こぺ

22歳。岡山県出身。大学進学とともに上京しました。政治学士号取得後、アートを学んでいま…

こぺ

22歳。岡山県出身。大学進学とともに上京しました。政治学士号取得後、アートを学んでいます。noteを通してアウトプットをしつつ、皆さんの知恵・知識を幅広く得ながら、色々勉強させていただきたいです。

最近の記事

学園ドラマが好きすぎる『グランド・アーミー』(Netflixオリジナル)

「高校の近くで、爆破テロが起こったら」 第1話で、高校の近くで爆発が起き、これがきっかけで、物語が動き出していきます。 舞台はニューヨーク・ブルックリンにある高校。そして、その大都会の中心にある高校に通う生徒達が、色々な問題を抱え、悩み、もがいていくという高校生活のリアルを描いた物語です。 次に、登場人物についていうと、主要なキャラクターは全員が何かしらの社会問題を代表とするアイコンとして出てきます。 例えば、貧困が原因で永住権と引き換えに結婚を迫られる生徒、ユダヤ人

    • 短文「人間は本質的に動物であるという意識」

      昨日まで太陽が東から西に登ったから明日も太陽が東から西に登るのだろうか。 今日までご飯に毒が入っていなかったから明日の朝食には毒が入っていないのだろうか 数学的に言えばこれは帰納法であり、ほとんどその証明の解答に「確からしい」と結論し、理性を働かせたように見せかけている。 しかし、犬が普段の散歩道を変えると嫌がること、お腹をすかせた猫がいつも餌をくれる飼い主にすりよること、と何が違うのだろうか つまり何が言いたいのかというと、昨日ま

      • 短文「本をたくさん読んで考えたこと」

        僕が本を読んで得られたものはたくさんあるが、そのほとんどは即急には言語化できない。 それは、無意識下にうごめく知恵のようなものだからかもしれないし、その知識体系そのものが抽象的すぎるからかもしれない。 いや、むしろこの複雑な世界において個別具体性を持ちすぎて、何がしかのきっかけなしに記憶の彼方から引っ張り出せない事柄だからかもしれない。 僕は、古典的名作と言われる文献や学術書を中心に読んできた。 "論語から理解するリーダー論"というような自

        • 短文「人間のたくさんの身体感覚について」

          人間はたくさんの身体感覚を持っているという話。 生物学者には違うと言われるかもしれないが、人間が二足歩行になったことによって、動物には出来ない(そもそもしようとはならない)動作ができるようになったと思う。 例えば、座ること、意識的に片腕だけ動かせること、腰を回せること、など。 つまり、動物より格段に身体的パターンを持てるようになったということ。 感覚を鋭くしてみると、座りながら両手を挙げることと立ち上がって両手を挙げることは感覚的に異なっている

        学園ドラマが好きすぎる『グランド・アーミー』(Netflixオリジナル)

          愛すべきボヘミアン『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 』

          この本は空想ではなくノンフィクションであり、そこが最大の魅力でもあります。 ボヘミアン生活。芸術が好きな人は一度は憧れたことがあるはずです。 画家・詩人・音楽家・在野研究者など、一般的な社会のルールとは全く違った時間やリズムで日々を過ごす人々。 パリに今もある本屋が舞台ではありますが、そこで暮らす個性的なボヘミアン達が生きるさまを擬似体験しながら物語は進んでいきます。 かつて、ボヘミアン達がお互いの創作にインスパイアされながら、生活ともいえない生活を送ったカオスなモン

          愛すべきボヘミアン『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 』

          短文「美しいものについて」

          人生を肯定してくれるものがこの地球には溢れている。 綺麗な海、エモーショナルな芸術作品、感動的な映画、センチメンタルな夕焼け、紡がれてきた歴史など。 こんなことを意識すると、自分が壮大な地球の中の長い人類史の一部であると強く自覚できる。 そして、こんなことを見て聴いて感じて想う為に、今わざわざ生きているんだと思う。 だから、五感と四肢の9つのうち全てが無くなったらもう死のうと思う。 でも最後の1つが無くなるまで絶対生きていようと思えるんた

          短文「美しいものについて」

          映画『パロアルト・ストーリー』に出てきたおまじない

          映画『PALO ALTO(邦題:パロアルト・ストーリー)』にたばこに関するおまじないが出てきたのでここに紹介させていただきます。 ①新品のタバコを開ける。 ↓ ②1本取り出して願い事をする。 ↓ ③この願い事タバコを逆さまにして再び収納する。 ↓ ④この願い事タバコを最後の1本になるまで取っとく。 ↓ ⑤最後の1本になったとき、願い事をもう一度反芻して、この願い事タバコに火をつける。 PaloAltoはカリフォルニア州の都市ですが、映画の中だけでなく実

          映画『パロアルト・ストーリー』に出てきたおまじない

          子育て家庭「一家にアレクサ3台」、ついていけてない。

          デジタルデバイドを初めて感じました。 小学校の教員をしている知り合いから聞いた話です。 最近の子育て家庭では、「家族用のアレクサが1台、子ども部屋に1台」というように、2台家庭内に置かれている家が多いらしいです。子どもが2人なら、家族全体でアレクサが3台という事も珍しくないそうです。 さらに、これは所得に関わらず、お金持ち家庭だけがこれに当てはまっているわけではなく、色んな家庭で浸透しているということが驚きでした。 確かに、アレクサは特別高いものではないですが、一人暮

          子育て家庭「一家にアレクサ3台」、ついていけてない。

          「思想が喋っている」街頭演説を思想の実体とみる。

          街頭演説を思想の実体と見る。なんだ当たり前のことじゃないか、と思われるかもしれません。 しかし、僕は街頭演説を見ると思想が拡声器を持って突っ立っているように見えるのです。なぜか政治的な演説は特にそう見えてしまいます。 これは、批判でも擁護でも、街頭演説が必要かどうかを問うものでもなく、ただそう見えるというだけの話なのであまり繊細にならないでください。 大勢が居る中で、ある種極まった発言をする。僕自身が知らない大勢の前で発言をほとんどしたことがないからかもしれませんが、何

          「思想が喋っている」街頭演説を思想の実体とみる。

          「渋谷駅銀座線ホーム」変化について

          渋谷駅銀座線のホームが今のところに変わって1年経った。 不思議なことだけど、都市の成長は人間1人の成長よりも速いように思える。 でも、今日僕が言いたいのは都市は発展も後退もしていないということ。 都市には発展や開発という言葉がよく使われる。でもその本質は変化であり、飽き性の僕ら人間の変化に対応してるだけなのかもしれない。 つまり、街のどこを見渡してもただ僕らの欲求の表情が存在しているだけなのである。 その変化を思う存分楽しむこと。それが都市を

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          「文明の余裕」という素敵な言葉

          「文明の余裕」この言葉は、教授が使っていてとても素敵だなと思った言葉です。 この言葉は、芸術とか娯楽とか学問とかそういったこと全般を指していたときに用いていました。 時には存在を問われるこれらのこと、でも人間が欲して止まないもの、そんなことを端的に形容した秀逸な表現だと思い感銘を受けました。 少しうろ覚えですが、この言葉を使ったのは、2,3年くらい前の安倍元首相の「文系廃止発言」というニュースについて教授がお話しされていた時だったと思います。 この表現を素敵だと思った

          「文明の余裕」という素敵な言葉

          『mid90s』「人は自分が最悪の人生だと思う」

          勘違いも甚だしいが、自分が一番苦労してるんじゃないかと感じて虚しく思う時がある。 世界で相対的に見れば苦労している人間じゃないけれど。 10月に『mid90s』を観た。 この映画によると人は自分が最悪の人生を送っていると思ってしまうことがあるらしい。 となりの芝生が青く見えたときや、自分に無いものを持ってる友人が輝いて見えたときのことを思い出せばなんとなくわかるんじゃないかと思う。 自分が選択したことなのに贅沢に苦労を感じてしまうこと。 嫉妬とも恐怖とも寂寥とも違う

          『mid90s』「人は自分が最悪の人生だと思う」

          「良い文章を読みたい奴は小説でも読んでおけ」美しい文章について

          こんにちは。こぺです。 年末に詩人の茨木のり子さんが著した『詩のこころを読む』という本を読みました。この本は岩波ジュニア新書の本なので、社会人向けに書かれた本ではないのですが、却って若くして知っておくべき日本の名作の詩をオーバービューできると思います。 この本は茨木さんの思い出に残っている詩を取り上げ、その詩を解説する、というように進んでいきます。 その解説は、感性を働かせながら詩を味わうといったような趣旨のもので、基本的に歴史などの背景知識や理論を中心としたアカデミッ

          「良い文章を読みたい奴は小説でも読んでおけ」美しい文章について

          大原美術館短編文公募について

          こんにちは、こぺです。 「大原美術館とあなたが紡ぐ物語〜小川洋子がいざなう朗読会Ⅴ〜」 このような公募が1月4日の締切で募集されています。これは、大原美術館をテーマとした400字程の短編文を募集しており、芥川賞作家である小川洋子さんが入選作を選定するそうです。 小川洋子さんは岡山県出身の作家さんで、映画にもなった『博士の愛した数式』などが有名です。 大原美術館での鑑賞を旅と捉え、それぞれの物語を分かち合う、ということが趣旨のようで、大原美術館を愛する人たちのそれぞれの

          大原美術館短編文公募について

          元旦に大原美術館に行きました。

          こんにちは、こぺです。 元旦に両親と大原美術館に行きました。 毎度帰省するときには必ず訪れているものの、元旦に行ったのは初めてでした。倉敷美観地区という趣のある立地と大原美術館の名作によって新年から心が洗われたような気がします。 さて、大原美術館のイメージといえば、印象派の所蔵が多いというイメージを持たれている方が多いようです。モネの《睡蓮》やルノワール、セザンヌなどなど。ボナールの《欄干の猫》が個人的には好みです。 一方で、印象派から時代は下り、抽象芸術の先駆的・革

          元旦に大原美術館に行きました。

          新年の挨拶、抱負

          あけましておめでとうございます。こぺです。 皆さま今年もよろしくお願い致します。 去年は親友や地元の友達・家族に支えられてきた1年でした。一方で、あれだけ多かった友達ともほとんど会えなくなって、何してるかわからんって思われたり誰かの記憶から無くなったりした一年でもありました。でもこれは、自分や自分を気にかけてくれている人たちに自分の時間をまるごとベットしているということの裏返しでもあると考えています。 また、このようなこと以外にも、今まで必要だと思っていたことが本当は不要

          新年の挨拶、抱負