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ITコンサルの炎上案件、SEの炎上案件、いったい何が違うの?

「デスマーチ」と言われる案件や炎上案件、耳にしたことありますか?
コンサルタントもSEもそうした案件に関わることはあるのですが、それぞれの立場でしんどさは違います。

本記事はその違いを語ります。

SEとしての炎上案件

SEとしての炎上案件はイメージしやすいと思います。
・デスマーチ
・休日出勤
・無茶なスケジュール
などなど。Twitterで検索するとリアルな声が拾えます。

SEとしての炎上案件のしんどいポイントは
「仕事の総量に対して、時間が短い」
です。その結果、長時間労働になったり、メンタル不調になることが多いです。

「導入コンサル」という職種もこっちに近いです。

ITコンサルとしての炎上案件

ITコンサルとしての炎上案件は2種類あります。
A:SEと同様の炎上案件(無茶なスケジュール、膨大な仕事量…etc)
B:システム開発になる前の上流工程が全く捌けない案件

SEとの違いは、ABどちらであっても自分が手を動かす(システムを作る)立場ではないということです。

Aの案件では
・広がり続けるスコープ(開発範囲)を関係者と合意できない
・スケジュールが合意できない
・方針(切り替え方針、リリース方針など)が合意できない
などがしんどいポイントです。

Bの案件では
・コンセプトが見えない
・課題への打ち手が思い浮かばない
・関係者に課題を理解してもらえない
などがしんどいポイントです。

A、BどちらともSEとして炎上案件に入り込むのと比べて、
「仕事に求められる能力(知的生産性)と、本人の能力にギャップがある」
のが特徴です。そのため、SEに比べて、体を壊す人よりも心を壊す人の方が多い印象ですね。

どちらがいい悪いという話ではありませんが、
ITコンサルが頑張って効果的な打ち手、妥当な計画を引くことができなければ、SEとしては炎上案件待ったなしとなるのは確かです。
SE1人が頑張っても炎上案件は止めることができないですから。

そういう意味では、勝算がある計画を自分で立てることができるITコンサルの方が、成功も失敗も自分事としてとらえることができるので、仕事への納得度は高いかもしれません。

本記事のまとめ

・SEとしての炎上案件の特徴は、仕事の総量と時間のギャップ。
・ITコンサルとしての炎上案件の特徴は、仕事に求められる能力(知的生産性)と、本人の能力とのギャップ。
・どちらがいい悪いはないが、ITコンサルの方が自分で立てた計画を実行するため、(炎上したとしても)仕事への納得度は高いだろう。

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