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心に、灯をともすには。

先週は、日記を書いた。
どうでもない、なんてことない、普段より一段とダラダラした私の日常。
そんな、なんでもない時間をまとめておくのも良いと思ったけど、
やめた。

今日は、
1週間を過ごして、心に残ったことを記録していこうと思う。



アーティストが持つ、元気力。

4月13日、嵐のYouTube公式チャンネルで配信されている映像を見た。
「untitle」という2018年のライブ。
4月17日、嵐のインスタライブを視聴した。
松潤が主にトークを回し、他のメンバーが交互に出演するという感じ。
4月18日、これまた嵐の映像を見た。YouTubeで。
今回は、8年前にあった「アラフェス」というライブだ。

改めてこう書いてみると、今週はひたすら嵐漬けだったと思う。笑

これまで私は数えるくらいしかライブに行ったことがないけど。
その数少ないライブ経験の中でもダントツ規模が違う。
嵐のライブ映像を見ながら思ったことは、
アイドルの圧倒的な存在感と、圧倒的なステージパフォーマンスだ。

大量の風船が空に舞い上がるオープニングとか、
噴水や炎を操る演出とか、
ステージが動いたり、メインステージの映像の綺麗さだったり。
あげるとキリがないくらい、
ファンをアッと喜ばせる仕組みがあちらこちらに隠されていた。

そして、キラキラ輝く嵐5人の圧倒的存在感。
1曲1曲ごとに表情がコロコロと変わる、その豊富な表現力。
7万人を丸ごと笑顔にするために、
アリーナ席はもちろん、スタンド席も、スタンド席の上の上の人たちまで、
ギリギリまでステージで移動する、細やかな配慮。

もともと私は、嵐が好きだ。
ファンクラブに入るほど本気のファンではないけど。
でも、活動休止の速報に二度見して口が開いてしまうくらいには好きだ。

色々考えた結果、多分私は、
ガチガチのジャニーズファンではなくて「嵐」のファンだと思う。
5人ともそれぞれの強みをちゃんと握っていて、
それでいて仲の良さが画面越しでも伝わってきて、
誰かがすば抜けて声が大きいわけじゃない、歌声のバランスの良さとか、
全てを知っているわけではないと思っているけど、
私が知っている「嵐」の全てが、大好きだ。

期間限定で配信されたライブ映像を見た全員がそうとは限らないけど、
間違いなく私は、元気をもらった。
ひたすら目的もなくダラダラと時間だけが過ぎていく中で、
ライブ映像を見ているときだけは、
心が楽しくなる時間になったことは言うまでもない。

体は元気なのに、心が元気じゃなくなる。
そんな先が見えない毎日に、
そんな先が見えない未来に、
「嵐」から元気をもらった人は、きっとたくさんいるんだろうな。


本が持つ、癒やす力。

4月13日、「流れ星が消えないうちに」という小説を読んだ。

忘れない、忘れられない。あの笑顔を。
一緒に過ごした時間の輝きを。そして流れ星にかけた願いをー。
高校で出会った、加地君と巧君と奈緒子。
けれど突然の事故が、恋人同士だった奈緒子と加地君を、
永遠に引き離した。加地君の思い出を抱きしめて離さない奈緒子に、
巧君はそっと手を差し伸べるが……。悲しみの果てで向かい合う心と心。
せつなさあふれる、恋愛小説の新しい名作。

裏面には、こう書かれてあった。
私はコテコテの恋愛小説は苦手だ。
なんで苦手なのかな、なんだかくすぐったい気持ちになるからかも。

でも、この小説は違った。読み終わったとき、私は泣いていた。
そして、本の内容と表紙の絵がリンクした瞬間、
思わず、幸せのため息が出た。

亡くなった恋人を忘れられない奈緒子と、
加地君と奈緒子を微笑ましく応援していた巧君と、
父が出ていった家でピリつく母と暮らしていた妹と、
一体この本の主人公は誰なのか分からなくなるくらい、
登場人物の心情が事細かく綴られていて、
自然と感情移入してしまう、そんな本だった。



私は、最近読書ノートというものを書くようになった。
心に残った言葉をいくつか残しておこうと思って。
「流れ星が消えないうちに」のメモを1つ、残しておこう。

P152 俺たちが思っているより脆いものなんじゃないかな、未来って。
だから、俺はもう考えるのをやめて、
まあ、全部はやめられないだろうけど、
それでもやれることをやろうと思っているんだ。
考えすぎて立ち止まるのは、いい加減にしとこうってさ。
動くことによって見えてくるものがあるはずなんだ。

もともとは加地君の言葉だけど、
それが巧君に伝わり、そして父に伝わり、
巡り巡って奈緒子に繋がった想い。それがこの言葉だ。

そして、巧君と巧君のお姉ちゃんの何気ない会話で、
ぐさっと心に刺さった言葉もある。

「たぶん、俺たちは3人で生きてるんだと思う。俺と奈緒子と加地の3人で。
もちろん現実に加地はいないよ。死んじゃったわけだからさ。
だけど俺と奈緒子の中には今もちゃんといるし、
それだけじゃなくて俺と奈緒子のあいだにだっているんだよ。
俺が加地の手を握って、加地が奈緒子の手を握って、
そうして俺と奈緒子は通じ合ってきたんだ。それはもう変えられない。
わかってるんだ、変えられないって。だから、加地と手を繋いだまま、
あいている方の手で奈緒子と手を繋ごうと思ってる。
加地の手を掴んだまま、もう片方の手で奈緒子を掴むんだ。」

これまでちゃんとした恋愛をしてこなかった私でも、
「愛する」ってきっとこういうことなんだろうなと思った。
これまでの過去や抱えているもの全て包み込むってことこそが、
「愛」そのものなんだと思った。

恋愛観が変わるような、
価値観が変わるような、
読み終わった時、そんな気持ちになった。

なんだか、心が柔らかくなった気がした。


心に、灯をともす。

私は、そんな1週間を過ごした。
また明日から、新しい週が始まるけどどんな日にしようか。

ダラダラと過ごす日々に嫌気がさして、
高校時代みたいにガチガチの時間割を作ってみた。
規則正しく同じ時間に起きて、ストレッチをして、
朝ごはんをしっかり食べて、朝読書をして、1時間ごとで勉強をする。

この自粛期間はいつまで続くか分からないけど、
こんな時間だからこそ「自分自身」の力が試されてると思う。

ダラダラが似合う干物女の私には無謀かもしれないけど、
少しだけ、ストイックに、追い込んでみます。笑

では、また日曜日に。

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