「ちゅるっとサジー」 世界でいちばんかわいい健康食品ができました ~ サジーマルシェ:安田邦秀さん
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「ちゅるっとサジー」 世界でいちばんかわいい健康食品ができました ~ サジーマルシェ:安田邦秀さん

たっぷりの鉄分を始め、カラダが喜ぶ200種類の栄養素を含んだ果物、サジー。
ジュースでの流通が一般的ですが、「いいものだとはわかってるけど、味が / 大きな瓶がしんどくて続けられない」という方も‥‥
そんな声におこたえして、「ちゅるっとサジー」が登場です。
初めての個包装&ジュレタイプ。そして、とってもかわいい♡

「かわいい健康食品のお店:サジーマルシェ」の店長、安田邦秀さんにお話を聞きました。

聞き手: イノウエ エミ(2021年7月取材)

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◆ お買い物の楽しみを提供したい

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―――箱がかわいいですね。えーっと、「ブルーバード版」と「ピンクペガサス版」の二種類が。味が違うのかな?

ありがとうございます。中身は同じなんですよ。箱が違うだけ(笑)。お好みの絵柄を選んでいただければ。

―――お~、絵で選ぶんですね。斬新。
そもそも「かわいい健康食品」ってちょっと不思議ですよね。ふつうは、成分や栄養価、もしくは味などをアピールするような‥‥?

変わってますよね。僕自身が「買いたい」と思える商品を一から作ったらこうなりました(笑)。

僕、お買い物が大好きなんですよ。
健康食品の仕事に携わって十年くらい。いろんな商品があって、いいものがたくさんあるけど、お買い物の楽しみを味わえるかというと‥‥?

「カラダを思って買うものであって、楽しみとかじゃないでしょ」とも言われます。でも、自分の部屋の中、生活の一部になるものだと思えば、やっぱり見た目や形、質感も大事じゃないですか?

サジーという、とっても良い原料で作ったすばらしい商品だから、それにプラスして「かわいいなあ」と愛情を注いでもらえるものを。そうして誕生したのが「ちゅるっとサジー」です。

◆「かわいい・ちまちま・付録」が大好き

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事務所に一歩入ると、かわいいものでいっぱい!

―――「ちゅるっとサジー」は健康食品ですが、デザインの方向性として「かわいい」をチョイスしたのはなぜですか?

僕がかわいいものが好きだからです!

―――即答(笑)。

僕自身が「買いたい!」「これなら自信をもってオススメできる!」というものを作るには、自分の “ 好き ” をカタチにするのが一番いいだろうと。

かわいいものが好きなんです。かわいくて、ちまちましたもの。
そして、本品より付録(笑)。付録に惹かれて買っちゃうんですよね。

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「ちゅるっとサジー」を買うと着せ替えセットもついてきます。
なんというちまちま感~(笑)

―――かわいくてちまちましたもの、そして付録(笑)。その嗜好は昔からですか?

うーん、ガーリーなものは昔から好きだった気がしますね。子どものころ、母親の内職の材料だったのかな、家にフェルトがいっぱいあったから、人形とか作ってましたね。ちまちまと。

刺繍も好きでした。刺繍ってちまちまの極致ですよね? 自分ではできないから見る専門だけど。うっとりしちゃいます。刺繍ができる人は大谷翔平くらいすごいと思う! 

◆ 広告のセオリーからちょっと離れて

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―――若いころからデザインの仕事をされていたそうですね。

はい。長年「ものづくり」に近い感覚でデザインをしてきましたが、だんだん仕事の中心が広告の作成や運用になっていったんですね。デザインは広告と切っても切れない仲なので‥‥。

みなさんご存じのとおり、今の世の中で広告の影響力ってものすごいですよね。何を売るにも欠かせない。だから、広告の手法にもいろいろありますが、すべて完全にセオリー化されているんです。

―――みんな、セオリーに則って広告を打っているわけですね。

売るためのフォント、売るためのボタンの大きさ。
お約束の煽り文句やフォーマット、SEO対策‥‥。
セオリー通りに広告を作り、広告を見た人が買っていく。とてもスムーズな流れですよね。

でも、そのルールに乗っかって何年か経つと、モヤモヤしたものが溜まってきたんです。誰かが作った商品のためにそういう作業をしている自分に、なんだか虚しさを感じてしまって‥‥。

ここから抜け出すには、自分で手がけた商品を売り出すしかないなと思ったんですね。それで、グループ企業の中で相談して、一人で新しい商品開発に乗り出すことになりました。一年ちょっと前だったかな。

◆「最良のものは個人的なもの」

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友だちが遊びに来ることも多いという事務所。
安田さん 「ここは僕の想像力の源。整理整頓とは全く違う地表からアイデアが生まれるんです」

―――ひとつの商品を開発して販売するまでには、相当なご苦労や紆余曲折があったでしょうね。

一から立ち上げたから当然なんですけどね。
たとえば肝心の中身の配合。サジーだけだと味がつらいけど、少なかったら効能がない。だから、はちみつで自然な甘さを足して、どれくらいの割合がベストなのか探るために数%刻みでサンプルを作ってもらったんだけど、試食しているとどんどんわからなくなっていく(笑)。
商品そのもの以外の部分でも、JANコードという割り振り番号の取得の仕方から、お店のカートの設定、配送方法、受注の方法‥‥いままで触ったことがない分野の仕事に、ひとつひとつ律義につまづきました(笑)。

―――そのうえ、コンセプトは「かわいい健康食品」だし、セオリーから脱線ぎみな手法で‥‥。

正直、不安もありました。吹っ切れたのは、今年の初めにショーン・タンという絵本作家の展覧会を見てからです。

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―――かわいい。ちょっと変わった絵ですね。

お話もすごく不思議で、万人ウケするタイプじゃなくて。
なのに、けっこうたくさんの人が見に来てたんですよね。ジブリ展かな?ってくらい。いや、それは言い過ぎか(笑)。

いちばん勇気づけられたのは、パネルに書いてあった彼の言葉です。

「最良の作品とは、個人的で奇妙でクセがあるもの」
「奇異だといわれるものも、誰かの心を震わせる存在」
「まわりに何といわれようと、あなたの作品を愛して」
「自分が満足すれば、それはもう “ 成功 ”だよ」

―――哲学的。かつ、あたたかいですね。

昔から、まわりの子たちが野球で盛り上がっているとき、僕は一人でぼーっとしたり、人形を作ってるような子で、自分が好きなものはいつも世の中から外れていると思っていました。筋金入りの「すみっこ暮らし」(笑)。

そんな僕が、ショーン・タンの言葉を見て、初めて思ったんです。
「自分が好きなものを好きな人が、きっとどこかにいる。
 だから、僕はベストを尽くして、かわいいものを作ればいいんだ」って。

広告のセオリーも頭に入れてるけど、それに取り込まれないようにしないと(笑)。


◆ キャラクターも、歌も、パペット人形も作りました!

―――具体的には、どんな順番で「かわいい」商品を作っていったのですか?

最初はネーミングですね。

―――「ちゅるっとサジー」。

ふつう、健康食品って質の良さをアピールするネーミングが多いんですよね。ホニャホニャ潤とか(笑)。でも、僕がつける名前はそうじゃないな~と思って。
「ちゅるっと」は、スティックに詰めたペーストを飲むときのイメージ。語感もライトでかわいくて、気に入ってます。

―――これ以外に考えられないようなネーミングですね! 

それから、ロゴを考えたり、キャラクターを描いたり。「サッちゃん」といいます。かわいいでしょ(笑)。
これまで別の商品でもキャラクター案を出したことはあるんですが、なかなか実現しなくて。
やっと審査を通ったかなと思ったら、だ~いぶ水で薄まったキャラになっていたりして、胸を痛めていました(笑)。

―――確かに、健康食品のキャラってあまり思い浮かばないけど‥‥サッちゃんはお人形までできてる! 歌も!

こういうことをやるのが好きなんですよ~。作詞作曲や撮影も自分でやっています(笑)。

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―――箱の絵、缶の絵、段ボールの絵‥‥本当に凝ってる! これらもすべてご自分で?

はい、基本的に自分で描きました。
こんなに絵を描いたのは初めてです。しかもパソコンで! 56歳でこんなことするとは。いや~、人生っておもしろいですね。

―――缶に入っている健康食品というのも珍しいですね。

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ふつうありえないですね。全然利益が出ないので(笑)。
でも僕、かわいい缶が好きだから。箱入りと缶入りがあったら、缶を選びたい!
そういう人に買ってほしいんです。正直、赤字ですけど(笑) ある意味、この商品のシンボルですね、缶は。

あ、二度目からは詰め替え用セットをお送りします。余計なごみを出さないって大事ですよね! 

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◆ まわりの人の声、いっぱい入ってます

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―――ひとりで作っていて、迷うことはありませんでしたか?

分からないことだらけ! だから何でも人に聞きます(笑)。
人の意見を聞くのは割と好きなので。

―――ネガティブな意見でも大丈夫?

もちろん! 「それって違うんじゃない?」「自分はこう思うけど」という意見は本当にありがたい。納得して取り入れたことがたくさんありますよ。

たとえば、僕は青春時代をイメージしたデザインを推しまくっていたんですが、「青春時代ってそんなにいいものじゃなかった」「体調も不安定だったし」という人たちもいて、なるほどな~、と。

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そもそも、1回分ずつのペースト状にしたのも、「ジュースは味がきつくて飲みにくい」「瓶が大きくて冷蔵庫内の場所取りバトルに負けてしまう」という声があったからで‥‥。

―――よく見ると、このあたりは、絵のテイストもちょっと違いますかね?

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そうそう。かわいいでしょ。自分が納得いくものを作りたいけど、自分だけの王国をつくりたいわけじゃないから。僕が好きなものに近いけど、僕には描けない世界を描いてくれる人にお願いしました。

―――お人形は、パートナーが作られたとか。

そうなんです。妻は勤め人であり、人形作家であり、僕にとって一番厳しい審査員でもあります。まず彼女の意見を聞かないと始まらない(笑)。

今回、自分のまわりに、そうやって真剣にフィードバックをくれたり、手伝ったりしてくれる人たちがたくさんいることに気が付きました。ずっとはぐれ者だと思っていたからうれしかった。この場を借りて、ほんとにありがとう!

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◆ どこかにいる友だちを探すように

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―――「ちゅるっとサジー」。あらためて、どんな人に買ってもらいたいですか?

それはもうシンプルに、「これ、かわいいな」と思ってくれる人に!
「これが家に届いたらうれしい」
「この箱なら自分の部屋にあってもいいな」
「泊りのときもバッグに入れていけるな」とか。

ギリシャ神話の中に、「サジーはペガサスの好物だ」という記述があります。あと、「サジーの林を飛ぶ鳥はすごく毛並みがいい」という言い伝えとか。僕はそういうのにポワ~となって、箱に描いちゃう人間なんです(笑)。

ふつうは、「何が何倍入っている」とかそういうPRがセオリーだけど、でも、ペガサスのエピソードのほうに惹かれる人も、何百人に一人かはいるんじゃないかな、って。

―――そうですよね。

もしかしたら、その人は僕とちょっと似ていて、いつも最大公約数から外れたものを選ぶ人かもしれません。別に斜に構えているわけじゃなくて、「好きなものを選んだら、何かみんなと違うんだよね~」っていう。

モノをチョイスするときって、「その人」が表れますよね。
「ちゅるっとサジー」は、こういうものをチョイスする人に買ってほしい。なんだか、逆説みたいだけど(笑)。
性別も、年齢も、国とかルーツも関係なくて、「これ、好きだな」と思う人。
何百人かに一人かもしれないけど、きっといると信じてます。

―――友だちを探すみたいですね。

そう! 友だちって、自分と気が合う人たちで、何百人、何千人と出会った中でのごくわずかな人たちですよね。母数を思えば人数も少ないし割合も小さいけど、大事な人たち。それと同じです。
この商品は、100億売れなくていいので(笑)。
「これ、かわいいな」と思う人が買ってくれた結果、僕が食べられて、お手伝いしてくれる人にお礼ができて、あとは、クリスマスコフレみたいなものを作る予算がとれれば最高。

―――クリスマスコフレ?!

僕はメイクはしないから中身はわからないんだけど、あのパッケージを見るのが大好きなんですよ~! すっごくかわいいじゃないですか。
「サジーマルシェ」と名付けているように、お買い物を楽しんでもらえるお店にしていけたらいいな。

―――かわいい商品を、ですね。

そう、かわいくてちまちました商品を(笑)

(おわり)

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サジーのかわいいお店「サジーマルシェ」はココをタップしてね!

◆ 編集後記

大人になると、「自分が好きなものをつくる」どころか、「好きなものを買う、そばにおく」すら忘れがちかもしれません。無難なもの、コスパがいいもの、売れているもの‥‥そんなふうに選んでしまうことってたくさんありますよね。
私が好きなものってなんだっけ? こんなふうに、自分が心から好きだと思えるもので部屋をいっぱいにできるかな? お話を聞いたあと、そんなことを考えました。
「セオリーから外れている」。そこに、このかわいい顔をした商品の、なかなか手ごわい哲学が息づいています。
(イノウエ エミ)

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