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本とは、脳のかけらと繋がるための道具。

2021/3/30 読書記録no.27
「本を読む人だけが手にするもの」藤原和博

私の好きな、藤原さん。
この方の本は優しい言葉使いで、とても分かりやすい。
本をあまり読まない人でも、きっと読みやすいと思います。

私は本が好きで、本を読んでいる時間が好きで、本の香りが好きで、
「本」に関連するすべてのことが好きで、
その理由というか、好きがどこに繋がっているのか、
それを知りたくて、興味があって、この本を手に取りました。

今日は、こちらの本をまとめていきます。


本を読めるって、特技だと思う。

私はこれまで「読書=趣味」って思っていたけど、
この本に出会って、
「読書=特技」なんじゃないかな、と思うようになりました。

実際、私はこれといってずば抜けた特技がないので、
そう思えるようになったことは、結構嬉しかったりします。


読書によって身につく、人生で大切な2つの力。
①集中力
②バランス感覚
 →自分と地面(地球)、自分と家族、自分と他者など、
  世の中全体と自分との適切な距離感を保つことができる能力

近すぎるとダメで、遠すぎるとダメで、
その絶妙な距離が大切なのだと、
肌感覚で、無意識に、その距離を掴める能力だと。

集中力は身についている気はしますが、
バランス感覚は、まだ分からないですね…


印象的な言葉。

P15 20世紀の成長社会が象徴する「みんな一緒」という時代から、
21世紀型の成熟社会が象徴する
「それぞれ一人一人」という時代に変わった。
P24 「人生の捉え方」とは、いわば人生の幸福の実現のために
どういうテーマを持ち、
どういうベクトルに向かって進んでいくか、ということ。

幸福という定義を自分で決め、現在の自分がどの地点にいて、
どちらの方角を目指し、どこまで達成すればいいのかということまで、
すべて自分で決めていかなければいけない。
P30 読書を通じて知識のインプットを蓄積していかないと
自分の意見というものが出てこないという事実。
P43 限られた30万時間の間に、どのようにインプットして、
どのようなアウトプットをしていくか。
人生を生きるとは、つまりそういうこと。
P46 21世紀型の成熟社会を生き抜くには、
「上手に疑う技術」が必要になる。情報に踊らされないためには、
「個人的な体験」をする機会をできるだけ多く持つ。
P65 意識が高まると、「引き寄せる力」も強くなる。
P68 「読書」「遊び」「芸術」を体験することで
初めて脳内にいくつもの回路ができ、
沈殿している知識や経験のかけらが豊かに繋がる。
P80 本を読むことは、それを書いた人がその場にいなくても、
その人の脳のかけらと繋がるための道具になるということ。

シンプルな形よりも、いびつな形の方がいい。
そうなるように、ある程度鍛えておかないと、
他人の脳のかけらと自分の脳を繋げにくくなる。
P84 自分の不得意な分野、目からウロコが落ちるような内容、
あるいはこれまでは全く興味がなかったことに目を向けるべき。
P87 本を読むことは、「見方」を広げ、増やすこと。
「味方」を増やすこと。
P97 正解はない、未来は誰にもわからない。
「未来を予測するのに、1番いい方法は自分でやり始めることだ」
P121 人生の山は一つではない。
たった一つの大きな山を人生の後半に向けて下っていくイメージではなく、いくつもの連山を重ねて、
登ったり下ったりしながら、最後まで山づくりを繰り返すべきだ。
P129 初対面の時に相手の心を掴まないと、
その次はないと思った方がいい。
書籍を「自分と相手を関係付ける道具」として使う。
P139 これからの時代は、
すでにある要素をどのように組み合わせて
価値を生み出すかということが問われている。
つまり、情報編集力に秀でた人材が社会をリードする。
P157 自分の考えをブラッシュアップさせる作業は、
多様な考えを持つ他者とのコミュニケーションを通じてもできるし、
読書を通して他人の脳のかけらを繋げることでもできる。
P167 人間が一皮剝けるためには、強いショックが必要。
P178 読む時期や自分の置かれた環境によって、本の受け止め方は変わる。私という人間の意識は常に変化しているし、
時代背景も一点に止まることないから。
初めて読んだ時は良くわからない本が、時を経て、理解できることもある。

その時代の流れに乗っている本を手に取り、
なぜ今この本が売れているのかを考えると、
今という時代に流れる「意識のかけら」のようなものが読み取れる。


まとめ。

藤原さんの本は、この本以外にも沢山あります。
毎回学ぶことだらけで、いつも勉強させてもらっています。

いろんな本を読むようになって、
いろんな方の考え方に触れて、「脳のかけら」に触れて、
間違いなく、数年前の私よりもパワーアップできている、
という感覚はありますね。

昔から本が好きで、
学生の頃の「朝の10分読書」の時間が短すぎて、
始まる前に本を開いていたくらいですが、
それが「特技」だという新たな考え方に気づき、
これからさらに読書欲が増しそうです。

本って楽しい。
本って面白い。
本って、幸せ。
本って、私のかけがえのないもの。


おりょう☺︎


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