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これからの教育は「心のエンジンの駆動」が鍵

昨年まで4年間キャリア教育コーディネートをさせていただいた上伊那農業高校GLコースは三菱みらい育成財団の助成金を受けながら活動しています。

ちょうど一年前に財団の方々からのヒアリングがあったため同席させていただき、現場で感じる生徒の成長の様子、探究学習をおこなう上での成功、失敗、気づいたこと、課題などをお話しさせていただきました。

この助成金を活用している学校は多くあり、今回財団の取り組みからわかった日本の教育・社会の「課題」、「解決策」が一冊の本にまとめられました。

GLで大切にしていたのは最初の生徒同士の関係構築。
心理的安全性の場づくり。
教員が教えることを手放すこと。
いい出会い。
自分のストーリーを語ること。
自己肯定感を育むこと。
まだまだいっぱいありますが。

読み進めると全国でも同じ思いで取り組んでいる方々がいることがわかり、正解はないけれど、もがきながら苦しんできた活動の答え合わせをしている気分になります。
第2章には高校名、個人名こそ出ていませんがGLの生徒の話もあります。ぜひ探してみてください。

縛りのない助成金があることで活動の幅が広がるありがたさ。
プログラムに対してあれこれ言われず、学校の主体性に委ねてくれる。
現場に足繁く通い、しっかりと課題をヒアリングして内容、方向性を決めてくださっているので、痒い所に手が届くように本当に必要なことにたどり着いていると感じます。


高校だけではなく、大学や、教育に携わる民間にも助成しているため色々な事例を知ることができます。
個人的に好きなのが、「先端・異能発掘・育成プログラム」です。
学校教育ではついていけない生徒をフォローすることに目が行きがちですが、平等主義により「浮き溢れ」している子どもたちに居場所を提供し、自己肯定感を持ってもらうことを目的としています。
スポーツもそうですが、異能の芽をのびのびと育てたらどうなるのかワクワクします。


探究学習って難しいよね、キャリア教育ってどうしたらいいのと考えている方のヒントになる一冊です。
先に知ってしまうのもいいですがどうせならとことんやってみて比べてもらうのも面白いと思います!

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