[創作論761] AI絵画

人は直感的に、AIが生成した絵画より人間が描いた絵画を好むと判明しました。

過去の研究では、人はAIの作品に偏見を抱くことがわかっていますが、人とAIの作品を見分けられなくなった時、先入観なしで両者の作品を見比べたらどうなるのかは不明でした。
今回研究チームは、参加者にAIが生成した画像が含まれていることを隠したまま一連の絵画を見せて、芸術的な感情や経験を定量化するために開発された心理測定で評価してもらう実験を行いました。
その結果、参加者が作品の出典を言い当てられた確率は半分ちょっと、つまりコイントスで決めるのとほとんど同じ精度だったにもかかわらず、一貫して人間が生み出した作品の方を肯定的に感じることがわかりました。
人間が制作したアート作品は「内省」「魅力」「懐かしさ」「楽しさ」で高いスコアをつけられており、これは参加者が人間の芸術作品により強いつながり感じていたことを示しているとのことです。
しかし、参加者になぜそう感じたのかを尋ねても答えられませんでした。
これについて研究チームは、脳がAIと人の作品の間にある微妙な違いを見つけたからではないかと考えています。


驚きの研究結果ですね。
創作活動にAIを活用する上で、決して忘れてはならないことだと思います。

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