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助けを借りないと生きていけない、その突拍子も無い注文は、生きるための我儘でした。

2021/2/28 映画記録no.27「こんな夜更けにバナナかよ」

この作品は、結構前に見て、
最初は、大泉洋演じる主人公が我儘で横暴で、
全然好きになれないキャラクターで、
その口調が嫌いすぎて、なんなら途中で見るのをやめてしまおうかな
って思ったほどでしたが、
見ていくうちに、笑ったり、泣いたり、
なんだか、感情が忙しい作品だなーと思いました。

そして、なんと実話。

筋ジストロフィーという難病を患って、
体で動かせるのは首と手だけで、そのほかは何も動かなくて、
24時間365日、ボランティアの方に手伝ってもらって生活をして、
自立生活を続けた、という実在の人物を大泉洋さんが演じていて。

こんな方がいたのか…って。
こんな病気があるのか…って。

最初は鬱陶しいと感じてたけど、
途中から色んなことをたくさん考えさせられましたね。

今日は、こちらの映画をご紹介します。


作品について(公式ホームページより)

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鹿野靖明、34歳。札幌在住。幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけ。
人の助けがないと生きていけないにも関わらず、病院を飛び出し、
風変わりな自立生活を始める。
自ら大勢のボランティアを集め、わがまま放題。
ずうずうしくて、おしゃべりで、ほれっぽくて!
自由すぎる性格に振り回されながら、
でも、まっすぐに力強く生きる彼のことがみんな大好きだった―。
この映画は、そんな鹿野靖明さんと、
彼に出会って変わっていく人々の人生を、
笑いあり涙ありで描く最高の感動実話!

実在した人物・鹿野を演じるのは、同じ北海道出身の俳優・大泉洋。
減量で最大10キロ痩せるなどの容姿面を似せるだけでなく、
彼の人間的な魅力をユーモアたっぷりに体現する。
鹿野に反発しながらも、
少しずつ心を開いていく新人ボランティアの安堂美咲役には、高畑充希。
何も知らない感情豊かな女の子が、
鹿野の最大の理解者へと成長していく姿を、伸びやかに演じる。
その美咲の恋人で医大生の田中久を演じるのは、三浦春馬。
将来や恋に悩みながらも、
鹿野と触れ合う日々を通じて変わっていく青年を、繊細に演じる。
その他、萩原聖人、渡辺真起子、宇野祥平、韓英恵、竜雷太、綾戸智恵、
そして原田美枝子と、本格派・個性派キャストが勢揃い。
佐藤浩市も友情出演し、豪華な俳優陣が脇を固める。

実際に鹿野靖明さんが暮らしていた札幌や、
美瑛・旭川などのオール北海道ロケで撮影が行われた。
誰もが見たことのない力強い人生に、生きる力と希望が溢れ、
笑いと涙が止まらない!この冬、最高の感動作が誕生します。

ストーリー

北海道札幌市。鹿野靖明(大泉洋)は
幼い頃より難病の筋ジストロフィーを患い、
34歳になる今では体で動かせるのが首と手だけ。
24時間365日だれかの介助がないと生きていけない体にも関わらず、
医師の反対を押し切って病院を飛び出し、
市内のケア付き住宅で自ら集めた大勢のボラ(ボランティアの略称)に
囲まれ、自立生活を送っている。
わがままで、ずうずうしくて、ほれっぽくて、よくしゃべって…!
夜中に突然「バナナ食べたい」と言い出したりする
自由すぎる男・鹿野を介助するボラは、
彼と付き合いの長いベテランから、新人の大学生まで人さまざま。
その一人、医大生の田中(三浦春馬)はいつも鹿野に振り回される日々。
ある日たまたま鹿野宅を訪れた田中の恋人・美咲(高畑充希)まで
新人ボラに勘違いされてしまう。
おまけに鹿野は美咲に一目惚れしてしまい、
田中は彼の代わりに愛の告白まで頼まれる始末…!
最初は戸惑う美咲だが、鹿野やボラたちと共に時間を過ごす内に、
自分に素直になること、夢を追うことの大切さを知っていく。
ところが鹿野が突然倒れ、命の危機を迎えてしまう…。


鹿野さんからの、メッセージ。

すごくすごく丁寧に、まとめられた記事があって、
私が刺さった言葉と重なっているものがいくつもあったので、
その記事を主に、私の言葉を添えて、まとめていきます。

①「俺は、1日1日が、勝負なんだ」

筋ジストロフィーという難病を抱える鹿野は、文字通り毎日が“命懸け”だ。夜中に突然、バナナが食べたいと思ったらバナナを食べる。
好きな人に告白したい、と思ったら告白する。
鹿野が何かを思いついてから、言葉として発するまでの時間は早く、
迷いがない。やりたいことを通すために誰かとぶつかる時もあるが、
そんなときは諦めずに言葉を投げかけ、相手を動かす
「思ってることを他人に伝えるのは相当の熱量が必要だし疲れるけど、
向き合わないと本当の意味で人生を謳歌できないんじゃないかと、
改めて考えさせられた」と語るのは、
鹿野のボランティア・田中を演じた三浦春馬。

人生において時間が有限なのは、誰もが平等だ。
自分の人生は自分だけのものであり、
ぶつかりを避けていては自分自身の人生を歩けないこともある。
バイタリティあふれる鹿野の行動の源は、
こういった心構えにあるのだろう。

難病を患っているからこそ、
多分、普通の人よりも「命」の短さを自分自身が知っている。
だから、思いついたことは少しでも早く、やりたいことは少しでも早く、
なんでもする。
でもそれって、”普通の人”にも同じことなんだよなあ。
なかなか気づけないけど。


②「後ろめたいなら、うそをほんとにしちゃえばいい」

教育大生だとまわりにうそをついていた鹿野のボランティアのひとり、
美咲(高畑充希)に対して、鹿野が発したこの言葉。
体が動かなくなっても自立生活を続けるために、
ボランティアを集めて介助指導を行ったり、
アメリカへ行く夢を叶えるために英検2級の勉強を続けるなど、
誰もが不可能だと思う状況でも自ら道を切り開いてきた鹿野は、
強い意思さえあれば夢は必ず叶うと、自らの行動をもって示してきた。
夢を追い続けることは難しいようで、
意外とシンプルなことでは? と気づかせてくれるひと言だ。

ウソを本当にする。
このセリフには、「嘘」よりも「ウソ」が似合う気がするから、
カタカナにしてみました。笑

この考え方、私に必要なことだなあ、と映画を見ながら、
泣いて頷いたことを覚えています。

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③「人はできることより、できないことの方が多いんだぞ」

24時間誰かの介助なしでは生きていけない鹿野は
“誰かに頼ること”を恐れない。
それは「人はできることより、できないことの方が多い」
ことを知っているからだ。
“人様に迷惑だけはかけないように”と言われることのほうが多い昨今。
しかし、鹿野を演じた大泉さんもこの映画に関わったことによって、
人に頼ることに対しての認識が変わったという。

12月に行われた障害者週間の講演会では、
「子供には、“人に迷惑をかけるんじゃない”と、
今まで教えることがありましたが、人に迷惑をかけることを恐れるよりも、自分でできないことがあれば、助けを求める。
そして、逆に助けを求められた時には助ける。
それが大事なんだと思いました」
と語っており、
頼る勇気を持つこと、と同時に、
それに応える優しさや心の余裕を持つことが
人との関係に変化を与えていくのかもしれない。

この言葉にも、強く頷いたというか、目から鱗でしたね。
「そっか、そうだよね…」って。

人様に迷惑をかけるなって、
耳にタコができるほど言われてきた気がしますが、
そうではなかった。
人はできないことの方が多い、だから頼ればいい。
だから、もし頼られたら手を差し伸べ、そういう心の余裕を持つ。

私がもし、もしもお母さんになったら、
これを教えて、たくさん教えて、何回も教えて、
どんな子にも優しくなれる子に育てたいな、って思います。


作品を通して。

「普通の人」である私たちは何も気づけないけど、
助けがないと生きていけない鹿野さんだから、
分かること、視えていること、違和感に感じること、
そういう”気づき”が、
丁寧に、私たちにも刺さるように、
描かれているのが、この作品だと思いました。

最初は、鹿野さんの乱暴な我儘に「ウッ」となるかもしれませんが、
ぜひ最後まで見てみてください。
私は、最後のシーンが1番好きでした。


途中で、停止ボタンを押さなくてよかった。

最後まで見て良かった。

この作品を通して、鹿野さんという人の存在を知れて良かった。
三浦春馬くんも、すごくすごくカッコいいです。

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おりょう☺︎







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