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2021年紅白歌合戦

なぜか私のライフワークになっている紅白歌合戦の感想記事w 将来の自分を楽しませるために書いているものですが、無駄に労作なのでよかったらご笑覧ください。音楽の趣味が割とハッキリしてるほうなので、みなさんが好きなアーティストにピンときてなかったらすみません💦

大泉洋の小芝居で幕開け。紅白でなく、礼装の白や黒でもなく、黄色と紫(補色!)のスーツなのは、今年のテーマが「カラフル」で、司会者は赤・白に属していないという表現なんですね。バナー画像もグラデーションになってますね。

その件は後述するとして、今回、せっかく有観客だったのにステージでパフォーマンスするアーティストが少なく、残念でした。別スタジオ、まして別撮りだと、ひとつひとつの曲の音響やパフォーマンスのクオリティが上がることはあっても、どうしてもライブ感に欠けてしまいます。

コロナ禍でしょうがない部分もありますが、紅白の良さは良くも悪くも「ごった煮」だと思っている私としてはしょぼーんですね。これも時代の流れですかね。

私が紅白ウォッチャーを引退する日も遠くないかもなーと初めて思った今年の紅白でした。。。(とか言いながら、以下めちゃくちゃ長く書いてますw 雑文ですw)

それでは以下にそれぞれの印象を書いていきます!
(全出演者ではありません)

私的ベストパフォーマンス3選は、まふまふ、YOASOBI、星野源、藤井風です!(4選やないか) みなさんのも教えてくださーい!

◆前半

●LiSA: 「明け星」 きらきらの花魁風ドレス。赤い髪にかんざし。うんうん、紅白のスタイリングをわかってる!!! 曲もアゲアゲで良い。アゲアゲって死語ねw

●郷ひろみ: 億千万! 億千万! 通路を通って2番で後方からステージに登場。客席にお客さんが入っていることがこんなにうれしいなんて。

●審査員紹介: 人数が激減していて衝撃。ここをリストラしたのか‥‥。清原果耶ちゃんがすごく素敵なスタイリングで一気にテンション上がった。めっちゃ綺麗! 隣に、俺たちの菅波。小池栄子の北条政子楽しみすぎる。まじで前世が北条政子でも驚かない。というか、「鎌倉殿の十三人」、大泉洋が主役みたいな気がしてくるけど小栗旬ですのでw

●DISH :猫を歌うなら、なぜ去年出してあげなかったのか。。。

我が家では彼らの曲はドラマ「二月の勝者」の主題歌「沈丁花」が人気なのでぶうぶう言ってました。ちなみに私と夫の間ではバンド名が「猫」で通っています(DISHを覚えられない中年夫婦)。ともかく、北村匠海くんは立派な歌唱力をもっているので、この分野における桐谷健太とか菅田将暉くんとかを一掃する感がありますね。
タイムラインに「スーツがキムソクジンのサイズやんw」というARNYのツイートが流れてきてクッソ笑ったww

●NiziU: 「Take a picture」 大みそかにリマのラップが聞けてうれしいです。みんな大好き。でも、ここまで露出する衣装を着るならなおさら、もう少し太ってくれたらと‥‥細すぎて心配に‥‥

●櫻坂46: 「流れ弾」 うーん。ここまで激しいパフォーマンスをしているのに、何かを言っているようで何も言っていない、つまり現状追認してるようで、これでいいのかなと思ってしまう。しかも彼女たちの歌を作ってるのはおっさんでしょ。

●川口春奈 × SDGs: 福江島はすてきだけど、「これぞSDGsウォッシュだよね」という動画になっていた。

●ミドリーズ: 東京五輪の終了に伴い、新しいFoorinみたいな子たちが新しいパプリカみたいなのを歌い始めたようです。今度は「ツバメ」だそうで。そんでもって、なんとこれYOASOBIプロデュースじゃないですか。一昨年、米津玄師が紅白で無双してたのを思い出しました。

●オーサム: 「勿忘」 今年はこの歌ほんとよく流れてましたね。ただ、歌番組で見るたびに思うんですけど、彼らのハーモニー、ちょっとうまくいってなくないですか???

●GENERATIONS: 彼らに詳しくないんですが、こんなに高いキーで歌ってましたっけ。やっぱり最近のディスコブームとBTSの影響かな?

●日向坂: 坂道は全グループ紅白に出てるんですね。AKBは出てなかった。

●純烈: マジックハンドを一回一回消毒しながら客席・審査員と握手。こういうの紅白っぽいw 彼らはパフォーマンスから出てきたグループなので、ステージでもやってるんでしょうねw

●SixTONES:
マスカラ。もう正直に言いますが、夏の音楽特番で最初にこの曲のパフォーマンスを見たときは、あまりにもあんまりで大丈夫かなと心配してました。音もリズムも、“ ことごとく ” といっていいくらい外れてたんですよ、みんな‥‥。それもそのはず、常田大希がガチで作った歌なので難しいんですよね。

でも、秋、冬と歌い続けてめっちゃ良くなったよね。衆目の面前で覚悟を持ってやり続けることが実力につながるんだと本当によくわかるし、難しいチャレンジを続ける彼らをかっこいいと思います。そして、衣裳がいつもすてきです! 

●KAT-TUN: 紅白初出場! 亀梨くんの長年の苦労に思いを馳せる。亀梨くん、泣いてもいいんだよ‥‥という気持ちで見てた。

●上白石さん: すごい貫禄。

●キンプリ: 2019年の紅白の感想に「一人もわからない」、2020年の感想には「平野くんだけ覚えた」と書きましたが、ついに全員覚えた2021年でした! みんなかっこいいし、この日の衣裳もよかったー。虎イメージで、黄色いインに、黒の長いジャケット。

ところでセクゾは紅白に出ないですね。「Let's Music」めっちゃいい歌だし紅白向きなのに。事務所はセクゾをもっとまじめに売り出すべきじゃないですか???ぷんぷん

●まふまふ: 名前はたびたび耳にしてましたが、この人がまふまふさんで、こんな歌を歌う人なんですね!

衝撃。清く正しい中2病。これはdisりじゃないです。ものすごいリアルなヒリヒリ感だった。
この10年、何千、何万もの日本の若者たちを救ってきたんでしょうね、この人が。誇張でなく。
しかも、別スタジオとはいえライブ歌唱だった! セットも完ぺきじゃなかったですか?
最後に「光栄な機会でした、ありがとうございました」的な一言を言ったときに「尊い‥‥」と思う私が。

このログを書きながらご本人のTwitterアカウントを見つけたら、存外に親しみやすいツイートを連発しててますます好きになりましたw

●水森かおり: まふまふの衝撃も冷めやらぬ中、何の余韻もなく始まりました、「いい日旅立ち」w 水森さんご本人出演のカラオケ映像みたいになってましたが、最後だけ清水寺からのライブに。清水寺のあの舞台って、なぜかものすごい大みそか感ありますよね。

●Snow Man : 「D.D.」。
生歌っぽかった! すばらしい。最近のジャニーズで断トツの施策は、ストーンズとスノーマンをほぼ同時期にデビューさせたことではないでしょうか。切磋琢磨感がすごい。

ダンスブレイクがなんか‥‥これでいいのか? と半笑いで見てたら、3人そろってのバック転が決まってブラボォだった。バック転はジャニーズの華ですね。K-POPもかなりアクロバティックなことしますがバック転は見たことがありません。もしかして、相当危ないか体に悪いかなんでしょうか‥‥?

●マツケンサンバ: 今年なんか再ブームきてるんですか? ステージに彬良さん来てたね!


◆後半

●ドラクエ: 任天堂が完全スルーを決め込んだので転がり込んだオリンピック枠を、紅白でも存分に活用するNHKとスクエニであった。ドラクエね‥・・作曲家が筋金入りの差別主義者でなければ、日本の古き良き時代の文化として見られるのにね‥‥

●LiSA: 「炎」。なんと、リサが2曲目。と思ったら、このあたりは企画コーナーなんですね、日本が誇るゲームとアニメ文化というか。

●残酷な天使のテーゼ: もう20年以上前の歌だと思うが、歌手の方、変わらずすばらしい歌声だった。

●AI: 「アルデバラン」。

名曲、名曲。まさか私がAIの歌で泣く日がくるなんて。作詞作曲森山直太朗、編曲斉藤ネコですよ! そして、アルデバランって何だろうとずっと思ってたんだけど、おうし座の恒星なんですね。つまりオリオン座でいえばベテルギウスですよ! 

と、今このログを書きながら検索して気づき、家族に興奮気味に伝えたら、息子にも夫にも「知ってた」と言われて盛大に裏切られた気分になっている。息子は星座に凝った時期があり、また夫は子どもの頃聖闘士星矢で見て知っていたらしい・・・・

●関ジャニ: 一時期、良曲を連発してたのにな~という気持ち。がんばってほしい!

●BiSH: ももクロを彷彿とさせる、力の入ったパフォーマンス。

●三山ひろし: 今年もけん玉か! という以上に、けん玉がここまで温存されていた衝撃。まさか紅白の目玉企画に育っている‥‥? 朗々と歌いきったあとにけん玉もしっかり成功する三山さんはえらいと思う。

●平井大: 典型的に私が苦手とするタイプの歌なんだけど、ギターソロの音がめちゃくちゃかっこよくて呆気にとられた。この人なに?! かなり認識をあらためました。

●ケツメイシ: 初出場だったんだね。しかしなぜ今? 最近あまり歌ってないのか、どの人も声量が弱い気がしたけど、
「おはようハロー もうつらくないよ」
「泣いたり悩んだりするから人生は美しい」
という歌詞のストレートさに好感をもちましたし、紅白に似合うなと思いました。

●Perfume: 良い歌だしずっと変わらないのは彼女たちの美学なんだろうけど、何か新しい展開があってもいい気がする。

●ミレニアムパレード: 楽曲と演奏の壮大さもさることながら、衣裳、美術、メイク、セットなど凝りに凝ったステージングで、クリエイティブ集団ミレパの面目躍如といった感。なんつーか、進撃の巨人的というか呪術廻戦的というか、世紀末的な世界観からそろそろジャンプしてほしい気持ちもありつつ・・・・
中村佳穂さんはちょっと緊張してた? 彼女の実力はもっともっとすごいんじゃないかなと思わせるものがありました。

●宮本浩次: クルーズ船で東京の夜景をバックに。いろいろウォッシングしたい感ありありでしたが、宮本さんがキュートだからなんも言えない。曲も思いきり懐メロだけど。宮本節なんだよなー。オケをもうちょっとなんとかできんもんかと思うけど。「悲しみの向こうに」「街へ出よう」ってのも、宮本さんが若いころから歌い続けているテーマですね。

●乃木坂: 以前卒業した人と今日卒業する人の顔の区別がまったくついていない自分に気づく。今日卒業する人はピアノを弾きながらの歌唱。作り物でない良い笑顔だなと思って見てたら彼女の目から最後に涙があふれた。こういうのがライブの醍醐味。

●細川たかし: なぜか今年のテーマ「カラフル」の企画らしい。たかしに誘われてステージに進み、たかしに誘われて「北酒場」を歌い出す大泉洋。めちゃ褒める北島たかし。気持ちよくなる大泉洋(北酒場は大泉のカラオケ十八番らしい)。何だかよくわからなかったけど、とんでもない寒波に襲われているらしい北海道の人たちが喜んでいたら何よりです。川口春奈ちゃんめちゃくちゃ脚が長い!

●坂本冬美: 「夜桜お七」は紅白にぴったりの歌ですよね。着物も素敵だし、立派な歌唱力でうれしくなる。私のテクノロジーリテラシーがないため、最新技術のすごさがいまいちわからなかったんだけど、最後にスタッフさんたちが映ったのが良かった。たくさんのスタッフの尽力でできている舞台なんですよね。

●藤井風: 膝の上にキーボードを乗せて歌った「きらり」からステージにサプライズ登場し、グランドピアノで「燃えよ」。
そうきたか!と唸りました。

これまでMステとかFNS歌謡祭みたいな音楽番組には目もくれず、地上波では「おはよう日本」とか「報道ステーション」とか「news ZERO」に出演し、あとはYouTubeやインスタで発信してきた風さん。確固たるメディア戦略をもっていると思われる彼が、ここで一気にギア変えてきたかと。

萌え袖とカメラ目線がトレードマークなのか? パフォーマンス中に何度も目が合うから当惑しますw スリッパはスーモくんだった(違)。

いつもいい歌を作るよね。歌詞もいい。
「あれほど生きてきたけどすべては夢みたい」
いろんなルーツ(音楽的な)が垣間見えますが、彼はどんな音楽を聴いて育ったんでしょうか。
生歌がも~うちょっとうまくなっていただけたら、すぐオチる自信がある。特に「燃えよ」とかで顕著なんだけど、若干、音程がうつろいやすいですよね? 何にしても、体がって意味じゃなく、柄が大きな人なのでこれからが楽しみ! BTSのマンネ(末っ子)、ジョングクと同じ1997年生まれ!

「あーた、岡山の実家からやってたんじゃないの?」という大泉洋の直球すぎるツッコミ(笑) 

●YOASOBI: 「群青」

彼らの演奏を初めて見たとき「access」を思い出した40代は多いと思いますが、今年も矢継ぎ早にリリースされた彼らの曲を聴いて、「なるほど全盛期のEvery Little Thing みたいなポジションに行くのかな?」と思ってましたら、この日のパフォーマンスを見てぶっ飛びました。

ドリカムもかくや、というすばらしいステージが作られていた! 斎藤ネコの編曲か~!

「知らず知らず隠してた本当の声を響かせてよ」
「朝も夜も走り続け見つけだした青い光」 

自信はないしつらいことも多いけど希望を信じたい、本当は思いきり駆けて熱く生きたい。
そんな日本の若者たちの等身大の姿が見えてくるようなすばらしい歌詞だし、こんな曲が人気ってこと自体に希望を感じる。

最後、「かけがえのない僕だ」という歌詞を「かけがえのないみんなだ」にアレンジして幾田りらちゃんがアジテートする。
吉田美和なんかに比べると声量も声の伸びも力強さも半分くらいで、ちょっと声も震えてたんだけど、その頼りなさがかえって感動的だったかも。泣けた。
弱くて完璧じゃない私たちが勇気を出して声を上げるということ。
みんなで歌うこと、踊ることの喜び。

●鈴木雅之: なんで今、め組の人?と思ったら、TikTokで人気なのだそうだ。華やかでわかりやすい歌だし鈴木雅之もバンドもうまいので盛り上がる。大泉洋、川口春奈、坂口健太郎、清原果耶、みんなの「め」ポーズが見られるのも贅沢。

●ゆず: 「虹」 私が苦手なタイプのゆずの歌ですねw なんか、草花をまきつけてたw  

●星野源: 

ガラス棟からのパフォーマンス。別撮りだったのが残念だけど、通路の奥まで点在させたライトが灯篭のようで、とても美しく幻想的だった。この歌は上間陽子さんの著作を読んで作ったらしいし、大みそかに「祈り」をこめたステージだったんじゃないかな。

「アイデア」も然り、星野源の歌は、二番の歌い出し~Bメロに毒や告発を含ませることが多い。

この「不思議」ではあまり意識してなかったんだけど、この日、二番の最初

「きらきらはしゃぐこの地獄の中で 仕様のない身体抱きしめ合った 赤子に戻って」

のところをことさらエモく歌っていて、ナルホドナルホドと。

年末、いくつもの番組で星野源のパフォーマンスを見たけど、どれもセットやバンド演奏も含めてすばらしくクリエイティブなステージで感動的だった。星野源は歌もめちゃくちゃうまくなったのだし、Tiny Desk Concertくらい出てほしいと思う。事務所は真面目にホシノゲンを世界に売り出すべき!

歌の前のトークは生。
「今年は音楽の一年であると同時に、わたくしごとですが結婚をしまして、それを含めて怒涛の一年」

短いコメントだけど、
・わたくしごとを敢えて自分から言う = 有名人だろうと誰だろうと、プライベートも大切にできるのがあたりまえ。
・結婚を「しまして」 = むやみやたらに 「させていただきまして」 とへりくだらない

という彼の意思が伝わりました。これだから星野源、信頼できる。数年前から、「赤や白ってもうやめていいんじゃない?」と、紅白では派手なピンクを身に着け始めた彼。その意識が人々にも浸透してきた今年は、コートのインナーに控えめにくすんだピンクを使っていましたね。

●あいみょん: 黒Tと黒ジーンズ、スニーカー。髪はパーマ。これまでにないあっさりしたスタイリングなんだけど、やっぱりすごく映える。曲は「愛を知るまでは」。菅田くんと有村架純の「コントが始まる」の主題歌でしたね。

「あー、まだ咲ききれない花のような毎日だな」
「あー、誰にもないものを持っていたいのになあ」 

という歌詞がこの曲のキモだと思う。それにしても、聴くたびに神様に与えられた声だな~と。

●バンプオブチキン:
「おかえりモネ」について振られた清原果耶ちゃんのコメントがものすごく立派で、曲紹介もあまりにもうまくて、「あーた、今年は司会しなさいよ」(←大泉洋の口調で)と。ほんとに逸材。大好き。

「天体観測」から 「なないろ」への間に、「おかモネ隊」で新撮のバンド演奏! モネもみーちゃんもりょーちんも笑顔! ありがとう(涙)

バンプは、島のあの浜と思しき場所(見立てだけかもしれないけど)で演奏。フルサイズ! 

20年間、声が全く変わってないことといい、頑なな前髪といい、すごい。ライブ演奏だったらもっとよかったけど‥‥
最後にたった一言だけどしゃべってくれた。それだけでずいぶん印象が違うんだよね。観客を意識してくれてるんだとうれしくなる。

●さだまさし: コンサート会場からの中継。お客さんすごい入ってた。愛されてる。

●東京事変: 「緑酒」という曲。ググッて、こんな言葉があるんだと初めて知りました。相変わらずファッショナブルで空虚な歌です。それが彼女のスタイルなんだろうけど、マーケティングしかないのがなぁw いろいろ言ってるんだけど思想ゼロなんだよねw それがいいところでもあるんだろうけど。
「各種生業おつかれさん」 のとこだけ、何となく素直に受け取れますw
息子 「むちゃくちゃ覚えにくそうな歌詞だな」

バンド演奏は当然すごい。椎名林檎も高音がすごく綺麗に力強く出ていて感嘆しました。

●薬師丸ひろ子: 「Woman」。歌手活動40年だとか? 声が器楽と合う。円形に隊列したオーケストラ。星空の下のステージって感じで綺麗。 

「どこかで見たことが‥‥」という息子小5に、「占いババァだよ」と言うと、「ああ!」って一発でわかってくれたから、クドカンの乱暴なあだ名芸にはやっぱりすごさもある。占いババァ、いだてんのね。

●石川さゆり: KLEVAとMIYAVI。かっこいいんだけど、ラップと演歌とは明らかに拍のとり方が違うから大変だっただろう・・・からの~、特になんの「つなぎ」もなく唐突に始まる津軽海峡に爆笑w 「連絡船」というものについて息子にレクチャーする。

●氷川きよし: 美空ひばりの「歌は我が命」をカバー。「心の中まで土足で踏まれて、笑顔の後ろで陰口いわれて」ってびっくりするくらい直接的な歌詞だけど、有名人ならすごい感情込めて歌えるんだろうな。

歌手の業の歌であり、ファンとの心の通い合いの歌でもあるんだね。ぶっちゃけ、さほどいい曲じゃないので(失礼)、歌い手の存在感や迫力が必要で、今の氷川きよしはそれらすべてを兼ね備えている。雲の上の美空ひばりも、この歌唱に喜んでいるのではないでしょうか?

●布袋寅泰: ここで布袋なのか、とびっくり。「Battle without honor of humanity 」。え? これは彼が作った曲なの?とびっくり。 あたりまえだけどギターうまいよね。カッティング!カッティング!  

●福山雅治: 白のトリ。「道標」、あ~この歌ね。歌う前のコメントといい、曲といい、福山はこういうポジションに落ち着いていくんだね。。。うーん。

●オリンピックの振り返り。なんか、いろいろなかったことにしようとする感がすごい。忘れちゃいけないことは忘れないぞ~!

●MISIA: 赤のトリ。「明日へ」、あ~この歌ね。
と思ってたら、「Higher Love 」で楽曲提供者の風くんが登場! 
そうきたか!!!! 
風くん、今年の紅白、めっちゃもってくやん!!! 
とにかく登場がめちゃくちゃかっこよくて、風オチしそうになった(チョロい)。

◆おわりに

星野源が「これからは性別関係なく男女混合になれば」と発言したのは2018年の紅白でしたか。

「男女で組分けして戦う」というあり方が議論されるようになって数年。

確かにこの組み分けは時代にそぐわないと思う一方で、戦後まもなくから、はからずも日本で「パリテ=男女同数」を実現しているのがこの紅白でもあります。

また、敗戦後、占領軍によってチャンバラ映画すら禁止されていた日本で、「歌合戦」の実現は新時代の到来を告げるものだったんですよね。まだまだ窮乏の中にありながら、歌で戦える平和な世の中になったこと、また男女が対等に競い合えることは、当時の日本人にとって喜びだったに違いありません。

(そこらへんの経緯は、故・半藤一利編の「昭和史がおもしろい」のほか、2015年に放送された 「紅白が生まれた日」というドラマでもやってましたねw 星野源がまだブレイク前で、GHQの通訳係をやってました)

そういう歴史も踏まえたうえで、ここからはほぼ去年のコピペになりますが、男女別を維持する必要はないのでは?というのが今のところの私の考えです。視聴者を含め、紅白で分けられることに苦痛を感じる人がたくさんいるわけで、

でも、「歌合戦」のたてつけがないと、なんとなくただの歌謡ショーになってのっぺりしちゃうなとも思う。今年すでにそうなりかけてた。

ま、歌謡ショーで何が問題?という考えもあるけど、「競う」「応援する」的なゲーム性ってやっぱり盛り上がるんだよね。

というわけで、とりあえず「紅白」という枠組みだけを維持して、アーティストが自分で選ぶ形にしたらどうかな。
「今年は白の気分」「去年は白だったけど今年は赤に行きまーす」くらいのノリで。 福山雅治「洋ちゃんが司会するなら今年は白組に入ってあげなきゃね」とか。

それにしても、今年は司会のシナリオのクオリティも低かった気が‥‥?
ま、このぐらいが、司会の負担も少ないのかもしれんけど。

過渡期ですね。2022年はどんな紅白になるのでしょうか?

◆過去ログ


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