抱えていました。また、その取引先が海外取引も盛んに行っていたこともあり、出社は職場で一番早く、帰るのは職場でいつも最後という状態が、その方が転勤されるまでの間ずっと続いていたのです。

先輩は人間的にも非常に素晴らしい方で、その仕事振りが認められてその後も順調に昇進されていきましたが、組織としてみた場合には全く問題ないという訳にはいきません。

どの会社でも、できる人、優秀な人に仕事が集中する傾向が多かれ少なかれあります。

特定の人の能力や人格に頼って業務が回っている場合、その人が健康で、かつ高いモチベーションを持ち続けている間は良いかもしれません。

しかしながら、その人が病気になったり、何らかの事情で緊張の糸が途切れてしまったりした際に、組織としてきちんとリカバリーできるか、という点を経営者は常に頭の隅に置いておく必要があります。

今まで私が働いてきた職場や接点のあった会社で見てきた範囲では、朝早く出社する人の顔ぶれはたいてい固定されています。また、そのような人たちは比較的まじめに仕事に取組む人が多いように感じます。

その人が自分のリズムとして朝一番を続けているのであれば良いのですが、中には仕事量の関係で無理して朝一番出社を続けざるをえない人もいます。この違いを見極め、会社の仕組みとして業務の平準化と分散化を図ることもリスクコントロール上必要なことです。

この点、リモートワークや在宅勤務が進むと、各社員の仕事量が見えづらくなります。「彼は仕事ができるから」「彼女は優秀だから」という形で特定の人に依存してしまうと、時には大きな穴があくこともあるので、よりきめ細やかにフォローアップしましょう。

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