くどいようですが目的と手段の話

皆様、いかがGWをお過ごしでしょうか?
今日はゆっくりと自分1人で本社に行き、事業計画を考える日にしております。朝のnoteは祝日関係なく行いますのでよろしくお願いいたします。

先週、ある介護系コミュニティで知り合ったエンジニアの方に誘われオンラインミーティング。
その方は大手自動車メーカーなどITの知見を基に業務の効率化や最適化を実現してきているITに関してはレジェントのような方。
その方、介護施設の従業員向けにPCやIT機器の使い方などをオンラインで配信していくサブスクモデルのサービスをリリースしていくという。

そのサービス、私も一度確認。

私が言うのもおこがましいがハッキリ言うと、まだまだお客様に販売できるサービス品質ではない、と感じていた。

オンラインで開発者が語る。
「世界と比べてITリテラシーが日本は低すぎる。自分が持っているITの知識で日本を世界に負けないようにしていきたい。このサービスはまだまだブラッシュアップが必要。でもこの段階からどんどん使ってもらって改善を進めていかないとそれこそ進化のスピードが遅くなると思っているので是非皆さんにもご協力をいただきたい!」
力強いコメント。
「iPhoneだって最初は出来ることが少なかった。でも発売し、使ってもらうことでどんどん技術が研ぎ澄まされてきた。このサービスもそのようなものにしていきたい」

走りながら考えながら改善していく、言うは簡単。
サービスはあくまで手段、この方の目的が明確。

改めて「ハッ」とした。

私も現在あるシステムを他社連携しながら販売している。
最初、このサービス提案を受けた際に
「こういうことにも使えるし、これが出来たら会社は良くなっていくな」という「絵」が見えたため、パートナー契約を結んだ。
最初はその「絵」でいろいろな会社に提案していった。
「まだこのサービスはいらないな」
「必要だと思うけど他に優先しなければいけない事項があるから」
と断られるが、
「よく分からないけどやった方が良さそうだから導入するよ」
と言ってくださる企業も数社出てきた。

その数社との取り組みを進めるにあたり、さらにそのサービスを自分自身が使う。
どんどん知れば知るほどシステム上現在出来ない点が気になるようになる。
開発元に確認をする。
「要望としては伝えますがなかなかシステム改修には時間がかかりそうですね…」
さらにサービスを使っていく。
お客様の要望に確かにその方がいいよね、と思う視点がどんどん出てくる。
すると、最初思っていた理想的な「絵」から、現実的な「絵」に変わる。
新規商談で理想的な「絵」ではなく、現実的な「絵」がチラつきながら説明している自分がいる。
そして商談決定率が下がる。

出来る部分は変わっていないのに、出来ない部分が見えてしまったばかりに出来る部分にモヤがかかった状態になっているのだ。

なぜそうなるのか、それは目先のサービスばかり見ているから。
このサービスは手段であり、目的は何だったのかを忘れている。
手段に固執していたのだ。
目先はいろいろなことが起こる、万能なものは何一つない。
しかし何のためにという目的に対してしっかり目を反らさずに走る、これが「走りながら考える」という事である。

この話は誰にでも言えるのではないか。
「入社時、聞いていた話と違う」、
「思っていたよりも大変だった」
それは手段である。

あなたがそこで働く目的は??

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