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「〇〇しなければならない」に囚われている小学2年生の息子

おはようございます。

昨日は午後オンラインセミナー、13:00~18:30と長丁場。
しかも財務のコンサルティングを実務で行っている会計士の方の話なのでどうだろうか、眠くなるんじゃないのだろうか、と思っていたが非常に面白かったし思考の整理が出来た。

オンラインセミナーを終え、自分の部屋から出ていくと小学2年生の息子が泣いていた。
宿題ができないという。
息子の前には1枚の紙が。
「自分の町のいいところじまん、近所で見つけたばしょ、店、はっけんをかいてみよう」
というお題で4つ、近所で見つけたものの絵を描き、その理由を文章で3行程度書く、という宿題らしい。
1つだけ発見したものが書いてあった。
「田んぼ」
田んぼか…、確かに家の裏には田んぼはあるね。
「ぼくのおなかがすくのをたすけてくれるばしょです」
うーん、なかなか興味深い文章。
田んぼは米が出来る場所、米はご飯になる、ご飯は空腹を満たす、という一連のプロセスを一気通貫するとこのような文章になると思うね。

この文章も本人はそんなに納得が行っていないらしい。
「何をどうやって書けばいいのか分からない」
「家の周りには自慢できるものたくさんあるじゃん、目の前にあるお店何?」
「イオンだけど」
「イオン凄いじゃん、なかなか他の人の家の近所にイオンは無いと思うよ」
「イオンは大きすぎるからダメ」
「なんで大きすぎるとダメなの?」
「大きすぎるとここに絵が描けないから」
「全部描かなくていいと思うけど」
「ダメなものはダメなの!」

怒りだした。
息子自身もどうしたらよいのか分かっていない。
「よし、夜だし雨が降っているから車だけど、何が家の近所にあるのか探しに行こうか」
「…うん」
という事で車で周りを散策。

「ほらこんな近くに運動場あるよ、なかなか近くにサッカーできる運動場はないよ。ほらマック、マックは自慢できるねー、あとは動物病院、これも…」
一方的に話す私。
息子の顔はすぐれない。
「算数みたいに答えがある宿題じゃないから何でもいいんだよ?」
「…でも先生に怒られるもん」

「何でも良い」というルールだが、
「〇〇しなければならない、しなければ怒られる」
という思考になっているね。

うーん、難しい。
家に帰っても見本の絵を描いたり話したりしたが進まない。
一度ご飯食べて風呂に入ってリフレッシュして…と思ったら眠くなって朝やろうで今ここ。

どうやって伝えたらいいんだろうね。
息子は今回の宿題だけじゃなく、他の宿題でも本質ではなく、〇〇がこういったからこうしなければならない、という思考が強い。

どうしたものかね…。

この出来事の直前まで出ていたセミナー。
会計の経営コンサルタントのおじさまが先生。
当然、真面目でしっかりとした見た目。
会計なんて答えがあるので堅い話かと思ったら
「銀行は御社の為と行ってきますが信用してはいけません」
「会計は難しく考えがちですが楽しくやりましょう」
バリバリの関西弁で笑いを取っていく。
減価償却の話
「車をこうて、ルパンが乗っている車のようにすぐに壊れてふーじーこちゃーんとなってしまっては困るでしょ?」
急なルパンのモノマネ。
困ったのは車よりもこの場の雰囲気。
ちょっとしてから画面越しにニヤニヤしている人が増える。

この先生も会計を楽しんでもらいたいという雰囲気を作りたくてこういう伝え方をしているんだろう。
息子にとっても宿題は楽しいものだ、という雰囲気を親が作ってみるのも良いかもな、と思い返した。
ルパンは知らないと思うが。

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