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新型コロナが明らかにする私たちの社会

毎月のプレゼン勉強会、今月はプレゼンターを立てず、2時間まるまる参加者全員でディスカッションをしました。雑な板書ですが興味深いご意見いろいろいただきましたのでシェアの意味をこめて貼っていきます(全4枚)。

以下は主に私見です。

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新型コロコロでさまざまな方面にさまざまな問題が噴出していますが、言ってみればそれは私たちの社会が潜在的に抱えていたリスクが一気に顕在化したともいえると思うんです。

● 熱があっても休めない。普段でさえギリギリでまわしているのに、まわりに迷惑をかけるから。あるいは、休めば収入減につながり、家賃も払えなくなるから。
👉👉 脆弱な労働基盤しかない社会。

●「企業やパチンコは止められなくても、学校はかんたんに閉鎖できるよね、子どもには我慢させて、女性と学童(←相当数が低所得のひとびと)でケアすればいいし」な考えが透けて見える全国一斉休校要請。
👉👉 政治経済の意思決定をする立場が特権的男性で固められている社会。子どもの権利を軽視する社会。

● 政府に要請されれば一も二もなく従う自治体。意思決定のプロセスの開示がない自治体。
👉👉 地方が弱い社会。地方が国の劣化コピー化した社会。

● 政府の要請や自治体の決定を疑問なく受け入れる市民。「今は批判すべきときではない」「一丸となってがんばろう」 
👉👉 ゆるふわ全体主義と思考停止と批判アレルギーに馴染んだ社会。

● 質問まで含めて、仕込み100%の総理大臣記者会見。
👉👉 自分の言葉で語れない総理大臣を7年も続けさせてきた社会。ジャーナリズムが弱体化した社会。

●「武漢ウイルス」なる呼び方
👉👉 中韓に対するヘイト感情がかんたんにあらわになる社会。議員、大臣すら恥ずかしげもなく差別感情を口にする社会。差別がおそろしい結末に行きついてきた歴史を知らない社会。

(※註:WHOは2015年、感染症に地名・人名・動物名などを使わないよう、ガイドラインを出しています。差別や排外主義につながるからです。今回も、2020.2.7にWHOの役員が暫定的な公称(2019-nCoV)を発表した際、「名称によってどの場所も連想されないようにしなければ」と発言しています)

などなど‥‥

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そして、

ヒト・モノ・カネが世界中を行きかうグローバルな社会は、リスクについてもグローバル。
今後、リーマンショック以上の世界的な不況になってもおかしくない‥‥。

歴史上、大不況は、差別や暴動、ひいては戦争につながりやすい。
十分な勉強と手当が必要ですね。

(昨日の総理会見で、経済的リスクに対して、何か具体的な案(住民税の減税とか猶予とか)が打ち出されるのかと思いきや、何もなかった)

・不要な出勤や会議が減った
・家族で過ごす時間が増えた
・免疫アップに対する意識が高まった

‥‥など、個人や家庭・職場レベルで良い影響が見られることもディスカッションで確認しましたが、この機に、

【社会そのものの在り方】

についても見直せたらいいなと思います。
私たち個人の人生は社会の影響を受けずにいられないので、社会を変えることには大きな意味があるのです。

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そのためには、
まずは家族や友人で、そして多様な立場の人と話しあうことが大事ですよね。井戸端会議で終わらず、然るべき手段での意思表示も必要です。
となると、集会は欠かせないと思うんですよね。

地位やお金を持たなくても、「まとまった声」になれば無視されにくくなる。
逆に、権力を持つ人たちにとっては、一般ピーポーの集会が怖いんです。

だから戦前は集会・結社が厳しく監視されたり、禁じられたりしていたし、
その反省をもとに憲法に「集会・結社の自由」があるわけで。
 
もちろん、感染拡大の防止という観点は必要です。

でも、
私たちが何でもかんでも自粛して、話し合わない、意見をシェアしない
ということになれば、そこには、別のリスクが生まれる。
そのことは、常に意識しておきたいと思います。

今月は少人数(4人)でしたが、中止せず、開催してよかったなと心から思いました!
次回は4/18(日)10時からです。

経済への影響を考えても、自粛一辺倒でない判断もありなんじゃないかと思います。

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