[創作論787] 水飲み鳥

水飲み鳥で発電するシステムが開発されました。

水飲み鳥は2つのガラス球を1本の管でつないだ構造をしている置物です。
ガラス球の内部には着色されたジクロロメタンの液体が入っており、空気が抜かれているため、空洞部分には気化したジクロロメタンが充満しており、ガラス管には回転軸と2本の足がつけられています。
水で満たしたコップを置いておくと、内部の液体の動きで半永久的に頭をゆらしつづけます。
今回研究チームは、水飲み鳥を介することで水の蒸発を電気に変換できないかと考え、摩擦帯電を利用した発電システム「DB-THG」を考案しました。
室温24度・相対湿度20%±5%で実施された実験で、DB-THGはわずか100mlの水で50時間も動作したそうで、最大電圧も100Vを記録したとのことです。
また、液晶パネルのほか、温度計や電卓などの小型電子機器もDB-THGで動作させることに成功したと報告されています。
市販の水飲み鳥ではなく、水の蒸発を電気エネルギーにより効率良く変換できるような新しい水飲み鳥を設計することを今後の課題としています。


素晴らしい研究ですね。
創作活動においても、既存の物の新しい使い方を模索してみると面白いですね。

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