[創作論784] サンゴ礁の音

健康なサンゴ礁の音を水中スピーカーで流すと、損傷したサンゴ礁が再生すると判明しました。

研究チームは、サンゴの幼生が水中に放たれると、他のサンゴが発する音に向かって泳ぎ、そこで定着して成長するというこれまでの研究を基にした実験を実施しました。
実験では、ヴァージン諸島セントジョン沖に生息する3つのサンゴ礁の付近に水中スピーカーを3日間にわたって設置し、そのうち1つからは健康な同じ種のサンゴ礁の音が再生され、残りの2つのスピーカーからは損傷したサンゴ礁からの音や、健康な別の種のサンゴ礁からの音が再生されました。
研究チームは3つのスポットで、スピーカーから最大30メートル離れた容器に入ったサンゴの幼生の数を測定しました。
その結果、健康な同種のサンゴ礁の音を再生した場所では、他の場所よりも平均1.7倍もの数のサンゴの幼生が定着していることが確認されました。
また、スピーカーからの距離に応じて幼生の定着率が低下していることも判明し、スピーカーからの音が要因であることも示唆されています。
また、スピーカーを一定時間水中に沈めるだけで、サンゴの幼生の成長が促されるだけでなく、そこに集まる魚の数も増加しました。この取り組みがサンゴ礁を復活させるための他の取り組みと組み合わせることができるのではないかと期待されています。


素晴らしい研究結果ですね。
音には私たちの知らない効果がまだまだ眠っていそうですね。

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