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勝ち負けの定義とは?

昨日は大阪でベンチャー企業を経営している社長と最高財務責任者との食事会。
この社長とは何度かお会いはしているが、お互いの深い話まではしたことはない。
先月、その社長からダイレクトメッセージが。
この社長が名古屋で商談がある昨日、飲むことになった。
サシ飲みでも良かったが、誰か連れていった方が話広がるかな、と思い、6つ年下の後輩医師で、この4月にエンジニアとして転職した頭のキレる変わり者を連れていくことにした。

予約してもらっていたお店は完全個室の和食のお店。
下調べによると、鶏肉のしゃぶしゃぶが美味しいとのこと。

4人が揃い会食開始。お招きいただいた社長と財務責任者は両者ともに大阪人。その為、バリバリの大阪弁。

社長「料理適当に選ばせてもうてよろしいでしょうか?」
私「大丈夫ですよ」
社長「ほな何にしようかな、何回か来てるけど、しゃぶしゃぶと鶏すきが美味しかったんですよね、どっちがええかな」
私「前回はどちらを食べたんですか?」
社長「前回はしゃぶしゃぶだったんですよ」
私「じゃあ鶏スキにしましょうか!」
社長「でもしゃぶしゃぶの方がいいかな」
財務「鶏スキにせんのかい!」

2人の年齢も近く、普通の会話だけで漫才を目の前で見ているような感覚。

店員が注文を取りに来る。
非常におとなしめの若い女性。
社長「しゃぶしゃぶと‥、あっ、しゃぶしゃぶなんですけど何人前頼むのがちょうどいいんですかね?」
店員「ええっと‥、4人なので4人前がよろしいのかと」
社長「しゃぶしゃぶも食べながら他もつまみながら、と考えるとどう?」
店員「それだと2人前でも‥少し足りないかもしれませんね」
社長「じゃあ3人前にしましょうか」
財務「最初から3ゆうとけよ!」
社長「あと、イカサシと揚げ出し豆腐と‥何にしようかな、店員さん何かおススメありますか?」
店員「そうですね、汲み豆腐が当店の名物になっています」
社長「じゃあ唐揚げで」
財務「いや頼まんのかい!」

多少緊張して参加したものの、こんなやり取りがひたすら続く。

当然マジメな話もたくさんしました。
システムの話で社長と私の後輩医師が話すターンが多く、私は全く分からない話を隣でしている2人、たまにツッコミ入れる財務担当、うなづく私。

「勝ち負けの定義は?」
ざっくりとした社長から皆へ質問。
主語も前提もないのでそれぞれが考える。

財務担当
「事業として考えたら市場が判断、市場に受け入れられたら勝ち、受け入れられなかったら負け」


「個人で考えた。結論、勝ち負けは無い。定量化できるものに関してはあるように見えるが、部分的に定量化できるものも掛け算をすると勝ち負けが変わる。例えば年収で勝ち負けを決める。1000万 対 500万だったら1000万の勝ち。しかしここに幸福度という変数をかける、前者が30%、後者が100%だったら逆転する。こんな変数が無数にかけ合わさったのが人間であり人生。」

社長
「自分で考えた。勝ち負けはある。自分の信念やビジョンをあきらめたら負けだと思うている。上場するとか、逆に倒産するとかは勝ち負けではない、自分が諦めるまでは勝ちはある。諦めたら負けやけどね。」

立場が違えば視座が違う、視座だけではなく、そこからのロジックも違う。
大阪の漫才から禅問答のようなディスカッションまで非常にジェットコースターのような会食でした。

来週末はお礼も兼ねて大阪へ出張!

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