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第3回THE NEW COOL NOTER賞~応募者マガジン

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第3回THE NEW COOL NOTER賞へ応募いただいた作品を収録しております。
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#第3回THE_NEW_COOL_NOTER賞_7月参加

生きるエネルギー!

あなたの生きるエネルギーは何ですか? ある人は、仕事 ある人は、家族 ある人は……って、…

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自由俳句 夏座敷

軒近き畳濡れたり夏座敷  障子をとり広々とした座敷には、にわか雨がふきこみ、縁側と畳を濡…

Ginga Otake
3年前
47

大いなる愛の中に すべての苦しみが 溶けてゆく・・・

yume
3年前
74

石畳

石畳を登って行くと そこには空が広がっている筈だった 一面の海 海原を潮風がかけていく そ…

ふみ
3年前
71

【詩】残像

確かにここにいた。 確かにここにあった。 そんな日々があった。 ある事が当たり前で 僕は…

郵便屋さん

幼い頃に見ていた未来は 大人になると日々忘れていく。 幼い頃の私はとても無口で夢見がちな…

kozaru
3年前
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【短編小説】想い出は思い出として

高校卒業後、イギリスに行くと真人から聞かされた日、私は真人への想いを隠す事を決めた。 ただの幼馴染である私には引き留めることすらできなかった。 「よかったな」 水の張っていないプールに腰掛ける私に届いた下からの真人の声は珍しく震えていた。 卒業式を終えて真人と二人で過ごす最後の時間。 昼休みになると決まってプールのベンチで二人だけでご飯を食べた。 私たちだけの時間と空間。 その静かで落ち着くこの場所が、今だけはこれからの私の孤独感をより一層増幅させた。 「本当

詩)色々あるさ

格好なんか付けてなくても “カッコイイ”生き方をしていたら 何もしなくても “カッコイイ”…

kesun4
3年前
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#THE_NEW_COOL_NOTER賞_7月参加

    Ⅰ 酸素を吸って 食べものを口に運んで わたしは 生きている 悟れることは むりと…

松原紫穂
3年前
7

心の真ん中に大木がある

心の真ん中には、一本、木が生えている 栄養は、様々で、たくさんの経験や、たくさんゆり動い…

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【詩】君が前を向くために

「あの人が悪いわけじゃない 誰も、悪くはない」 つぶやくようにそう言った君の言葉 自分を傷…

『白い絵』 ver.1 1,349字

男は画家だった。 だが、実際には「自称」である。 絵を描くことに半生を捧げてきたが、 男…

アッシュ
3年前
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もう大丈夫だよ(詩315字)

ここにいたんだね ずっと ずうっーっと 気付かないでいて ごめんね もう 大丈夫 これから…

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代理人

「ああ、本当にいたのですね」  病室に入ってきたその人を一目見た瞬間、一度も会ったことが無いにもかかわらず、ぼくには彼がずっと探していた『その人』であることがすぐにわかった。 「はじめまして。こんばんは」  彼は見た目通りの柔らかい声でそう言うと、軽やかな風を纏いながらぼくの方へとゆっくりと近付いてくる。どこかで嗅いだことのあるような、懐かしい甘いニオイと一緒に。その匂いを感じた瞬間、ぼくの体は少しだけ重力から解放されたような気がした。  病院の消灯時間はとっくに過ぎ