見出し画像

「夢だけど夢じゃない」不思議で特別な日。

2020/8/16 映画記録no.3 ジブリ「となりのトトロ」

先日、金曜ロードショーで放送されていたので、久々見ました。
やはりいつまで経っても色あせなくて、
姉妹愛、家族愛、そして不思議なトトロとの出会いには、
毎回感動してしまいます。
何度、大きいトトロのふわふわに触りたいと思ったか、
サツキとメイと一緒にネコバスの一番後ろに座りたいと思ったか、
竜のヒゲで包んだどんぐりの実が届いたり、
傘に降る、大粒の雨に興奮するトトロの表情、
畑でキュウリやトウモロコシを楽しそうにもぎ取るサツキとメイ。

セリフ一つ、行動一つ、
多分ほとんど覚えてしまうくらい、”トトロファン”なことに、
改めて気づきました。
自分でも驚くくらい、一つ一つのシーンを覚えていました。

そんなトトロ、いろんな噂がありますが、
この機会に、少しだけ踏み込んで考えてみたいと思います。


都市伝説① トトロって、死神なの?

これは、誰もが聞いたことがある都市伝説かと思います。
「となりのトトロ」は死後の世界を描いている、とか、
トトロは死神だ、とか。
そのような噂が出てきた理由は、
・池に浮かんだ靴をメイの物だと思うシーン
・サツキとメイが木の上から母を見守るシーン
・映画の後半にサツキとメイの影がなくなる
などですね。

しかし、これらは公式に否定されているそうです。
影がなくなった訳は、映画中で不要と判断されたからだそうで、
都市伝説はあくまで噂だったということだったようです。


都市伝説② サツキとメイの家は実在する?!

結論から言うと、実在するようです。
しかし、この映画が公開された後にイメージとして参考に建築されたもの。
ちなみにサツキとメイの家があるのは、愛知県の長久手市だそうです。
2005年に開催された国際博覧会「愛・地球博」の展示の一つとして
造られました。
現在も、博覧会が行われた会場に展示施設として残されています。

モデル地ということではないですが、
映画の中に入った感覚になれると思うので、いつか行ってみたいです。


都市伝説③ 「狭山事件」という実際の誘拐事件を元に作られた?

この噂は、私自身も長い間疑っている都市伝説です。
ドラマや映画、アニメなどは、
その時代背景に影響されることが多いということを知っているから、
余計、そう思ってしまったんだと思います。

さて、その答えとは。

「狭山事件」とは、1963年に埼玉県狭山市で起こった誘拐事件です。
「となりのトトロ」と、その「狭山事件」には、
共通する部分があると言われているそうです。

・『となりのトトロ』の舞台は埼玉県所沢市で、
 事件があった狭山市に隣接している。
・事件後に、行方不明になった妹のことを捜索する
 姉の姿が目撃されている。
・サツキ(皐月)とメイ(May)はどちらも5月を表す名前で、
 狭山事件が起こったのも5月。

など様々な共通点があるように見えますが、
結論としては、事件との関連性はないそうです。

そもそも製作当初、主人公は女の子1人。
しかも実際に起きた狭山事件の被害者は、
サツキとメイのような子どもではなく、16歳と23歳の姉妹だったそうです。
また狭山事件において、姉が妹を探していたという事実はありません。

偶然と偶然がちょうど重なったせいで、
視聴者はたくさん考えて疑って仮説を立ててしまったんでしょうね。

でも、なんだか安心しました。


「となりのトトロ」の魅力

「となりのトトロ」は、
”テレビがなかった時代”が舞台になっているそうです。

宮崎駿は、かつて日本に存在した豊かな自然が消失しつつあることを
危惧した。そして、その消失から目を背け、
他国の世界観にあやかる日本人の姿勢に問題意識を抱えていた。

そこで「テレビのなかった時代」をモチーフに、人間と自然界の親和性を
エンターテインメントとして表現したのが、『となりのトトロ』

子どもたちが人間界とは異なる世界に純粋に関わっていく姿を
描き出し、人間界と(自然界も含んだ)異世界との共存を
考え直させることで、社会に問題提起した。

心温まるホッコリとしたストーリーの内側に、
制作者、宮崎駿監督の想いがしっかりと組み込まれています。

子供の頃はトトロのぬいぐるみを抱いて寝るくらい大好きになったし、
大人になった今、改めて見返してみると、
また違った視点で社会を見つめることができる。

幅広い年代に愛され続ける「となりのトトロ」は、
まさに、珠玉の名作だと思います。

これからもずっと、大好きなジブリ映画の一つです。
ちなみに、今回は「となりのトトロ」でしたが、
3週連続くらいでジブリが放送されるみたいですね。
来週は「コクリコ坂から」だったかな。

来週も、とても楽しみです。


おりょう☺︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?