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【トロフィーができました!】第3回THE NEW COOL NOTER賞始まる世界部門~10/24講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞「始まる世界」部門へご参加いただいている皆様。

11月部門、ただいま募集しております。
自己紹介や、自己PR、よいと思うものの宣伝などが対象です。どうぞ、ふるってご応募ください!

10月の始まる世界部門については、いよいよ月末の授賞発表が近づいてまいりました。そして今月も、みこちゃん……改め「みこザウルス」より、素敵なトロフィーができあがりましたのでご紹介します!

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今月のトロフィーは誰のものとなるか?
本日も3つの応募記事へ、審査委員それぞれからの気合のこもった講評を掲載させていただきます。

ぜひ、楽しんでいってください。

(本日の講評者)

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<講評(みこザウルス)>

「人生のロスタイムから始まる世界」とまつおさんは書いている。
それはどんな世界なんだろう。始まる世界というと、入学式や入社式、結婚式の後の新婚生活など心をときめかせるイメージがある。

それまでいろいろな困難を抱えて克服してきた人が、始まる世界について書くとき、それはある程度その過去を過ぎ去った過去のものとして気持ちに整理がついたんだろうな、というニュアンスが文面から漂う。

まつおさんの作品の書き出しからはそうした楽観的な空気がまったく漂ってこない。

まつおさんは、まだ何かに苦しんでいるんだろうか。
そう思いながら読み始めました。


画家のゆめのさんとの出会い、そしてその絵画の持つインパクトに圧倒され、まつおさんは徐々に再生への道を歩み始めます。

そして作品に魅せられ、人間性にも魅せられたわたしはゆめのさんの作家活動を応援していこうと決めた。

全身全霊をかけて。

ゆめのさんから貰った「人生のロスタイム」は、ゆめのさんのために使おうと決心したのである。

そうか分かった。
まつおさんにとっては、ゆめのさんと、そしてゆめのさんの絵画と出会った後でさえもが、まだ再生への道のりの途中でありロスタイムの只中なのだと分かった。

具体的にはまつおさんはツイッターでゆめのさんの絵画を添付しながら自分の感じたことを言葉にして添えて、拡散活動を始めた。これが結構手応えがあり、まつおさんはその延長線上でnoteでその活動をさらに展開することになる。

でも、さっき私が気がついたようにまつおさんは、まだロスタイムの中にいたのだ。ご自身がこう語っている。

ただりえさんを失って初めての夏がやって来て、それまでゆめのさんのためにどうすれば良いかと頭をめぐらせていることによって「りえさんの死」という現実から目を背けていた部分もあったことに気付いた。

でもそんなまつおさんはやがて、noteというツイッターよりも濃密な人間関係の中で活動するうちに、人付き合いが苦手で家族以外に人間関係を作ってこなかった自分が変わりつつあることを実感してきます。

そして、自分の認識も変わってくる。それまではゆめのさんの絵画を広める人だったわけだけど、それがだんだんと「ゆめのさんとその作品を迎える誰かを繋ぐ「縁のつなぎびと」をしている」という自覚に変わってくる。

サポートというnoteのユニークな機能により、ゆめのさんが新しい画材を購入する資金の援助もできるようになった。それによって、ゆめのさんの画風もまたあきらかに変わっていった。当然まつおさんは戸惑いながらも喜んだ。

そして、最近はこんな心境になったようだ。

こうして振り返ると、一度終わった人生の先に始まる世界が次々と待っていたことが改めて浮き彫りになる。

別れの悲しみから立ち直ることができるとは言わないが、ふとしたことからまだ見ぬ世界へ情熱を傾けることのできる可能性は十二分にあると感じていただけるのではないだろうか。

まつおさん、まつおさんの人生のロスタイムはもう終わろうとしているよ、確実に。

まつおさんは、ゆめのさんの絵画に救われた。
今度はまつおさんがSNSを通じて誰かを救う番だよ。

その自覚を持ってほしかったから、Kindleの2冊めを出版するときには、その点を厳しく編集指導させていただきました。一緒に編集の作業をしているうちに、みこちゃんは確信しました。

まつおさん

「空費した時間。むだにした時間」はもう埋まったんだと思うよ。
これからは、誰かを救えるような、そんなきっかけや手応えをつかむ時間だと思う。

新しいホイッスルが鳴り響く音が聞こえる。
私に聞こえるんだから、まつおさんの耳にも聞こえているはず。

みんなまつおさんを応援しているよ。
新しい世界の扉を開けて、そこをさあ、跨ぎましょう。

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<講評(これでも母さん)>

始めは小さな扱いのニュース。
多くの人がその恐ろしさに気付いたのは、大きな船の話がきっかけでしたね。2年近くも前になるんですね。
始めは原因すら分からない、死に至る恐ろしい病でした。
やがて世界中の人達がウィルス感染に怯え、恐れ、マスクや消毒液を求めて荒れました。不確実な情報に振り回されて消耗し、ワクチンを争って作り、できたワクチンを競い合うかのように摂取してもなお、ウィルスは未だに多くの人の夢や楽しい瞬間、そして命を奪い続けています。

望月みやさん(以下、みやさん)の作品の冒頭に、ひとつの記事が貼られています。
今年の6月19日の記事。
貼り付けられた記事のタイトルと最初の三行だけで私は胸が痛みました。
みやさんが、夢や楽しい時間を奪われた人だと知ったからです。

案の定、リンク先の記事には幸せな日になるはずだったみやさんの切ない想いが描かれていて、持って行き場所のない言葉と想いが詰まっていました。

「延期であって中止じゃないから。落ち着いたらいつかできるよ、きっと」そんな安易で在り来たりな慰めすら掛けられません。
今の状況を鑑みても、まだまだ多くの人が集まるイベントを決行するには不安が付きまといます。
しかも、今週は感染者数が少ないので土曜日にやります!と水曜日あたりに連絡すればいいという気やすいイベントではないのです。

友人の結婚式に憧れ、自身がその場に立つことを楽しみにしていたみやさんの無念。言葉にしなくとも、家族の皆さんには痛いほど分かってくれていましたね。そして、「分かっていたからこそ言い出せなかったこと」も察せてしまう、みやさんの想い。読んでて哀しみがひしひし伝わってきました。

やらないという選択肢がきっと正解であることも。

 最後には自分が正解しか選べないことも。

この部分で涙が零れてしまいました。
そのあとのみやさんの本心を告げる言葉達も想いも切なくて
「我儘言っていいんだよ」って過去のみやさんに伝えたくなります。
お風呂で人知れず泣いてしまったみやさんに、私も涙が止まりませんでした。

家族だけでやるにしても「人数が足りなくて予定の会場は使えない」と聞いて、お気に入りの明るいチャペル、バンケット、ロビーが頭をよぎったからでしょう、出来るはずだった結婚式の流れがふらっと書き綴られていました。幸せな結婚式になるはずだったのにと思わずに居られません😢

憧れて楽しみにしていたそれらのひとつもできそうにないという絶望感。
私も同じ立場だったら、きっと何もかも辞めたいって思って泣いてしまったはず。みやさんの辛さが切ないです。

唯一、追加料金がかかっても使えるかもしれませんと言われたチャペル。
そのささやかな夢を叶えることにできてよかったです。
それでも、「とびきり幸せな花嫁だったとは、私はたぶんもう言えない」という残念な想いを抱えて生きて行くことになるのです。

話は戻って、つい先日、2回目の延期の決断をしたと記載があり、更に胸が痛みました。

希望を持ったと思ったら、また奪われる。
結構、心が折れた。
また泣くことしかできず、次の時期は怖くてまだ決められない。

みやさんのこの言葉が胸を打ちます。
掛ける言葉も見つかりません😢
いつになったら安心して予定を立てれるのでしょう?
1カ月後?3か月後?半年後?見込みすら立てられない状況を目の前にして、大きな希望を持つのは難しいです。

みやさんがnoteを始めたきっかけを読み、まわりを気遣って言い出せない言葉達を吐き出せる場所が見つかってよかったと心から思いました。
読まれるための言葉じゃなくて、みやさんの中に閉じ込められなくて外に出すしかなかった言葉達。それらは体に無理に溜め込んでおくと心を病ませてしまう毒になりかねません。

優しくて新しいnoteの世界は、顔も住んでる所も知らない距離感がちょうど居心地が良いのかもしれませんね(^^♪
私もこの優しい世界に救われている一人です。

気持ちは吐き出せても、辛い気持ちの落としどころが見つかった訳ではないみやさん。毎週末、近くから聞こえる鐘の音に心が揺れてしまうのも当たり前のことです。想像するだけで胸が痛みます。

私も願います。

いつか胸が痛まずに思いだせる日が来ることを。

旦那様とどうか末永くお幸せに💖

胸に残る作品を読ませて下さってありがとうございました!

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<講評(洋介委員長)>

湘南の海と台地に
しっかりと根を下ろし
大地の縁を紡ぎ
有機の力で心を込めて
優しい野菜を生まれさせる。

ゆうのうえんさんは
持続可能な農を創る
イラストレーターだ。

有機農業は現在の
大人の問題ではない。

未来の子供達が生きるため
今の大人の最優先課題
持続可能な世界には
有機農業が必要だ。

有機農業は未来の大きな財産
命をつなぐ宝になる。
ゆうのうえんさんの
強い信念は新しい現実を創りだす。

大切な野菜を育む優しい土
微生物という小さな友達
大地の縁の糸を結ぶ土づくり
優しい太陽のような温かさ
毎日、微生物と会話をして土に触れ
野菜の若葉に親しみ
土の命を結び言葉と大地を紡ぐ人。

ゆうのうえんさんは
人との縁も優しく紡ぐ
出逢うために
紡がれた糸はいつしか結ばれた。

頑なだけれど美しい結晶のような
素直さと優しさを持ち聡明な
「みこちゃん」

あたたかなおおらかさを持ち
理知的で繊細な感覚と
人を助ける優しさを持つ
「緑川凛」さん

出逢いの必然に導かれ
意識の世界で結ばれた糸

ゆうのうえんさんは確信を持つ。
出会いというのは決して
身体が出会うという
物理的なことではない。

本質は目には見えないもの
心という見えないもの
魂という見えないもの
見えないけれど確かに存在する意識

紡がれた糸は始まる世界へ
意識という新しい海へ出航した。

大きな夢を実現するために
未来の子供達が笑顔でいるため
持続可能で本当の健康をつくる食
生きる上で一番
大切な価値観を創り広める。

新しい世界の一番の大切は食
身体や精神を形作る本当の食
身体や精神を健康に保つための食

紡がれた糸は
新しい始まる世界を創り出した。

あなたの知る結ばれた縁の糸は
優しい穏やかな世界を描き出す。

ゆうのうえんさん
素敵な決意と
新しい始まる世界を
ありがとうございます。
縁とは不思議なものですね
(生まれ育ちは藤沢です)。

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*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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