瀬尾まいこさんの『戸村飯店 青春100連発』という小説。
さてさて、2024年最初の記事は読んだ本の話。
その前に「あけましておめでとうございます」を書くべきか考えつつ、もうすでに今年も通常モードだと感じている。
瀬尾まいこさんの『戸村飯店 青春100連発』(文春文庫)というタイトルの小説。
明るい雰囲気で物語が進むので読みやすかった。
大阪の下町にある「戸村飯店」という中華料理店。
ここに暮らす兄弟が話の中心になる。
兄のヘイスケと弟のコウスケ。
同じ大阪で育っても性格は違う。
兄のヘイスケが専門学校に通うために東京で暮らし始める。
ここから「大阪」と「東京」という雰囲気が違う場所が交互に登場するおかげで、人物たちの心の中がより分かりやすくなる。
青春は楽しいことばかりではなく、自分自身に悩み、何かを選択して時に出会いと別れがある。
個人的にある人物の言葉が心に響いた。
大切な人が前に進む時は笑顔で応援してあげたいよね。
でも、本当はずっと楽しく一緒にいたいのが本音だったりする。
それでも相手により良い人生を歩んでほしい。
そんな気持ちが出ているなぁと感じた。
瀬尾さんの小説はやはり好き。
今年もよろしくね。
では、また。
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