[創作論769] ピタゴラスの定理

ピタゴラスの定理は、ピタゴラスが生まれる1000年以上前の粘土板にも記されていたと判明しました。

「三平方の定理」とは、直角三角形において、斜辺の長さをc、直角を挟む2辺の長さをa、bとすると、「a²+b²=c²」という等式が成り立つというもので、古代ギリシャの数学者・ピタゴラスから名前を取って「ピタゴラスの定理」と名付けられています。
しかし、ピタゴラスが生まれた紀元前570年頃よりも1000年以上昔の、紀元前1770年頃に記された古代バビロニアの粘土板「IM 67118」には、三平方の定理を用いて長方形の内側の対角線の長さを明らかにしていたことが明示されていました。
この粘土板は教育に使われていたと考えられています。
また、紀元前1800年~紀元前1600年頃に作られたとされる別の粘土板には、対角線が引かれた正方形が記されており、標識が添えられていました。
古代バビロニアでは60進法が用いられていることから、これらの標識を解き明かすと、古代バビロニアの数学者が三平方の定理やその他の高度な数学的概念を理解していたことがわかるそうです。
ピタゴラスが設立したピタゴラス教団では、そこで学んだ知識や発見された知識にはピタゴラスへの敬意を込めて「ピタゴラス」の名前が冠され、後世に受け継がれました。
一方で、秘密主義を重視するピタゴラス教団では口伝による継承が行われたことから、ピタゴラスの原典はほとんど残されていません。
そのため、ピタゴラスが実際に三平方の定理を生み出したかどうかは明らかでないとのことです。


驚きの発見ですね。
古代に何が起こっていたのか、創作活動の種になりそうですね。

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