[創作論772] 色褪せないカラーフィルム

半永久的に色褪せないカラーフィルムが開発されました。

金属製ナノ粒子は、原料の濃度を高めるか量を増やすことで高い発色性を得られます。
しかし、強い光散乱性を有していることから、透過性が損なわれるため、いかに薄い領域内の面内濃度を高くするかが課題になっていました。
今回研究チームは、金属ナノ粒子を着色剤としたカラーフィルムの開発を目的に検討を行いました。
金属を材料とすることで、顔料や染料などの着色剤では得られない発色性の高いカラーフィルムが得られ、その色はステンドグラスと同様に色あせません。
自己組織化的に最密充填配列させた金ナノ粒子単層集積膜を、シリコーンの一種であるPDMSフィルム上に形成しました。
PDMS液をその上にさらに滴下すると、集積していた金ナノ粒子が浮き上がり、薄さ1μmの限定範囲に立体分散することを発見しました。
PDMSは、フレキシブル性を硬化温度調整で得られるため、フレキシブルなステンドグラスとして曲面形成など、適用範囲が拡がりま
す。
また、金ナノ粒子の大きさや粒子形状を変化させ、紫、青、シアン、緑、マゼンタ、赤紫とさまざまな色のカラーフィルムを作製しました。
今後、大面積に製造できる装置を開発することで、実用展開が期待されます。


とても素晴らしい技術ですね。
将来、創作活動に活用してみたいですね。

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