「映像マジック！みんなでコマ撮りムービーを撮ろう」ワークショップ開催レポート
映像探究学習コンビビです。
2023年9月24日（日）に「映像マジック！みんなでコマ撮りムービーを撮ろう」を開催しました。当日の様子をレポートします！
●ワークショップのねらい
今回の映像探究学習は、「コマ撮り」という映像の基本のひとつに取り組みました。
映画が誕生した19世紀末、映像が動くという不思議に最初に飛びついたのは興行師たち、つまりエンタメの人たちでした。ヒトが空中に浮かぶ、ヒトが壁を通り抜けたり消えたりする、地上の重力では不可能な動きをする、そんな映像で人々を驚かせることを思いついたのはマジックやサーカスなど見世物を提供していた興行師たちでした。たとえばこんな映像に、映像制作の初期衝動のようなものが見て取れます。
コマ撮りムービーは、たとえば現在でもピタゴラスイッチの「こんなことできません」というシリーズなどでも人気のコンテンツですが、映像の"おもしろさ"や"魔法みたいな不思議さ"という要素が凝縮されていて、子どもたちといっしょにつくると楽しそう、という着想からこのワークショップを企画しました。
●コマ撮りはやっぱり面白い！
今回は対象を5歳〜15歳までとしましたが、年長さんから中2まで9名（当日1名欠席）と、幅広い年齢の子どもたちが集まってくれました。
自己紹介のあとに、いくつかのコマ撮りムービーをみんなで見ました。ふだんの現実ではありえないような、空中を飛んでいく人、地面をズルズルと滑っていく人、壁を通り抜ける人、子どもたちも興味津々でみていました。といってもけっこう最近の子どもたちはYouTubeなどでこういった映像を観ているので、「あーあれね！」みたいな反応もチラホラ。
といいつつカンタンなものをつくってみよう！ということで、みんなで並んで壁抜け動画を作成（*作成した動画はこのレポートの最後で視聴できます）。
できたものをみんなで観てみると、やっぱりおもしろい！
続いて外に出て道を滑っていく映像を撮影します。子どもたちから、「一コマ一コマでポーズを取りたい」「機関車がシュポシュポしてるみたいな動きを入れたらおもしろそう」などのアイディアが出て、さっそく取り入れて撮影（*作成した動画はこのレポートの最後で視聴できます）。
できた映像を観ながら振り返り。ちょっとコマとコマの間で移動距離が長いと、どうしてもスムーズな動きにならないこと。カメラの位置は固定していたほうがおもしろくなること、などを確認。
●年齢混交のチームに分かれて映像づくり
後半は2つのチームに分かれて撮影を行いました。中2のお姉さんから低学年の子までの年齢混交チームです。
近くの公園で撮影したい！となったチームは、蚊にさされながらも２本の動画を撮影。１本は年長の男の子が魔法使い役になり、年上の子たちが空中を飛ばされて地面に叩きつけられズルズルと滑っていく、という映像。もう１本は公園の柵の上をみんなで滑っていくという映像です。
室内で撮影を行ったもう１つのチームは、「魔法のじゅうたん（敷物シート）が飛んでいく」というアイディアを映像にしていきます。魔法のじゅうたん（敷物シート）をコマ撮りで撮っていくために、苦労しながらもなるべく自然に「飛んでいく絨毯」が撮れるようにみんなで工夫しながら撮影を進めます。途中で、「（映像を進めていくために）ストーリーが必要だ！」というとても大事なポイントに気づいて、最年長のリーダーがみんなに、「どうする？」と問いかけて相談していたシーンは印象的でした。
ちょっと時間が押しながらも撮影は終了。続いて映像に合わせて音楽をつける作業。ありもののBGMをつけてもいいのですが、みんなで演奏したものをBGMにしたほうが楽しいので、準備していたたくさんの楽器や音の鳴るおもちゃなどをそれぞれが選びます。スタッフが刻むリズムに合わせて、子どもたちはミニマルな演奏をする、というやりかたです。何回か練習して、自分のお気に入りの楽器、音（スライドホイッスルのおとぼけな笛の音が人気＆存在感大でした！）をキャッチしてから本番に。つくった映像を観ながらみんなで演奏して音入れを完了。
そしてできあがった映像を、集まった親御さんたちといっしょに上映試写会です。「どんなところを工夫した？」「たいへんだったところは？」などの質問に子どもたちが答えつつ映像の解説をして、上映スタート！
最後はみんなで記念撮影して終了です。
●参加した子どもたちからの感想
「つまんないと思ったらめっちゃ楽しかった！！」」（小4男子）
「ドアとおりぬけたのがたのしかった。あとじぶんたちがつくったうたがおもしろかった」（小2男子）
「みんなではなしあったり、合唱したりするのがたのしかった！」（小6女子）
「ういているところをとるのはむずかしい...! でもチームワークの力で10分で撮影がおわる！！」（中1女子）
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