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儚くも、美しい、涙があふれる物語。

2020/12/20 映画記録no.18「今夜、ロマンス劇場で。」

この作品は、私が本当に大好きな映画です。
今までなんで書いてなかったんだ?と不思議なくらい。笑

ジャンルで言えば、「ファンタジー映画」なんだけど、
2人の儚い運命と、未来を想う強い意思、
その物語の全てに涙が溢れて止まりませんでした。

お姫様と青年の恋模様を描いている作品ですが、
このお姫様は、リアルな人間ではないんですね。
映画の中から飛びだしてきた、いわば2.5次元プリンセス。
今流行りの2.5次元。笑
次元を超えたファンタジックな恋愛ストーリーなんですが、
人を愛する儚さ、切なさ、
グッと来る苦しさは、今の私たちに重ねてみても、とてもリアル。

この時代だからこそ、刺さるものもたくさんありますね。

さらに、綾瀬はるかさんの美貌と衣装に釘付け。
昭和レトロで、本当に可愛らしくて。
後ほど、画像とともにまとめていきたいと思います。

では、今日はこちらの映画を。


作品について。

『今夜、ロマンス劇場で』は、2018年2月10日公開の日本映画。
主演・綾瀬はるかと坂口健太郎によるラブストーリー。
公開から4ヶ月後に死去した加藤剛の最後の映画出演でもある。
キャスト。
美雪 - 綾瀬はるか
牧野健司 - 坂口健太郎
成瀬塔子 - 本田翼
俊藤龍之介 - 北村一輝
山中伸太郎 - 中尾明慶
吉川天音 - 石橋杏奈
山本浩司
今野浩喜
山下容莉枝
鶴田忍
成瀬撮影所長 - 西岡徳馬
三獣士・狸吉 - 竹中直人
三獣士・虎右衛門 - 池田鉄洋
三獣士・鳩三郎 - 酒井敏也
本多正 - 柄本明
牧野健司(晩年) - 加藤剛                   など。

あらすじ。

モノクロ映画のヒロインと現実世界に生きる青年。
出会うはずのなかった2人が出会ったら…
それはロマンティックで切ない恋のはじまり。
映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)は、
ある日、通い慣れた映画館のロマンス劇場で1人の女性と出会う。
彼女は健司がずっと憧れていた、
映画のなかのお姫様・美雪(綾瀬はるか)だった!
モノクロの映画の世界からカラフルな現実の世界に飛び出した美雪は、
色のついた世界を体験していく。
そして次第に惹かれあう2人。しかし、彼女にはある秘密が。
それは、美雪は人のぬくもりに触れると消えてしまうというもの。
“逢いたい”気持ちが奇跡を起こす、
ロマンティックで切ないラブストーリーが誕生。


昭和レトロの衣装。

私は、平成生まれだから昭和を生きたことがありません。
だからこそ、昭和レトロの世界にすごく心が躍りました。
素敵に衣装は、こちら。

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あー、もう、可愛い。
古い感じがしないんですよね、不思議と。
すごくオシャレだと思うし、
この服を着こなす綾瀬はるかもすごいと思うし。

なんせ、とても似合っている。
昭和レトロに憧れている私は、自然とこれら衣装に注目しちゃいますね。


好きなシーン。

色のない白黒の世界から飛び出てきた美雪に、
健司が現代のカラフルな世界を案内して、
どんどん色を知っていくというシーン。

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最初、出会った頃はこんな感じでしたが。
だんだん色がついていくんです。

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世界が色づいていく、
美雪の喜びがそのまま映像になっている気がして、
この世界観素敵だな、と思いました。


添い遂げることを選んだ、2人の運命。

私は、あらすじを見たとき、
「きっと、別れの結末が来るんだろうな」と勝手に思っていましたが、
いい意味で裏切られました。
というか、私が思っているより、
もっともっと奥深いストーリーだったので、
余計大好きな作品になったのだと思います。

美雪は、人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密を抱えています。

しかし、その運命を受け止め、ともに添い遂げることを選んだんですね。
大切な人、大好きな人、そんな人がいるのに触れられない。
だから、2人は色々考えて、つながれる何かを探すんですね。

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公衆電話のガラス越しに、キスをしたり。

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手をつなぐ時は、ハンカチ越しに。

微笑ましいし、可愛いけど、
その2人の運命を知っているからこそ、
見ていて、少しだけ苦しくもなるんですよね。


まとめ。

この作品から、より強く伝わってくるのは、
好きになったからこそ、幸せにできない苦しみ。
一緒にいればいるほど募っていく、寂しさ。
登場人物一人一人の心に描かれた葛藤にもまた、
ありそうでなかった切なさがたくさん込められている気がします。

触れることもできない、抱き合うこともできない、
そんな健司と美雪が考え抜いて、決断した生き方。

今の時代、
世界がこんな状況になって、
大切な人に触れることも簡単なことじゃなくなって、
それでも、一緒にいたくて。


私たちに、
大切な人とともに生きて行くことの素晴らしさを
改めて教えてくれているのではないか、と思います。
私が勝手にそう思っているだけですが。
手をつないで歩いていけること、
些細なことだけど、それこそが「幸せ」なのかもしれませんね。

見終わった後、心がすごく暖かくなった気がしました。

見たことない方は、ぜひ見て欲しい。
今だからこそ、こんな世の中だからこそ、
「今夜、ロマンス劇場で」ご覧になってみてはいかがですか?


おりょう☺︎





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