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葬祭ディレクター試験(1級)合格を振り返ってみた話

本日、令和5年11月19日 合格通知が届きました。

いや~ホント待ちました。11月中には結果がでるって聞いていたので首を長~くして待っておりました。

昨日、一緒に受験をした上司から
「帰宅したらディレクター試験の件、不在通知が届いていた」との情報。
それによると「葬祭ディレクター技能審査協会」からレターパックのお届けとのこと。
これって・・・以前受験した先輩から聞くところによると「合格者には赤いレターパックで合格通知が届く」との情報が!

ってことは!?

そうなんです。

合格通知なのです。そう!合格なのです。

慌てて帰宅すると、私の自宅の郵便受けにも・・・ありました!
葬祭ディレクター技能審査協会からのレターパックの不在通知が。

この段階でほぼ合格確定ってことでホッと胸をなでおろしました。

なにしろうちの会社の本部長から「絶対に不合格者は出せません」と試験前に(意味不明な)ハッパをかけられていましたので。

また、模擬試験を家庭の事情で欠席した私に、
「試験の準備はどう?」と次長が探りを入れてきた際に、
多少カチンときて
「明日試験でもダイジョブです!!」
と強気の返しで
「さっすが~」などと周囲の歓声を浴びた以上、もう不合格という訳にはいかないのでした。

とはいえ、この試験は学科と実技に分かれていまして
学科のみとか実技のみの合格(一部合格)ってのもあります。
実技は(実技筆記・幕張・接遇・司会と4項目)があります。

その場合レターパックで送られてくるのか?
という疑問も残ります。

数年前受験した先輩の話では、実技(幕張)で失敗をしたそうですが、学科は合格間違いなしとの感想だったそうです。
結果は学科のみの一部合格で、圧着はがきでの試験の点数のお知らせのみだったそうです(幕張0点)。
「人生で初めて0点ってとったわ・・」とのことでした。怖っ・・・。

今年の試験の要綱を読むと「不合格の場合には通知は送らないこと・結果の問い合わせには一切応じないこと」などが書かれていましたが、一部合格の場合にどのように通知されるのかなど詳細は書かれておらず、レターパックが届いたからと言って「一部合格」の場合も否定ができない・・・

そんな心配も脳裏をよぎっておりましたので、やっぱり実際に中身を確認するまでは一抹の不安もあります。

そんなこんなで、昨日夜に再配達の時間指定をして、本日は早めに仕事を上がり、合格祝い?の為の記念にビールを一缶購入してからそそくさと帰宅し「今か今か」と郵便局さんの配達を心待ちにしていました。

指定時間は18~20時。

18:30過ぎでしょうか、スクーターが家の前に止まる気配。

これは!

そう、郵便局さんでした。
赤いレターパックに「フルネームで」と受取の署名をし、受取完了。

トイレを済ませてから、部屋に戻りおもむろに宛先と品名を確認・・・
って品名に「合格通知」って書いてあるw
「ワレモノ注意」?とも記載があり「ううん?」と思いましたが、
とりあえず落ち着いて開封。
「合格証書」と書かれた台紙にIDカード、ネームプレート入れも
入っていました。

台紙を開けると、「合格証書」と金色の「資格者証」IDカード(2級は銀)
そして「試験結果」には協会会長からのはなむけの言葉と試験成績表が。

気になる成績は、
学科 200点/200点
実技 191点/200点
(幕張55点/60点、司会56点/60点、接遇20点/20点、実技筆記60点/60点)

学科と実技筆記は狙っていたので予定通り。
接遇(社葬の企業担当者とご遺族一緒の初回打合せの場面を想定)は、緊張防止のためあえて眼鏡をせずに臨みました。

これが想定外のミスを生みます!!

開始の合図と共に起立をした際、課題の書かれた用紙を机に置いたままにしてしまい、最初の挨拶の際に「やべっ!眼鏡してないからよく見えん!!」と肝心の故人様の名前が見えず一瞬間が空きましたが、なんとか・・・
セーフの判定でした。

しかし、人生とは儘ならないものだと思いました。

一番力を入れて練習してきた幕張(焼香用の机に装飾用ひだ幕を張る。
白布一枚を裁断するなどして規定に合わせて張り上げる)では、
7分の時間内に完成したのですが
普段の練習と違いつるつるの床面で踏ん張りがきかず、
画鋲も思うように入らず苦戦しました。

結果終了時間ギリギリで張りあがり、
メジャーと残りの画鋲の片付けができず終わってしまいました。

これが一番の不安材料で、
試験後会社で先輩にそのことを話すと
「自分の時代なら一発アウト」と言われ落ち込んでいました。

昔は今よりもこうした実務に即した幕張の採点基準も
厳しかったのでしょう。
時代とともに試験の内容や
(第一回試験での幕張は天井のシャンデリア幕!
 まで含め40分近い作業だったそうです・・・絶句)
採点の基準も変わってきたそうですので
なんとか合格ラインに乗っていることを祈るばかりでした。

結果からすると5点の減点で済んだのは僥倖と言えるのでは?
と思います。

司会の4点の減点はおそらく自由課題部分(故人の業績や人生を弔電などから読み取り3要素を盛り込んだ文章をその場で作成し実演)の内容の評価では?と推測。

今回、役職者を相手に大見えを切ってきたので結果不合格、
ではいただけません。
個人目標のパーフェクトは逃しましたが、
最低限はクリアできました。

終わりに。
これからこの試験を受ける方へ参考まで。

学科や実技筆記は自学でできるのですが、
そのほかの実技科目は周囲の支援なしには
合格点とはならなかったと思うので、
一緒に受験をした同僚や指導をしてくださった方への
感謝の気持ちで一杯です。

模擬試験を受けられなかった私のために、
一緒に受験をする係長が幕張の練習用にと
未開封の白布を持ち帰ってくださいました。

私はその未開封の白布をぎりぎりまで温存し、
試験日前日は前泊の為移動日なので、試験前々日の朝。
幕張の練習をしていた会社の会議室で満を持して開封。

念入りに白布の折りたたまれ方、
広げる前の白布の端を把握・確認。
白布も10何メートルのものを折りたたんでいるので
これが意外と難しい。
現物で確認する貴重な機会になりました。

正直これがなければ、試験当日の2分間の準備時間では
的確に白布の端を把握することはできなかったかも。

係長には本当に心から感謝です。

ここで手こずってしまうと大幅な時間のロスとなるので
合否の分かれ目とも言えるのですが、
普段の練習用白布は何度も使いまわしているので、
開封から机の上に置くまでの間の短い時間に
(それ以外の作業は禁止されています)
端っこを的確に把握することはなかなか練習の機会すらありません。

また、接遇や司会の試験は16ブースで一斉に
受験者が大声で同じ課題内容を実演するため、
周りの声に押されて自分の声を見失い、
内容が「飛んで」しまうことが当たり前の環境です。

これは普段自学で練習している分には接遇(2分)、
司会(1級:7分)は自分なりのシナリオ設定を叩き込み、
与えられた課題に応じたアドリブを多少効かせることで
なんとでもなるのですが、
いざ隣に同時に話だす人が一人いるだけで状況は一変します。

試験官が目の前にいる緊張もありますが、
ほかの受験者の声に引っ張られてしまうのです。
聞くまいとしても無理な環境の為、
これは周囲の支援を得て同じ環境に近づけた練習を
繰り返すしかありません。

こうした練習を受験者同志で勤務前や後の時間を
お互いに裂き合うことでなんとか捻出します。
今回も同僚の方とは少しでも時間ができると
練習の依頼をしあいました。
幕張も一緒に練習することで自学では気づけない発見や学びがあります。

こうした経験を共にすることで
「同期の桜」のような強い連帯意識が生まれ
その後の仕事でも協力の気持ちが強まったことは収穫でした。

別稿「分割統治と逆算の思考について考えた話」
に合格までの準備や考え方などをまとめてみましたので、
合わせてお読みいただけましたら幸いです。



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