『大豆田とわ子と三人の元夫』第一話　～松たか子は至宝

いや～、やっぱり人と話すのってむちゃくちゃ大事ですね。私くらいになると友だちの夫ともドラマの話してるんですけど（夫さん、いつもお気遣いありがとうございます‥‥）、こないだもそれで気づいたんですよ、「私のふつうはみんなの異常」だって。

「『おちょやん』はドラマはいまいちだけど成田凌の暗い感じがイイ」
「『青天を衝け』は3話くらいですでに脱落しそうになったけど吉沢亮は好きなのでがんばって見てます。あと岡田健史が出る！　最近大好きで」
「窪田正孝が大好きなのに彼の仕事選びとまったく気が合わなかったから『エール』は久しぶりにうれしかった」
「私の伊藤健太郎愛をもってしても『スカーレット』は厳しかった」
「もともと瑛太が好きだったんだけど、最近は（弟の）永山絢斗のほうがもっと好きかも」
「『いだてん』最高でしたよね、阿部サダヲ大好き」
「長瀬大好きで全話録画してるけど、まだ『俺の家の話』見れてない」

ってな具合でぺらぺら喋ってたら、友だちの夫さんに
「好きな人、多いんですね～」
って言われたんですよ。

おお～！　そんなふうに思うんだ😲
好きな人が多いのって当たり前だと思ってた。

いや私としちゃですね、長谷川博己とか高橋一生とか山﨑賢人とか小栗旬とか綾野剛とか松坂桃李とか中川大志とか北村有起哉とか、まだまだいくらでも出てくるんですよ。菅田将暉と太賀とか‥‥（「コントが始まる」も見ます！　脚本家に期待ができるので）

嵐も全員好きだったし（別に過去形ではないけどｗ）。
BTSもハコ推ししてるし。
（私はジン＆ナム＆ユン寄りのオルペン ←3人挙げてる時点で既に気が多いｗ）

でも、一般の人（自分がオタクという自覚はあるｗ）からすると、不思議なことなんだ～！　ってめちゃくちゃ新鮮でした。

◆

というわけで、松田龍平ですよ。
見ました？！　『大豆田とわ子と三人の元夫』！！

これはいい坂元裕二（脚本）。セリフのひとつひとつが異様なほどに粒だっていて、それでいてキモチワルイ引っかかりはなくさらさらと流れていく。坂元さんこの調子でいったら新たな代表作また誕生するよ！！

息子10歳は、「ブロッコリー戦争‥‥ｗｗ」と寝る前にも思い出し笑いしてましたｗ

三人の元夫が松田龍平と東京03角田と岡田将生。
あ～岡田将生もかなり好きなのよ私。
最近はお兄さん的キャラも多くなってきた岡田まだけど、今回龍平がいるし相手が松たか子なので、久しぶりの若造キャラでうれしい。

そう松田龍平。
もう2年前ですか、「獣になれない私たち」でのガッキーとのセックスシーンのすばらしさは忘れられません。そしてなんと4年前?!　やはり坂元脚本「カルテット」で結婚を控えた元同僚と一回だけやっちゃうシーンもめちゃくちゃよかった‥‥。
松田龍平って、エロそうな人がエロくなさそうな顔してるけどやっぱりエロいやん！ってとこがいいんだよね（長くなるので以下割愛します
*
いや松田龍平の話は前段でしかない。
好きな男の俳優とアイドルは山ほどいるが、私はフェミニスト。
このドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」のすばらしさは完全に松たか子なんですよ！
豊かな脚本と豪華な配役、そしてすばらしい音楽の中央に立つ松たか子の圧倒的な実力よ。一挙手一投足、ため息が出るくらいうまい。歌までうまい。
それでいてまったく気負ってない（ように見える）。

しかも、松たか子ってちゃんと年とってるんだよね。
いやもちろん綺麗なんだけど、ふつうに中年になっている感じがすばらしい。
なんかこう、中年女性らしい厚かましさがにじみ出るのをおそれていない。

彼女は梨園出身の清純派女優扱いされていたころ既に、舞台稽古中、三谷幸喜のダメ出しを聞きながらお腹ぼりぼり掻いてたらしい。いろんなエピソードを見ても、基本的に飾るという意識がない人なんだと思う。15年くらい前、「ぴったんこカンカン」のロケで盛りそばを一枚、その場の誰よりも早く平らげていたときもそう思った。

松たか子は40代女子の希望！！

そんな彼女が演じる大豆田とわ子が
「一人で生きていけるけど、〇〇」
とつぶやき、
「私は幸せになることをあきらめない」
と宣言した第一話。

ヒロインに興味がないなら朝ドラの脚本なんて受けるなよ、と「おちょやん」にぷんすかしてた今日このごろ。「It's for me！」なドラマが始まって私は感激です。家族で見まーす。