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海外ノマド-人生で1番忙しいくらい忙しかった1年を過ごす

#海外ノマド  生活を送る私だが、通常の海外ノマドのイメージとはかけ離れた日々を送っていると思う。
海外ノマドと言うと、仕事時間が短く、いつでもどこでも仕事ができる自由な生き方と言うイメージもあるかもしれない。中にはいつでもどこでも仕事ができる自由を手にしているようで、仕事時間は結構長いと言う人も居るかもしれない。

でも私のノマド生活はいつでもどこでも仕事ができるわけではなく、仕事によって国や場所を移動して、仕事時間は長く、なぜかずっと忙しい。

そんな1年を振り返ってみようと思う。


一般的じゃない海外ノマドライフ

私の場合は#海外ノマドライフ を送っているため、国を移動しながらその場所その場所で仕事や生活をして、兎に角忙しい日々を送っている。

そんな1年の締めくくりに、フランスの伝統的イベントでもあるクリスマスマーケットで1ヶ月仕事をして、手も腕も指も、ぼろぼろになるくらい仕事をした。

円安の今、ここで働く1ヶ月の給料はびっくりするくらいになるんだが、その他に別の「本職」の仕事もこなしつつ、1ヶ月で結構稼ぐことができた。
だから、もしここでの稼ぎを別の国で使えるなら、かなり有り難い。

海外暮らしをしていると、どうも金銭感覚が2つも3つもあるようで、どこにいてもそこでの普通の金銭感覚でいられなくなってしまうので、頭の中がちょっと忙しい。

今年1年の振り返り

ただ今年を振り返ると、本当に休みない日々で、なんでこんなに働いたんだろうと思う。

今年は

1月〜3月 ベトナム ハノイ
4月 フランス
5月〜7月 ベトナム  ダナン
8月 日本 
9月〜11月 ベトナム ハノイ
12月 フランス

と言う生活だった。

これを見ただけでも海外ノマド暮らしだなと思う。でも私にとっては結構普通な気もするし、確かに、実際の引越しレベルで考えると、結果移動した1年だった。そう言う意味では落ち着く暇もなかった。

海外ノマドは落ち着いた生活ができない。それは私だけかもしれないが、私は日本人らしいのか「一期一会」を大事にする。
自分が次の人生(国)へいつか移動してしまうことを知っているので、今ここにいる瞬間を大事に生きるようにしている。

立つ鳥跡を濁さず

なんて言葉もあるが、そこにいる間は一生懸命生きるようにする。よく「生き急いでいる」なんて言われるが、それはこの今の生活がいつか終わることを知っているから、今を一生懸命生きるようにしているからかもしれない。

では各場所でどんな生活だったのか…海外ノマド生活ってどんな日々だったのか…1年の振り返りをしようと思う。

1月〜3月 ベトナム ハノイ

ベトナムでは私は大学講師と言う仕事をしていた。これがまた何故か忙しく、大学の授業だけではなく、他の仕事で忙しくしていた。

この期は、日本の大学からのプログラム受け入れで、その準備と運営とおまけに通常の授業があって、ただ寝るだけの時間以外はずっと仕事をしていた。
兎に角忙しかった。そして忙しいのに出費も多く、何のために仕事をしているんだろうと言う状況で過ごしていた。

本当に私の海外ノマドは、海外色々移動しながら、各地で仕事があり、生活があり、ずっと忙しくしている。と言うだけで、人生でもこんな忙しいかったことは少ないなと思うほど忙しいかった。

あっという間に終わった3ヶ月で、何をしていたかもほぼ記憶にない。

海外駐在などもそうだが、いかにそこで仕事をするか…何も新しいことをしないで順調に、平和に過ごすこともできるし、何か新しいことを始めることもできる。ただ新しいことを始めるには、ある一定の長期的視野も必要になって来るし、まず自分がその国で住み慣れるのに暫く時間が掛かる。
だから無難にこなす方が楽なんだが、私は新しい場所に来てオフラインでの仕事が始まるとすぐにとにかく動き回った。自分だけが忙しくて、どう考えても3人分働いていた気がする、でもそう言う成果がちゃんと実って行った1年だった。

4月 フランス

ヨーロッパでの仕事が入ったり、大学に休みと重なったので、フランスに戻り、少し仕事をして、家でのんびりした。仕事中は忙しかったし、やっぱり仕事のための移動なので結構バタバタした。
でも、予定外で家に戻って、少しだけ精神的に落ち着いた。
海外ノマドでも、家はあって、やっぱり家が良いと思うのだ。

実は、私は全然アウトドア派ではない。できるならずっと家にいるほうが良い。だからと言って、オンラインでの仕事などは苦手だ。

海外ノマドと言えば、どこでも仕事ができる、PC1つで仕事ができるようなイメージもあるし、私の仕事もコロナ中はオンラインでしていた。けれど私は自分の仕事はオンラインでは実際のオフラインでの時よりは効果が出ないと実感した。

だから、極力オンラインでの仕事を避けたいと思っているので、フランスではほぼ通常の仕事はしないで、それ以外の仕事をしていた。どの仕事もできるなら対面でしたいと思う。

やっぱり我が家が良い…。そう思いながら過ごした時期だった。
じゃあ、なんでここにいないのか…それは自分がしたいと思った仕事があって、それがたまたま別の国で見つかったり、受け入れ先があったりしているからだ。

フランスも、長期間住んでいる場所で、今では生まれた国、日本よりも長く住んでいるが、だからと言って自分がしたい仕事がここではそう簡単に見つからなかったりもする。

したいことをするために、それができるところに移動する。それが海外ノマドとして生きている理由だろう。

5月〜7月 ベトナム  ダナン

今年の夏は、ハノイからダナン転勤となり、新しい生活が始まった。生活をまた1から始めるのは大変だ。それで数週間は時間が流れてしまった。

何もないところから生活を始めると言うのは大変だ。友達も知り合いもいない。けれど都会よりも人が優しく、コミニテイも小さいので、知り合いもすぐできた。

そして新しい地で、新しいことばかりで、気が忙しいかった気がする。そしてやっぱり何でか寝る時間もないほど仕事をしたり、たまにハノイに行って仕事をしたり…

でもダナンの方がハノイより都会じゃない分、穏やかで過ごしやすかった。日本の人も、ベトナムの人も、ダナンに住みたいというのが分かった気がした。

その後、ハノイへの引越しなども急に決まって急に引越ししたり、やっぱりバタバタしていた気がする。

周りとお別れするとかでもなく、結構あっという間にそこから消えた感じだ。忙しいけれど多少自分の時間もあって、ちょっと出かけることができたり、カフェに行く時間も多かったし、小旅行もできた。

ダナンに住みたいと思えるような場所だった。またいつか戻ってきたいと思えた。でも、そこでの仕事が終わって、そこを離れるというのは、やっぱり私の海外ノマド生活の基本は変わらない、と思った。

その場所にいたい、と思って生きているのではなくて、仕事などそこでやることがあるから、そこにいる。そこでできること、やることがなくなれば、又やることがあるところに移動していく…。

そんな1年だった。


8月 日本

勤務先のプログラムで日本に行き、そのまま夏休みがあったのでそこでしばらく過ごした。1ヶ月弱いたが、こんな長く日本にいたのは何年振りだろうと思った。
日本でできる仕事ををこなして、そして母国である日本が異国に感じ始めていた。

東京はなんでもある。すごいなと思う。そんなことを感じながら、仕事の合間に昔の友達ともしっかり遊んだりもできた。
でも、私は今ここですること、やるべきことがない…。仕事を見つけようと思えばあるのかもしれないが、ここでした方が良いのか、ほかの国でした方が良いのか…。それを改めて考えると、きっと私が今できることは、ここではないのかもしれない、なんて又改めて思ったりもした。

9月〜11月 ベトナム ハノイ

そしてまたハノイに戻り、あまりの忙しいさや不条理なことも続き、仕事も辞めようか考えながら、一応現状の仕事を契約更新する方向で進んでいたが、契約が切れる1ヶ月前に
「契約更新しない。」と言われ、かなり静心的に慌し日々を過ごした。
あの1ヶ月はある意味生きた心地がしなかった。

ノマドはノマドでも、一応安定した仕事をこなしながら、ノマドという自由を手に入れることで、普段は激務でも、その反面である程度の自由を得るようにしていたんだと思う。

大学という組織の中で1ヶ月後に契約が切れるからさようならと言うとは想定しておらず、私の人生においても結構精神的にダメージを受けた瞬間だった。

ノマドでいる、ノマドでいられる理由の一つに、色んな意味で縛られない人生であるからと言えるが、これは、結局、一般的に人が経験するであろう事柄を結構スキップして来ているからだと思う。

色んな卒業やイベント…成人式とか…
就職活動
婚約、結婚、そして自分の家族を作ったり子供ができたり…

そう言うことからは結構縁遠い人生を過ごしている。
そう言う一般的なことをしない分、一人で気ままに自由にいきているように思われるが、それが幸せかどうかというのはわからないなと思うこともある。
でも、自分のしたい仕事を優先すると、ほかのことがおろそかになってしまうのは仕方ない。そんな人生もあるのかなと思う。
もし私に家族とか子供とか、責任や背負うものがあれば、こんなに自由きままに色んな国を転々と生きてはいけないのかなと思ったりもする。


12月 フランス

そして、最後にまた家に戻り、この国で、この地方で伝統的なイベントの仕事を1か月し、何も考えることなく、日々を過ごし、そして、1年を終える。

実際、その仕事が大好きで、その1か月の仕事をするために、ほかの仕事を決めているようにも、思うのだ。

今年はそんな、本当に名前通り海外ノマド生活を送った1年だった。



#今年のふり返り

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