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決めたルール、最初に破るのは誰??

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

ある支援させていただいている会社の話です。
その会社、20代が中心で非常に活気のある会社、ビジョンをしっかりと掲げ、ビジョンに共感した優秀な20代の人材がイキイキと働いている、そんな会社。
そんなキラキラピカピカしている会社でも課題は山のようにあります。
ありすぎて列挙できないですが、ひとつだけあげるとすると「ルールが守れない」、この中でも「経理関連ルールが守れない」という事です。
例えば、10日締めで立替経費を精算し報告しなければならないとします、10日にほとんど出てこずリマインドして15日頃やっと集まるといった状態。
関連業者からの請求書を預かります、経理担当者に渡すのが振込期日の3日前でした、とかですね。
こんなんどこでもあるじゃん、細かい所いうなあしみずは、と思われているかもしれませんね。


毎月言っている経営セミナーで受講者と講師のこんなやり取りがありました。
その受講者は住宅関連のベンチャーで勤務、総務経理全般を行っている彼女は各営業担当者が見積もりを独自に取り、独自に発注しているので効率も悪いし、会社としてのノウハウが溜まっていかない、という課題感を持っていた。
講師に対し、
「課題に対しては、まず見積もりを取る際の窓口を1名の営業アシスタントの子に一本化することで、相見積もり、価格交渉を会社としてやりやすくしていきます。先週社長も含めた会議で承認されて進めていきます」
ハキハキをした発表。
講師は寸評を加えた最後にこう質問した。
「この仕組みはよく考えたと思うし良いと思う。ルールに沿って回らなくなるのはどのようなことが考えられるだろうか?」
彼女は答える。
「うーん、営業担当者がめんどくさくなって勝手に自分で見積もり取り出すとか、見積もり担当の交渉能力が低く、あいつに任せていられない、という状態になるか、ですかね?」
「そうかもしれないね、でも私の経験上一番あるのは社長がルールを破る、だと思う」

これはなるほどと思った。
だいたいベンチャー企業は整って無くて当たり前、社長も営業マン兼現場兼社長といった感じでやるしかない。
最初は皆独自でやらなくては回らないが、徐々に社員が増えていくにつれ、ルールを決めていかないと統制が取れないし、効率的ではない。
またベンチャーの社長である、独自の発想や営業力、コミュニケーション能力は非常に高く、何とか自社を成長させようと思っている人がルールを守るという事は少なくとも好まない発想だと思う。
社長も
「決めたルールに従って皆やっていこう」
というのだが、最初にそのルールを破るのが社長で徐々にルールは形骸化し、最終的にはやっぱりこの方が動きやすいよね、と正当化していく、何となく想像できる。

冒頭に出した請求書ルールのベンチャー。
ここも何度も担当者が社員に徹底するように発信しているが、いつも破るのは社長。
社長が破ると幹部もルールが甘くなっていく。

社長の影響力の大きさを改めて認識します。

自社も3月末までの目標に対してギリギリのライン。
本当にギリギリ届くか届かないかのラインで毎日ヒリヒリした緊張感を持っている一方、この目標設定した自分の絶妙さを褒める。
今は自画自賛している場合じゃないぞ。
自分がこの状態で緊張感緩めたら絶対に緩むぞ!!!

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