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その心はまるで、お饅頭のように

 今日は不思議な一日でした。

いやむしろ、日といいますか気分といいますか。

心に波風が立たず
表面は平坦でなめらかなその様子は
まるで温泉饅頭みたいに思えて。

心がまるく、ふわふわになったようでした。



今朝は、アラームが鳴る1時間くらい前に目が覚めて
少し迷った後に二度寝を決め込み時間通りに起床。

顔を洗い、布団を畳み
炊きたてご飯をお弁当箱に詰めながら
おみそ汁を温め
お茶碗にご飯を盛って朝ごはん。

いつも通りに食べて
いつも通りに片付けて
お弁当を仕上げて
歯を磨いて。

荷物をまとめてからスーツに着替えて
まだ少し時間があったので
ウォークマンでYuNiちゃんの曲を聴きました。
かわいい。

つまりは、要するにいつも通りの朝だったわけですけれど。



家を出ると
早朝なのに珍しく通行人がいて
でも車は普段より少なかったので
やっぱり日曜日だな、と感じたり。

自分以外の誰もいない世界
というのを少し期待していましたけど
そんなこともなく。

電車には運転士さんも乗客も普通に乗っていましたし
並行する道路にも車が走っていましたから。

駅から会社まで歩いている間は
自分の頭の中の思考に意識が向いて。

あのバスが令和顔っていうやつで
やっぱり交通量は少なくて
あれ、この木はこんなに大きかったんだ
葉っぱがいっぱい茂っていていかにも夏って感じ
などと。

普段であれば特に意識もしないようなことにどこか新鮮さを感じられたのでした。

ほとんど雑念も浮かばずに
現実をそのまま取り込んでいるような感覚でそこに自分の思考は挟まれないものですからまた感情がどこかへ行ってしまったのかな
と思ってしまいました。



会社に着いてからも
明けの人と今日出番の人それぞれに
嫌いな人がいましたけど
特に何とも感じず。

いつもなら気にすまいとしても
思考の中に入ってきて
気力やら何やら根こそぎ奪われてしまうのに今日は単に存在を認識するだけで
心の内が乱されることがありません。

本格的に感情がお亡くなりになってしまったのかとも考えましたけれど
どうやら違うようです。

心の凸凹がきれいに均されて
温泉饅頭よろしくつやつやなめらかな感じ。

かりんとう饅頭でもいいです。おいしそう。

なんのはなしですk……おっと。



嫌いな人の言動が全く気に障らなくて
仕事をしているだけでなんだか楽しくて
ごはんもしっかりと味わうことができて
僕だけこんなに面白がっているのが
少しばかり申し訳ないくらいでした。

たまたま今日の調子が良かったのだとは思いますけれど
これほどまでに負の感情が湧かないことなんて滅多にありませんから
逆に不気味です。

嵐の前の静けさ、のような。

でも多分、善いことには違いありませんし
こんな楽しい世界ならいろいろと頑張ってみたいと
前向きな気持ちになれましたよ。

あっ、これってもしかして。

タンジュンニ キゲンガヨカッタ ダケナノデハ。

ここまで書いておいて今更気づくという。

でもそこまでうきうきわくわく、という感じでもなかったから違うような
そうでもないような。

よく分かりません。

ちなみについ先ほど、夜空を見上げたら
きれいな満月が浮かんでいました。🌕

もう、控えめに言って最高です。



とにかく不思議なくらい穏やかで
嬉しくて楽しくて
ある意味理想的な心の状態でした。

毎日がこんな感じなら
本当に良いなと思います。

さて、いつまで保つでしょうか。

とりあえず明日は
お饅頭を買って帰ろうと思います。


読んでいただき
ありがとうございます🍀


おいしそうな水まんじゅうのイラストを使わせていただきました。
ありがとうございます。

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