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経営セミナー受講記⑤~建物を作るのか、シリコンバレーを作るのか~

いつも記事を読んでくださりありがとうございます。
先週末は毎月恒例の経営セミナーということで今日はそのセミナーでの学びを紹介します。

今回のテーマは管理手法。営業管理、目標管理、時間管理などの方法のレクチャーがあるのかなと思っていましたが、開始60分くらい講師の雑談からスタート。
講師の年齢は60代後半。
このセミナー、「名古屋駅直結のセミナールームで行っています!」というイメージで想像されている方が多いと思いますが全く違います。
名古屋駅から電車乗り継いで40分くらい、そこから20分車で迎えに来てもらって到着する古民家改造型の家がセミナー会場。
その会場に受講者約20名が集まる。

この講師、現在セミナーを行っている隣に新しい棟を建てるという。
その新しい棟を建てることを決めてからどのような棟にしようか自分なりに考えていたという。
その際に1人の若者に出会う。
その彼は最初講師と逢った際、カラフルなジャケットにカラフルに塗られたやかんをバックの替わりに持ってきたという一見関わりたくない風貌。
しかし彼は自己ブランディングの為にマーケティングの仕事をする際にはその恰好をすると決めているだけ、だという。
いわゆるデーモン閣下状態。
結局その彼に新しい棟を建てるためのコンサルを講師は依頼した。
講師は当初、現在のセミナールームが少し手狭になってきているのでゆったりとした空間とと斬新な発想が出来るような遊び心を入れたいなあと考えていたという。
この歳で新築を建てて15年頑張れたら何とか建築費トントンまでは行くな、と計算もしていたという。

そんな時にその奇抜なコンサルとの打ち合わせの日。
そのコンサルとのこんなやり取りがあったという。
「何で新しい棟建てるんでしたっけ?」
「手狭になって‥、斬新なアイデアを‥」
「そもそもなんでセミナーやられているんでしたっけ?」
「自分の経験を若い世代に伝えていきたくて‥」
「どんな経営者が生まれてくると楽しいですかね?」
「そうだね、今までに無い発想でチャレンジして成功する若者見てみたいね」
「アメリカのシリコンバレーみたいですね」
「そうだね、50年後くらいにこのあたりがシリコンバレーみたいになるといいね、俺はいないけどね」
「となると新しい棟はシンボルタワーになりますね」
というやり取りから新しい棟のコンセプトを作っていった。

「バラバラの机」
「曲がったサッシ」
「教室までのトンネル」
「文字いっぱいのロールカーテン」
「落書きされたグラントピアノ」
など奇抜さ満載である。

私はこの話を聞きはっとした。
人生の集大成として新しい棟を作ることがゴールなのが、
50年後の夢の通過点としての新しい棟なのか、
で全く違うものが出来上がる

ということである。

講師は言う。
「今日は管理の話をしていくがそれよりもこの雑談が一番重要。目的やビジョンと言ったところが正しく定まる、そしてその目的を達成するまでの目標を定め、それを管理していくことになる。最初がズレるとどんな管理をしてもそこまでしか行かない」

なるほどね、このような話は別セミナーでも聞いたことが当然あるが今回の話は私にはシックリきましたねー。

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