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アメリカでネズミと戦った話

最初にお詫び。
完全にとばっちりなのですが、ネズミと戦い始めた最初の数週間、ミッキーが嫌いになりました。全然関係ないのに八つ当たりしてしまい、ディズニーさん、申し訳ありませんでした。

戸建を買ったところから物語は始まる。

別途詳しく書きますが、所有していたコンド(日本でいうマンション)を売却し、半年間賃貸で暮らした後、戸建を購入しました。1970年築なので、約半世紀もの。日本の感覚で言えば古いけど、アメリカだとこんなのはゴロゴロしているので、全然古いという感覚はないです。みんな古い家の骨格だけ利用して、リフォームして快適に住み続けています。

さて、2022年の9月頃に購入手続きが完了。10月14日に引っ越しました。2階建てですが、2階に住んで1階は賃貸として貸し出そうと思っていたので、2階エリアにすべての荷物を移動。リビングに段ボール山積み。キッチンも端の一角も占領されているようなごちゃごちゃの状態でした。

仕事量を抑え、平日ちょこちょこ、休日がっつり使って整理整頓を進めていました。少しずつ生活するエリアを確保できてきたかな?と思った矢先、奴らは忍び寄ってきたのです・・・。

奴らは想像以上にすばやい

ある夜、外出から帰ってきて玄関のドアを開ける。電気をつけるまでの短い暗闇の中、キッチンカウンターをスッと走り抜ける影を妻が目撃します。

「今、なんか通った!!見た???」

まったく見てなかった私は、気のせいでしょ?的なおちゃらけたリアクション。でも妻は「ネズミかな・・・?」とちょっと訝しげな表情。いま思い返せば、妻が正しかった。(日常の99%は妻の言うことが正しいので、夫の皆さんは黙って従いましょう)

翌日、車で妻をオフィスに送り届け、お昼頃帰宅。「ふんふふ〜ん♪」なんてマンガのワンシーンのように鼻歌を口ずさみながら、ランチを調理していると、足元をササっと通り過ぎる影。

「うおっっっ!!!!!」

ものすごい大声で「魚っ!!!!(うおっ!!!!)」と声を上げたので、おそらくシアトル近海の魚たちが「え、呼んだ?」と振り向いたと思う。それくらいびっくりした。そして、確実に見た。あれはネズミだった。

冷蔵庫の裏の方に逃げたので、心を落ち着けてから、小さな箱型段ボールを持って(かぶせて捕まえようとした)、冷蔵庫を軽く揺らした。すると今度は冷蔵庫の裏からサッと飛び出て、キッチンにある段ボールの影に逃げ込んでしまった。

「マジかよ!めちゃ早い!!全然捕まえられる気がしない!!」

それでも逃したままの方が落ち着かないので、諦めない。捕まえやすい位置に移動して、ダンボールをどかす。しかし、すでに姿はない。

え、どこいった?逃げ場なんてどこにもないはずなのに。。

怯えながら、私は狩人になった

結局その時は捕まえられなかった。

実はこの時期、住みながらベッドルームとバスルームをリフォーム工事していたので、ベッドを設置していなかった。床にマットレスを敷いてそのまま寝ていたので、万一寝ている時に、ネズミが顔とかに乗っかってきたら、マジで「小人の国のガリバー気分」・・・。

そんな恐怖を想像して、いてもたってもいられなくなった私は妻に電話。「やっぱりネズミが出たので、対策グッズを買っていい?」すぐにお金の使用許可を得て、ホームデポへ。

いろんなブログを読んで、購入したのは

・毒の餌

食べたらオダブツするやつ

・ネズミホイホイ

粘着で捕まえるやつ。捕まるだけで死なない

・不快な超音波発信するやつ

効き目があるのか不明

・スチールウール

壁に開いている穴を塞いで進入経路を塞ぐ

まず最初にやったのは、家中の壁の隙間を埋めること。シンクの下とか、排水管が通っているところの壁ががっつり隙間あったりするので、そういうところをSTEEL WOOLで埋めました。金属でできているから噛んで穴を開けられないらしい。

毒餌は時々食べられていたけど、効果があったのかは不明。超音波はもっと不明。ないよりあった方がいいかレベルかな?

一番効果が可視化されるのはやっぱりホイホイですね。ただ気持ち悪いです。これらを設置して、翌日からバンバン捕まりました。ホイホイごとゴミ袋に入れてゴミとして捨てればいいのですが、動けないだけで生きているので、それを掴む勇気・・・。うちは後々、ネズミ専用のトングを購入して、それで処理するようにしました。今現在では20匹弱処分しているので、さすがにもう慣れました。

10月のシアトルは結構寒い

ただ、出てくるネズミを捕まえるだけでは、どの段階が解決なのかわからない。分かる範囲で壁の穴は埋めているのに出てくる。まあ、「1匹見たら100匹・・・」みたいな言葉もよく聞くので、仕方ないかと思いつつ、毎朝トラップをチェックするのも嫌な気持ちだし、夢に出てくるくらいストレスフルだったので、やはり根本解決を目指そうと「ペストコントロール」に電話。すぐ来て欲しかったけど、忙しいらしく、最初に捕まえてから2週間後に来てくれました。(結果、これがすごく良かった)

費用は約600ドル(約78,000円)で、3回来てくれる。高いけど仕方ない。1回目は「現状確認」「家の外からの侵入口を見つけ塞ぐ」「罠を仕掛ける」。実はネズミは寒くなると外からやってくるものらしい。てっきり家の中にずっと棲みついているんだと思っていた。シアトルは9月後半から翌年の5月、6月くらいまで寒めなので、秋頃にネズミが出没し出す傾向があるそう。
2回目は1週間後で、「改善状況の確認」「罠を仕掛け直す」。3回目はさらにその2週間後で「改善状況の確認」「罠を仕掛け直す」「外に薬を撒く」をやってくれた。

かなり様子を見る期間が長いので、すぐにストレスから解放されるわけじゃないけど、どういう場所を注意するかなど、不安に思ったこと聞けばなんでも答えてくれるので理解が深まった。一番多い侵入口は、壁の隙間もだけど、ドアと床の隙間らしい。(後付けで、ゴムのストッパーみたいなのを購入した)

あと、家に侵入するネズミは「ラット」と「マウス」がいて、ラットが巨大。マウスが子供レベルだとボールペンの隙間くらいでも侵入してくるらしい。まじか。両方棲みついている場合は、ラットがマウスを食べてしまうらしい。

ちなみに、この時にペストコントロールの人が年間プランを紹介してくれた。3ヶ月ごとに250ドルくらい(年間1,000ドルくらい)で定期メンテナンスに来てくれる。これはネズミだけでなく、蜂とか(アメリカでは庭やガレージによく蜂が巣を作ってしまう)、ダニとか、いろんな害虫・害獣が対象なので、このカバー範囲の広さがいい。さらに、 例えば「ネズミを捕まえたけど自分で捨てるのが嫌だ」みたいな時でも、電話をすれば来てくれる。お金さえ払えば全て解決してくれるところがアメリカらしいぜ(偏見あり)。

都度600ドル払うくらいだったらこっちの方が安いし、実際何度も呼び直したし、そもそも今回頼んだペストコントロールの人は、今まで3種類の人が来たけど、みんな礼儀正しくて、物腰柔らかくて、いい人。専門家に定期チェックしてもらっている安心感もあるので、このチョイスは正解でした。

時間軸の整理

10/14:引っ越し
10/18:初めてネズミに遭遇
10/19:自分で罠を買って仕掛ける
11/3:ペストコントロール1回目
11/10:ペストコントロール2回目
11/23:ペストコントロール3回目

うちの家は1階のユーティリティルーム(倉庫的な)が家の骨組みむき出しだったりするので、その部屋ではいまだに3〜4週間に1回ほどネズミが捕まります。(原因は塞ぎ残した隙間があって、外から侵入されたっぽい。これもペストコントロールの人が細かくチェックし直してくれた)でもメインの居住エリアである2階にも、キッチンにも出なくなったので、それだけでストレスから解放されました。

アメリカでもコンドに住んでいるとネズミに遭遇することは少ないですが、戸建てを購入すると、特に自然豊かなエリアに購入すると、ネズミは誰もが一度は経験するようです。日本のG的な存在でしょうか。全然嬉しくないですが、少しは逞しくなれたし、Twitterやnoteのネタにもできたので良しとします。

最後に、ネズミ対策グッズを購入する時にこちらのブログにお世話になりました。詳しく記録しておいてくれてありがとうございました。

おしまい。

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