スタートアップ経営者が博士を目指すわけ
建設×ITのスタートアップを経営をしながら、大学で博士号の取得を目指して建設とテクノロジーに関する研究をしています。
大学といっても活動は1ヶ月に1度、研究ゼミに出るだけで後はひたすら研究と論文執筆なのですが。
とはいえ、会社だけでも十分に忙しい毎日を送らさせて頂く中で取り組むのであれば、研究でもしっかり成果を残したいと思うわけです。
ということで決意表明(?)
「研究の過程で得た知見やデータ、成果物などをnoteで公開していきます!」
少しでも研究を進めるプレッシャーになればということで、やっていきたいと思います。
今回は第0段として、博士を目指す理由を書いてみました。
スタートアップ経営者がなぜ博士号?時間もったいなくない?という疑問を持たれている方は、是非この後も読んでもらえたら嬉しいです。
博士を目指すわけ① - 建設業界に向けて、より良いサービスを生み出すため
フォトラクションは「建設の世界を限りなくスマートにする」というミッションを掲げているのですが、そのための手段として良いサービスを提供すると言うことが上げられます。
幸いにも最初にリリースした建築・土木の生産支援クラウド「Photoruction」は、ゼネコンさんを中心に5万を超える建設プロジェクトで導入されるサービスになりました。
しかし、少しでも気を抜くと使っていた頂いてるユーザーさんも離れていきますし、更なる価値提供するためにも常にサービスの改善や新しい要素を提供していく必要があります。
その中で研究というのは、過去の論文をたくさん読む事になるのですが、これが大いにサービス開発に役立ちます。
以下は、私が博士の入試の時に使ったスライドの一枚です。
博士号を取得する過程で得るものはサービス開発に役立ち、事業にも良い影響を与えて、それが結果的にミッション達成に繋がると考えています。
博士を目指すわけ② - 知識を共有することで少しでも産業発展に貢献するため
私は仕事における先輩や上司、他社の人間には恵まれてまして、優秀なのはもちろんですが、技術者としてのロマンも追い楽しく仕事をするバランスの取れた方が多かった印象です。
彼らに共通する事として当たり前ですが、建築に関する優れた技術を持っていること、そして持っている知識やノウハウを惜しげもなく公開してくれるということです。
建設業界は意外と横のつながりがあるのですが、特にBIMやスマートデバイス活用などをはじめとする建設IT界隈は、産業全体で力を合わせて進んで来たというところもあり、他の分野と比べても非常にオープンなところが多いです。
そうした諸先輩方に追いつくためにはどうしたら良いか考えた結果が、まずは負けないぐらい技術力をつけようということ、そして得た知識をよりオープンに広く発信していこうと考えました。
冒頭でも書きましたが、研究の過程で得た知見やデータ、成果物などはnoteでどんどん公開して行きたいと思います。
ここで公開するものが少しでも産業発展の一助になれば嬉しいです。
博士を目指すわけ③ - 研究で強制的に「余白」を作るため
自分は昔から仕事が好き(?)ということもあり、放っておくとずっと仕事してしまいます。
ただ、最近思うのは昔ほど「余白」がなくなってきたなと言う事。
「余白」は休むという訳ではなく、間接的に仕事に役立ちそうな事を考えたり勉強したりと、普段の仕事を片付けるという視点では、絶対に取り組まないことを実施すると言う意味です。(ある意味noteを書くと言うのも一つかも)
自分の過去を考えると、ITが好きで小学生の頃からプログラミングをしたり、建築学科にいながらコンピューターが動く仕組みを調べてたり、ゼネコンで働きながら突然プログラミング学校に通ったりAIを学んだりと、直接仕事に関係なさそうなことが大きな成果を産んだり、意思決定をする際の糧となってきました。
そういった「余白」を強制的に作るのに、研究と言うのはうってつけかなと思っています。
共同研究やディスカッション。なんでも連絡お待ちしています!
3つほど理由を書いて見ましたが結局は技術が好き!というところに尽きるかもしれません。
研究者としてアカデミックな切り口で、技術を探求することが出来る博士課程は、技術が好きな人にとってみたら最高の環境だと思います。
会社だと利益を追わないといけないですが、大学の研究であればそんなことありません。
そのため共同研究やディスカッションもライトにできるかなと思うため、ゼネコンの技術研究所の方、同じように博士号を目指している方、とりあえずディスカッションしたい方、など何でも良いので色々とお話させてください!
話してやっても良いよって方は、TwitterでDMもらえたら返信します!
次回は研究内容をnoteで出せたらと思いますので、よろしくお願いいたします!
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