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「優しい息子のコーチ」と「うるさい相手コーチ」

先週の土曜日、小1の息子が参加しているサッカーを見に行った。
いつもの運動場に息子を連れていく。
何やらいつもより大人の数が多いなあと思っていたらその日は練習試合らしい。
コーチが子供たちを集めてミーティングらしきことをしている。
息子のチームのコーチは30歳くらい、年長の息子さんがチームに参加している関係で半年くらい前にコーチに就任。
素人の私から見てもサッカーは上手、また物腰が柔らかい、非常に優しい。

ミーティングが終わり、フィールド5名、キーパー1名が入場、息子も入っていた。
相手チームの選手も入場、礼をし試合開始。
息子のチームのコーチは審判を行うためピッチの中。

小学1年生のサッカー、やはりボールに皆が集まってしまうね。
サッカーはW杯くらいしか見ない私だが、
「もっと周りを見ろ!」
「そこだそこでシュートだー」
「そこ、当たりで負けるな!」
と心の中で叫びながら観戦。

しかし、私の心の声と同じような内容が耳にはいる。
「かずき、今のパス全然考えてないぞダメだー!」
「いけいけいけシュートだー」
「おい!!!集まるなって言っているだろ!!!!」

相手のコーチである。

大きな運動場、ひときわ大きな声が轟く相手コーチ。

大きな体格、40代後半の風貌、一見怖い

そのコーチの声が大きすぎて、完全にアウェーで試合しているような気分だろうな息子たち。

10分くらい経過し一旦休憩、そして試合再開。
そこで審判が相手コーチに変わる。
交代で審判をやるんだな。

うーん、素人の私からしても相手チームの方が圧倒的に強い。
日本とブラジル以上に差があるね、というか相手チームの方が気迫を感じる。

「固まるなって何度も言っているだろ、周りをよく見ろ、走れ走れ走れ!」

ん?
フィールド内の相手コーチ、審判なんじゃないの?
審判だけど関係なくしゃべりまくる。
今までのアウェーの環境からさらに審判まで相手チームとなり、ますますアウェーの状況が深まる息子チーム。

10分を6回くらい繰り返したのかな?
結局息子チームのゴールは1ゴール、相手チームはボコボコ入ってもう皆数えていないくらいの点数。

試合後、相手チーム、コーチを中心に選手たちが円になっている。
コーチが何かを発し、皆で拍手している。

息子のチームは‥お菓子を食べている子、用事があって帰る子、ボールで遊んでいる子、バラバラ。
一見、いつもの運動場なので普段通りの行動をしているだけである。
小学1年だよね、まだまだサッカーって楽しいなというところからやらないといけないよね、自由にやらせるのが大事だよね、何となくそんな雰囲気の息子のチーム。

しかし相手チームの様子をみるとその差は歴然。
同じ1年生である。

コーチが1ヶ月入れ替わったとする。
たぶん、今日の点差は数えられる程度の点差になるだろう。
コーチが3ヶ月入れ替わったとする。
たぶん、点差は逆転するだろう。

息子のコーチは息子たちに「サッカーを教えている」
相手チームのコーチは「チームを作っている」

手法は様々だと思う。
ただ、どこを、何を目指しているのか、そのためにどうするのかということを「熱量込めて」声にしているのは相手コーチだった。

監督やコーチでチームは変わるんだなと改めて改めて痛感。
これぞマネジメントだね。

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