難しそうな問題はできる限り単純な課題に切り分けて解決する
世の中には、「一見すると簡単そうに見えるけれど、きちんと対応しようとすると簡単にはいかない」ことがあります。
例えば、資金繰りもその一つ。
資金繰りの基本は
前日残高+当日の入金額ー当日の出金額=当日残高
です。
足し算と引き算なので、資金繰り表を作ろうと思えば小学生でも作れます。
では、何が難しいかと言えば、「当日の入金額が計画通りにならない」こと。
当日の出金額は、請求書等の資料があれば、ある程度正確に把握できます。
一方で、当日の入金額については
A社からの売上は月末までに入るのか
B銀行の融資は来週中には実行されるのか
が確実ではないために、当日の入金額が予測しづらいのです。
つまり、資金繰りが難しいのは
売上計画の精度
融資などの資金調達の不確実性
に起因します。
そして、後者の資金調達に関しては、前者の売上計画次第という側面が強いので、まずは「売上計画をしっかりと立てる」ことが資金繰りの難しさを減らす肝になります。
つまり、「資金繰りが回り続けるには?」という課題は、突き詰めていくと、経費や原材料費等も勘案して必要なお金をお金を確保するために
どの商品をいつ、いくらで、いくつ売るか
に集約されます。
言われてみれば、当たり前かもしれません。
しかしながら、実際には今月の目標として「100万円の商品Cを10個25日までに売り切る」というように
どの商品をいつ、いくらで、いくつ売るか
について、社内全員で周知徹底している会社は少ないように感じています。
「一見簡単に見える問題が難しい」のと逆に、「一見難しそうな問題をできる限り単純化する」ことで、やるべき行動が見えてきます。
必要なお金から逆算して必要な売上計画を立てる。
最初に「仮説:100万円の商品Cを10個25日までに売り切る」を立てないことには何も始まりません。これ自体はそれほど難しくないはずです。
難しいのは、立てた計画通りの実績にならないこと。しかしながら、そこから先は資金繰りの問題からマーケティングの課題になります。
難しそうに見える問題は単純な課題に切り分けることから対処しましょう。
関連する動画は「座組み度チェックで会社がさらに成長するツボを見つける」。
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もともと「座組み」というのは、歌舞伎や寄席、演劇や見世物などでの出演者の構成のこと。
そこから転じて、ビジネスでは、プロジェクトの体制やプロジェクトに参加するメンバー構成、組織構成という意味でも用いられるようになりました。
では、仕組みと座組みの違いは何でしょうか?
「仕組み」は、いつ、どこで、誰がやっても同じ成果が生み出せる手順や方法を決めて、定着させることです。
IT化、DX化というものも方法に含まれると思いますが、今なら方法はいくらでもあります。どんな方法であっても、「この人にしかできない」という属人化されている仕事を解消して、全てを会社の資産にすること。 これが仕組みの大きな役割です。
「仕組み」ができたら、それを担う人は決まります。知識や経験、専門性を考慮した上で、「何をどうするか」という行動も決まります。
「座組み」は仕組みに人をかけ合わせます。
「仕組みだって人のかけあわせでしょ」って思われたかもしれませんが、人のスキルや能力、適性だけではなく、「人の感情と思考」も加えての掛け合わせです。人は感情と思考があって初めて行動できるからです。
仕組みができて、仕事の属人化が解消されて、平準化されることでの成果はもちろんあります。しかし、それだけではある一定から先が見えません。その仕事に携わる人が仕事に対してやりがいを感じたり、価値を感じたりしなければ、「作業ができる」というところに留まってしまうからです。
「座組み」で目指すのは「仕組みあっての人」ではなく、「人あっての仕組み」です。
「座組み」は3つのステップに分かれています。
利益の見える化
仕事の見える化
人の見える化
それぞれのステップについて5つ、合計15の質問をしていきます。ぜひ、チェックをしながらご覧ください。
一つでも「気になるな~」と思われることがありましたら、ご一緒に「座組み度チェック」をやってみませんか?
「座組み」という視点から考えたときに、これから先にどうしたいか、そしてどう進めるのかということが見えてきます。
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