愛すべきボヘミアン『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 』

この本は空想ではなくノンフィクションであり、そこが最大の魅力でもあります。

ボヘミアン生活。芸術が好きな人は一度は憧れたことがあるはずです。

画家・詩人・音楽家・在野研究者など、一般的な社会のルールとは全く違った時間やリズムで日々を過ごす人々。


パリに今もある本屋が舞台ではありますが、そこで暮らす個性的なボヘミアン達が生きるさまを擬似体験しながら物語は進んでいきます。

かつて、ボヘミアン達がお互いの創作にインスパイアされながら、生活ともいえない生活を送ったカオスなモンマルトルなんかを空想すれば、この物語はグッとみずみずしくなります。

また、大袈裟かもしれませんが、読む人によっては人生観を変えてしまうようなドラマも含まれていると思います。

最後に、パリに行った気になりたい人、現実逃避をしたい人、刺激的な人が周りに居ない人などなど、終始楽しげな雰囲気の本ですが、色々な人におすすめできる本です。

芸術への情熱を再燃させたい方はぜひ手に取ってみて下さい。

こぺ





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