「離婚届、2枚いただけませんか？」

離婚届、2枚いただけませんか？
一応、1枚に下書きが付いてるんだけど…
でも念のため2枚下さい。

金曜日、部屋を断捨離した。
洋服はほぼ全部捨て、気に入っていた鞄も捨てた。
同じ物はもう廃盤となっていて購入することもできない。
愛着がなくなったわけでも、壊れたわけでもないけど、もう捨てる時が来た。というか、捨てなければならない！　そんな感じだ。
思えば5年以上使っていた。

毎日飲んでいたお酒もやめた。
甘い物の過剰摂取も。
そしたら何が起きたか？
もう何も食べたくない、お腹も減らない、何を食べたらいいのか分からない。
私は体内を入れ替えてる。

頭ではずっと違う世界を考えてる。
脳内はフル回転して、黙る隙がない。つらいよ。
誰かにこの気持ちを話したい。
でもそんな人誰一人として見当たらなかった。
結局、本音を隠してどんなに悩んでいても何でもない顔をする。うわべだけの付き合い。
分かり合える人なんているわけないよね、本音言えるのなんて文章だけの世界だ。
だけど、いつかここを突破したらリアルでも心を開いて話したい。

離婚と聞いたら、親戚一同も友人知人も呆れるだろう。
今度どんな顔で会ったらいい？

でもそんなこと気にしてはいられない。
もう戻れない！
残酷な法則を知ってしまったから、もう自分じゃいられない。
今までの自分には戻らない！！

まずは夫との結婚を終わらせる。
それが最終地点ではない、目標でもない。
しかしこの第一関門を突破しなければ絶対に、絶対に前に進めないから。
前進したからといってハッピーエンドではない。
白い目で見られ、嘲笑われる。
だからといって、人生諦めて内に閉じ籠もっていていいのか？一生。

アクセルを踏みながら、ブレーキを踏んでるような気持ちで過ごしてきた。
今もそうだ。
いつからか人生は複雑になっていって、傷を作らずして前に進むことはできなくなってしまった。
それが嫌なら無傷で安全地帯に留まればいい。

離婚届を入手したものの、今夫がどこに住んでいるのか分からない。
知人によれば、仕事も変えているみたいだし…
お義母さんには何度か夫に連絡をよこすよう頼んだが、そっけない返事が返ってきた。
共通の友達に夫と連絡を取ってくれるように頼んだら、連絡が途絶えてしまった。
これにはがっかりだが、噂通りだった。
みんなこぞって私たちに離婚してほしくないらしい笑

頼れる人は残り一人、お義父さんだ。
この日私は初めてお義父さんに電話をかけた。
驚いたけど、ちゃんと出てくれて穏やかな口調で対応してくれた。
向き合わず逃げまくる夫とご両親を含め、4人で話し合う場を設けないかとお義父さんは提案した。
いい歳した大人が両親がいなきゃ話し合いができないなんてどうかと思うけど…

ああ、すごく苦しくなる情報を常に横に置いておくといくらでもパワーが出てくる。
私は理想の自分になろうとしてる。