スピーチとスカートは短い方がいい
土曜日、朝から健康診断にメンバーと行く。
1時間ほど、レントゲンを撮ったり採血したり心電図撮ったり、一般的なコース。
最後は胃の検査。
バリウムを飲み台の上で指示を受けクルクル回る。
去年と一緒。
絶対来年は胃カメラにしよう。
午後、顧問税理士の経営計画発表会に参加する。
去年も参加させていただいた。
ホテルの大広間で100名以上の来賓を集め、著明な経営者の基調講演から始まり、税理士事務所の今期の方針をお客様の前で宣言する。
その後、懇親会という流れ。
流れは去年と一緒だ。
しかし今年は去年と大きく違う点がある。
1週間前、電話が急にかかってきた。
税理士事務所の所長だ。
私より3つ年上の男性、この所長に創業以来お世話になっているが出会いは13年くらい前、前職時代からの付き合いである。
「懇親会の乾杯の挨拶してもらっていいですか?」
えっ、私?
この税理士事務所は創業16年になる。
地元の名士の社長様や10年以上顧問を受けている社長様もいる中、なんで私?去年は某タクシー会社の社長が乾杯していたぞ??
頼まれると断らないタイプの私。
とはいえ、先輩経営者が多くいる真面目な会で何を話そうか…後輩の結婚式のスピーチは何度かしたことがあるがこれは初めての経験…。
健康診断が終わり、スピーチを考えなければならない憂鬱な時間。
そんな憂鬱な私を横に、メンバーの一人が急に話をし出す。
「スピーチとスカートは短い方がいい」
なにを言い出すんだこのおじさん。
「博多華丸大吉のネタですよ」
youtubeで動画を見せられる。
面白い…けど、こんなこと言えるわけないじゃん。
もう一度言う。
先輩のベテランの経営者が100名以上いるなかで、まだ創業したてのヒヨッコの私が乾杯をするのだ。
私とその会に参加するもう1人のメンバー、そしてスカートおじさんの3人でランチ。
おじさんは午後社内業務なのでビールを飲む。
我々も1杯だけ…といい1本くらい飲んでしまった。
どうするスピーチ?という悩みがビールと共に流れていく。
ホテルに着く。
基調講演が終わる。
ビールのおかげで講演中気持ちよく10分くらい寝てしまう。
すっきりしたがスピーチの不安がさらに増幅して来る。
経営計画の発表中のスピーチを考える。
隣に座っているメンバーに意見を求める。
「スカート短いのがっていうのは女性蔑視的な感じで怒られないかな…」
この質問をしている時点でしみずは、このネタをブッコもうとしている、あとは言い回しとタイミング、その調整だけだ。
さあ、本番。
司会者の紹介で壇上に上がる。
冒頭、所長との出会い、そして現在のエピソードを2分半くらい真面目に語る。
「もう少し話そうと思いましたが、スピーチとスカートは短い方がいい、と言いますので…」
言った、言ってしまった。
会場はややウケ。
シラケでも大爆笑でもなくややウケ。
でも、スピーチをしたおかげでいろいろな方が名刺交換をしに来て下さった。
スピーチをさせていただく機会をくれたことに感謝。
懇親会が終わり、参加しなかったメンバーのスカートおじさんも合流し反省会。
私のスピーチの動画を見ながら、一番驚いて喜んでいたのはスカートおじさんだった。
「動画を見ながら、本当に言った、と思って驚きました」
私は期待には応える漢。
一番身近な人を喜ばせることが出来なければ多くの人を幸せに出来ないよね。
とキレイ風にまとめて本日のnoteは終わりにします。
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