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日本独特の、美徳。

2020/8/29 芸能記録no.4「世界はほしいモノにあふれてる 〜旅するバイヤー極上リスト〜」

私は、この番組が大好きです。
旅が好きで、食べ物が好きで、伝統工芸が好きで、
この番組を見ているだけで、毎回なんだか心が躍るんです。
ワクワクして、ドキドキして、楽しくなる、
そんな素敵な番組です。
そして何より、MCである2人の掛け合いが好きでした。
何かの役としてではなく、アーティストとしてではなく、
ただ1人の人間として会話を楽しんでいるような、
三浦春馬さんとJUJUさんの空気感や雰囲気が柔らかくて、
自然体の表情がすごく好きでした。

MCである三浦春馬さんが生前最後に収録したものが、
おととい木曜日に放送されました。

今年の4月、自身の誕生日に『日本製』を出版した三浦春馬さん、
そして今回放送されたのも「和の台所道具」
日本に、スポットが当てられたモノでした。

多分偶然なんだろうけど、でもどうしても必然に思えてしまうのは、
きっと私だけではないと思います。

「世界が欲しいものは、日本にあふれてる」
そう神尾さんの語りで始まった番組は、
いつにも増して温かさが溢れているような気がしました。


放送を見て。

今回は、日本の食文化を世界に伝える作家、
アメリカ出身のナンシー・シングルトン・八須さんの取材に同行。
新潟、秘伝の銅器“紫金色”。富山、鍛造の技を守る職人による
“幻のイカサキ包丁”。
海外で人気の南部鉄器や、日本が誇る漆器の奥深い世界を紹介。
スタジオでは、三浦さんと、料理にはこだわりのあるJUJUが、
愛用の私物を披露する。

「日本を含めて、世界だから」
冒頭で、ふと三浦さんが口ずさんだ。
この言葉に、なんか全部が詰まってるな、と思いました。

七輪、土鍋、炭、包丁(世界最高峰)、イカサキ包丁など、
たくさんのモノが紹介されましたが、
私が、一番印象的だったのは「漆器」です。

日本のつつましさが詰まった特別な素材「漆」
漆を器や床に塗るのは、美しさよりも、
長く持たせるために理にかなったことで、
日常使いにするために当たり前のことだったそうです。

経年美化として楽しめる漆器は、
使うごとにまろやかさ、温かさが増していきます。
他の器にはない魅力が詰まっている、と職人さんが言っていました。

漆って、なんだか特別なものな気がしていましたが、
漆器は傷みにくく、とても丈夫なため、むしろ毎日使って欲しい、と。 
使い続けるうちにその器の色が出て、
もっと深いモノになるということを考えると、
食器棚にしまっておくのは勿体無いと思いました。

今1人暮らしをしている家には漆器はありませんが、
実家にはあるので、今度帰省した時はその漆器を是非使いたいですね。


記憶に刻みたい言葉。

ナンシーさんの言葉
「日本人よりも、むしろ海外のシェフや料理好きの方が日本の料理文化を
高く評価しているのではないでしょうか。
日本の人にも改めて伝えたいです。ここにあるよ!」

「日本の道具に触れると美しい職人技にかけた”時間”と”努力”を感じます。
機械で作られていない、人の手で作ったそう思うと嬉しくなります」

「手作りの良さとは、自分が長く使い続けられて、
さらに孫の世代まで残せることです。長持ちというのは、
日本の考え方として重要だと思います」

「高くて特別なものだと思って、つい使わないでおこうと思ってしまう。
でも大丈夫だ、使っていいんだって。
それが職人を讃えることになるんです」
三浦さんの言葉
「文化が若い人によってより洗練されて、どんなプロダクト
(製品)に変わっていくのか、それはとても興味深いこと」

「長持ちというのは、繋いでいくこと。
それは日本独特の美徳だと、大切にするべき」

「使い続ける、貴重さ大事さっていう、その後ろにはクラストマンシップ、類い稀な職人の技が光ってこそ長く使える、
そういう風に繋がっていくわけだから、
本当にその繋がりってかけがえのない仕組みなんだなと感じた」
JUJUさんの言葉
「日本人なのに忘れていること、知らなかったことばかりだった。
暮らしていく上で大切なものが、日本の文化の中にたくさんあった。
それを一つ一つやっていきたい」

「”ガイジン”の目を使って見てください」
番組終盤、スタジオ内でナンシーさんが言った言葉、

日本人として見ると何も感じないことでも、
ちょっと視点を変えて、考え方を変えて、
物事を見てみると、「日本」の素晴らしさに改めて気付かされると。

”ガイジン”の目になって、
私も、「日本」を見つめてみたいと思います。


番組からのメッセージ。

番組開始からMCをつとめる三浦春馬さんが、
お亡くなりになりました。
ときには自らも旅に出て、世界中のすてきなモノ、
そして、それを生み出す職人・デザイナーたちと出会い、
その魅力を優しく温かな目で、誠実な言葉で伝えてくれました。ここに、心からの感謝と哀悼の意を表します。

世界はほしいモノにあふれてる一同


感謝祭SP。

来週9月3日(22:30〜23:15)感謝祭SPが放送されます。

番組の2年半の歩みを振り返る総集編!
世界で出会った素敵なモノやその作り手たち、さらには番組MC三浦春馬・JUJUの名シーンをダイジェストでお送りする!
詳細
世界をめぐり、そこにしかない素敵なモノを探す旅。
今回はこれまでの歩みを振り返る総集編!初回でご紹介した
“幸せ運ぶスイーツ”から、密かに守られてきた幻の一品、
また博物館級の貴重な宝石などなど、
世界各地で出会った素敵なモノをたっぷりご紹介!
さらにモノの奥に秘められたストーリーを掘り下げるために
スタジオで奮闘した三浦春馬・JUJUの名シーンも!
もう一度みたいあの名シーンが登場するかも!?

三浦さんがもうこの世界にいないなんて考えられないけど、
番組内で柔らかい表情を見ることができたので良かったです。
でも、どことなく寂しそうな顔が垣間見えた瞬間があった気がしました。
それでも、必死に言葉を紡いで一生懸命に語る姿が印象的でした。
未来のこと、若い人たちのことを語っているとき、
その儚いけど強い意志が少しだけ見えた気がした。
きっと、この時もいろんなことを抱えていたのかな、と、
その表情を見て思いました。

総集編も楽しみだけど、
これまで放送してきたものを再放送してくれないかな。
改めて見返したいものや、知りたいものがある、
そして何と言っても三浦さんに会いたい。
クシャッと笑う三浦さんが見たい。
それは、多分多くの人がそう思っていることだと思います。

打ち切りになるのかな、なって欲しくないな。
本当に、本当に、この番組が大好きでした。
感謝祭SP、楽しみにしています。


おりょう☺︎

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