[創作論796] 超音波ステッカー

臓器の硬さ変化をセンシングする超音波ステッカーが開発されました。

臓器移植後の患者モニターなどの臨床現場では、肝臓や腎臓の硬さを測定する方法として、超音波エラストグラフィが用いられています。
しかし、この方法は医療者がプローブを当てる必要があるため、臓器移植後に定期的な検査をしていたとしても、臓器が機能不全に陥っていることに気づくのが遅れる恐れがあります。
研究チームはこれまでに、体内深部の組織や臓器を画像化するための超音波ステッカーを開発しています。
この超音波ステッカーは縦波を使用したものでしたが、今回、臓器の硬さを計測するために、せん断波を感知する超音波エラストグラフィをステッカーに応用することにしました。
超音波エラストグラフィは切手サイズのステッカーに収まるまで小型化され、128個の小型トランスデューサーが25mm角のチップに組み込まれています。
ラットを用いて開発した超音波ステッカーを試験したところ、48時間にわたり肝臓の硬さを連続して計測することができました。
また、この計測から急性肝不全の初期の兆候を観察し、後に組織サンプルで肝不全を確認しています。
現在、この超音波ステッカーをヒトでも使用できるように改良中とのことです。


素晴らしい技術ですね。
創作活動も健康第一ですから、体を大事にしたいですね。

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