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「虎に翼」メモ 第7週「女の心は猫の目?」

寅子ウケるw 長年朝ドラを見てきたけど、「自分の社会的地位を高めるために」結婚をもくろむヒロインっていたかな。

ようは男が「身を固める」ために結婚しようとするのと同じことなのに、女がそれをやろうとしたらこうも大変で、親は相手に平身低頭しなきゃならないの、男女の非対称がめちゃくちゃあらわになってるよね。

結婚すると男も女も「一人前のまっとうな大人」とみなされるんだけど、それって

・男の場合:「身を固める=妻子を養う、大手を振って身の回りの世話をしてもらう」
・女の場合:「嫁ぐ=相手の家に入る、自分を保護(支配)する相手が変わる」

既婚者はこういう【非対称な】社会規範を受け容れているように思われるってこと。
女性弁護士が結婚してやっと仕事をもらえるのは、
「男勝りな仕事をしていても、家では夫に尽くしているのだろう」
「既存の体制に反抗する存在じゃないんだろう」
みたいなイメージが人を安心させるってことなんだろうね。

しかし!

この結婚には、実は優三は寅子をずっと好きだった、という「もうひとつの非対称」がある。

悪意はまったくないとはいえ、寅子がそのことに気づかないまま結婚し、優三がそれを良しとして「見返りを求めない」いることが今後どういう展開につながっていくのか?

先週、先々週あたりから「日本が戦争の道をひた走っている」描写が随時挟まれているのに、寅子がそのことにほとんど注意を払わず、無頓着なことと重ねられる形で描かれていく予感がする。

「悪意はまったくなかった」
「気づかなかった」
「自分の社会的地位を高める(守る)ことが大切だった」
それはきっと、戦後の市民の反省の弁なのだが、
実は今の私たちそのものでもあるんじゃないだろうか。

「虎に翼」に感動したり溜飲を下げたりしてるみんなたち、
共同親権に武器輸出に民族浄化
”今ここにある危機” に声を上げていこうな!

そ・れ・に・し・て・も
仲野太賀の「リアルな彼氏感」相変わらず最高だなあー
エロくない感じにエロスを感じるというか‥‥(雑)。大好きな俳優です。

あと、花岡!
婚約者を紹介するシーンも、轟たちに詰められるシーンもめちゃくちゃ良かったー!
岩田剛典の演技あまり見たことがなくて、この人がなぜいろんな作品にキャスティングされるのか理解する機会がなかったんけど、花岡役、最初から最後まですごくよかったと思う。
いや、最後までってことはないね、またきっと出てくるね。

水木金と録画をためてたら
今朝、夫がつけてたテレビ番組(チコちゃん?)に太賀が出ててさ。
「僕が演じる優三は、今週ついに、寅ちゃんと結婚しました」
と、中の人からネタバレを食らい、泣きながら録画を消化した私でした。


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