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自社の「ベストオファー」は、何なのかを考え、打ち出す方が、コピーを考えて書くよりも費用対は良い。

こんにちは、中村雄飛(なかむら ゆうひ)です。

今日は、商品開発やコンセプトを企画する時に、大切にすべき考え方について書いております。ヒット商品を生み出す時には、とても重要な考え方だと思いますので、少しでも参考になるようでしたら、嬉しく思います。


先日、フェイスブックを見ていたら、とある広告が流れてきました。詳細は忘れてしまいましたが「他人資本で開業する方法」と書かれていました(確か)。


そこで感じたことが、

『「どう」よりも「何」を考える』

ということです。


商品開発をしたり、キャッチコピーやコンセプトを考える際、商品名やキャッチフレーズの表現に拘ってしまうというトラップがあります。


例えば…

どう表現したら、食いついてくれるか?

を考えてしまいます。

他にも…

どういう言い回しだと反応が高くなるか?

も考えてしまいます。


話は冒頭の広告に戻りますが(これは推察の域なので、趣旨に反することであれば、大変申し訳ないのですが…)、

出資者を募る、融資を受ける、クラウドファンディングをする、これらも全て「他人資本で開業する」と、言えてしまいます。

事実は分からないので、あくまでも仮定の話として、仮にこの方法が「クラウドファンディングを活用して起業する方法」だった場合、興味がある方にアプローチできれば、問題ありませんが、全く興味がない方にもアプローチします。

全く興味のない方の立場からすると「何だ、そのことか」と、蓋を開けたらガッカリされる現象が起きます。


果たして、これでお客様のためになるでしょうか?


それよりも、手法が明確なのであれば「クラウドファンディングで自己資金ゼロで起業する方法」とした方が、お客様からすれば、一発で自分にとって役に立つかどうかも分かりますし、企業側としても、きちんと価値を提供できる方に届けられます。


さて、ここで、見比べて頂きたく思います。


「他人資本で開業する方法」

「クラウドファンディングで自己資金ゼロで開業する方法」

前者は「どう」表現するかに目を向けていて、後者は「何を」表現するかに目が向いていると思われませんか?


前者はどうすれば反応が取れるか、どうすれば集客できるか?自社や商品に目が向いています。

ですが、後者は、何を伝えれば、お客様に価値を伝えられるか、何を伝えれば、お客様に魅力を伝えられるのか?お客様に目を向けています。加えて、しっかりと、魅力が伝わる書き方ではないでしょうか?


結局のところ「どう表現する」よりか「何を表現する」かの方が大切で、この「何」が、最終的に独自のウリになります。


そして、この「何」は、自社の強みや競合優位性など、自社のご利益の集大成です。ここを見つけ出すことができれば、どう表現するかを考えなくても、誰にも負けないパワーフレーズが生まれます。


逆に言えば、どう表現するかを考えているとしたら、まだまだ他社を凌駕する「何」が見つかっていないのかもしれません。

最終的に技法を凝らして、表現を探求するのは、やぶさかではないと思いますが、どう表現するかよりも、まずは「何」を伝えられるか。

ぜひ、考えてみてください。


中村雄飛

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