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【仕事が麻雀で麻雀が仕事】

概要


自身の麻雀に対する経験や考え方をビジネスに置き換え、

ビジネスはつまりは「勝負」であり、

チャンスや流れを知識や理屈だけでなく読み取り、腹を決め、覚悟し、生き抜く力を身につける大事さをわかりやすく教えてくれる一冊。

私的な要約

平時に感じる「違和感」を放置するな
→心理的に「守り」に入ってる時、相手を恐れている時は単なる「警戒心」
→その違和感は何気ない「平時」にしばしば起こることがある
普段の何気ない報告などに感じる「何かがおかしい」は手遅れになる前に早く手を打つべき!

相手のレベルが高い時は「晒す」と負け
→主張したり喋りすぎると自分の能力のなさを露呈してしまう

「何がおきても自分のせい」と覚悟せよ
→景気、金融不安、自分ではコントロールできないことも「心の準備」と「覚悟」をしておく姿勢が大事

・一見「食えないやつ」が強い
→仕掛けても感情的にならず、どこか「つかみ所のない、底が知れない」と思われたら勝ち

・腹を括って「決断」せよ
→今「攻める」のか「攻めない」のか。「待つ」のか「待たない」のか。
→その覚悟は相手にも伝わる

・相手を凹ますことを考えよう
→こちらがどういう手を打ってら、相手が嫌がるか。お人好しでは勝てない
→ビジネスが終わったら勿論ノーサイド

・溺れる犬は棒で叩け
→瀕死でも油断するな。叩ける時に非情に徹せよ

仕事は「結果」が出るから面白い
→勝てば楽しい、負ければ楽しくない。この心理と潔く向き合おう
→結果が全てではないと言い訳をするな


・「見えないものを信じる」ことは大切
→理屈だけのデジタル思考では行き詰まる

・キレたらゲームオーバー
→結局勝つのはに忍耐強く、我慢強く、最後までゲームを投げ出さなかった人

・「ドラ」は出世の妨げ
→麻雀でいう「ドラ(プライド、学歴、資格をここでは指す)」は実社会においてかえって妨げになる。固執せず見切りをつけよ

・「新しいもの」に敏感であれ
→とりあえず使用してみる
→それを億劫と感じるのは「学習意欲が衰えている」と考えよ

自分のタイミングで勝負をするな
→必ず勝負には「流れ」があり、それを準備をしながら虎視眈々と「その時」を待て


・結局「シンプル」が1番
→知識があればあるほど大事な時に怯んでしまう
→知識や経験は勿論必要
→だが「難しく考えすぎてるな」と感じたら「シンプルに」考えよ

・「嫌な気分」は「ツキ」を逃す
→ストレスに感じる人間関係、環境の悪影響はせっかくの「ツキ」を逃す
→断ち切るかその状況は受け入れ覚悟するか。悪い流れを断ち切ろう

・状況が悪い時ほど、基本に立ち戻り丁寧に

・知識があるほどリスクが怖くなる
→リスクをとらないとリターンはない。無謀はダメ。状況を読み、準備をし、押し引きをしっかりと
・ミスはするもの。その後の対処が大事
→ミスしても反省して、早く受け止めて忘れろ
・勝者の神は細部に宿る
→一旦成功すれば真似するものも出てくる
→しかし、それでも勝ち残るのは最後の0.5%まで気を抜かず努力した人である

・運動神経(直感)で判断せよ
→理屈や形にばかりこだわってると、動きが鈍る。考えすぎている時は直感を信じよ
・目の前にある事象だけでなく、他者への想像力を磨け
→目の前にある事柄だけでなく、相手(企業)の状況や情勢も想像し、判断しよう

・ユニークさを貫き通そう
→知識や経験は人を丸くする。それはその人の同時に「強み」を無くしてしまうことになる。
→それでも頭角をあらわす人は「ユニーク(only one)」であるということ

勝ちすぎや負けすぎは一時のものも心得よ
→そのイメージにとらわれすぎて本来の自分を見失うことも
→軽く振りかえって、さっと忘れよう!

・あえて「制約を設けよう」
→「何でもできる」はかえって諸刃の剣に

・過程も大事だが、「結果にこだわれ!」
→「過程が大事」を負けた時の言い訳にするな

絶望しきって死ぬために、今を熱狂せよ
→「悔い」を残すようなことはするな!

・「たれ、れば」はビジネスにはない!
・仕事がデキるやつはどんな分野でも強い
→それは求められるものや、「物事の本質を見抜く力」があるから

見た目も大事
→外見から優秀だと思ってもらえたら、良いに越したことはない


・その「人」を見抜け
→ビジネスでは騙す、利用する人はいる
→騙されたら起業家は負け
→一方で一見怪しげな人が重要な情報を持っていたりする。何でも疑えば良いというものでもない。

・会社には「役割」がそれぞれある。誰かが偉いということは決してない
→お互いの敬意が信頼関係を強くする

・ビジネスで違いを産む「咄嗟の創造力」
→相手のレベルが高いと「型」だけでは勝てない。咄嗟の判断が必要な場合がある
→肩の力を抜くこともポイントかも

・惰性で回数を増やしても強くならない
→時には本を読んだり、人にあったり、全く違うことをするのもいいかもしれない

人生には連敗したり、うまくいかなかった時こそ「信念を貫け」
→様々な意見を聞いてもいいが、結局それに惑わされてはいけない。最後に決めるのは自分であり、信念である


・大局観を養え
→それを貫くには「胆力」が必要
→その場しのぎではなく、全体を通してやるべきことを見通す事が大事

「自己管理」と「自己否定」を繰り返せ
・ビジネスの世界で最終的に大事なのは「気合い」
→デジタル思考も大事だが、ここ1番の集中力が大事だと楽天の三木谷さんも言っている

結果という「現実」には謙虚であれ
→勝った人は強い。しかし強い人が勝つとは限らない


・「ルール」を面倒くさがらず、新しい気持ちで臨め
→既存のやり方に固執せず、その分野の「やり方」を従う柔軟さも必要

・様々な意見や知識を「養分」にし、自分で咀嚼せよ
→翌日にはまるで自分の意見かのように言おう

・常に「自分の視点」「相手の視点」「全体からの俯瞰での視点」の3つで考えよ
→誰にも自分の正義があり、難しいが大局的に捉えるには大事な要素だ

・非凡な成果を求めるなら
→「天使のようにしたたかに悪魔のように繊細に」達成しよう

・「ORの抑圧」を避け「ANDの才能」を活かす
→「低コスト且つ高品質な商品」を作る
→これをOR的な考えで、バランスを取ろうとすると中途半端になる恐れが
→新しい物の中に既存のものを「見いだす」ことでANDという考え方
「変化」の中に「安定」を見いだす

状況が混迷を極める時は「リーダーのトップダウン」がとても重要
→初代Jリーグ川淵チェアマン「ただし私利私欲があってはならない」

仕事を忘れられるものを持て!
→人生が上手くいかないとき、それだけに心を奪われては精神が持たない
→その瞬間だけは完全に仕事を忘れられる「趣味」を持とう


・最終的には「努力がものをいう」
→運やツキは一時のものであり、最後は努力に勝るものはない

・自分にとって使えるものは「なんでも使え」
→「自分一人で」とこだわってる人はプライドが邪魔しているだけ。甘えている

・「ツイてるなら押すべき」で正しい
→知識だけで考えると身動きできなくなる。時には感覚で考えることも大事

「うまぶるな」自分の感覚を信じよ
準備は大事。知識も大事。だが、それは全てではない。「考えて、考えず」己の感覚に従え

・社員の能力が低いと嘆くなかれ
その社員という「経営資源」をうまく活用し、結果を出せない自分自身が悪いと考えよ

・自分の「キャラを確立」せよ
→周囲の人がいい意味で「忖度」してくれる
→例えばサイバーエージェントでAmebaTVで年200億の先行投資をしても、株価が落ちないのは「藤田ならなんとかするだろう」という「キャラ」があるからと分析

最後に

藤田氏ご自身の経験からくる言葉で、知識だけではないものを感じさせてくれる。
印象的な言葉は「大局観」「勝負の押し引き」など
麻雀と通じるものがあり、感覚的に読める一冊でした。

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