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スーパーマリオ3Dコレクションをクリアして、人生というクソゲーをレビューする。

先日、スーパーマリオ3Dコレクションをクリアしました。約35時間、楽しみました。

私がこの時間を費やし、伝えたいと思ったのは2つです。

・温故知新
・勝ちを積み上げない

温故知新

実は、「スーパーマリオ "3Dワールド + フューリーワールド"」を買おうとしていたのですが、間違えて"3Dコレクション"を買ってしまいました。
おじいちゃんおばあちゃんは、お孫さんにプレゼントする際には気をつけていただきたい。

このコレクションの中には、以下3つの作品が収納されています。

・スーパーマリオ 64(NINTENDO64)
・スーパーマリオ サンシャイン(ゲームキューブ)
・スーパーマリオ ギャラクシー(Wii)

衝撃だったのはスーパーマリオ64。発売はなんと1996年、25年も前だそうです。まずはこちらの作品からチャレンジしてみました。

、、、き、きつい、、、

画質の荒さは覚悟していましたが、カメラワーク、操作性も苦しい。3Dマリオの最新作スーパーマリオ "オデッセイ"をクリアしたばかりだったため、その落差に耐えられず、序盤でギブアップしてしまいました。

次にスーパーマリオ サンシャインに挑戦しました。

64から比べると圧倒的に画質は向上。期待して進めていましたが、たびたび奥行き方向への配慮が不十分で、耐えきれなくなりました。
画面が2次元である以上、当然といえば当然なのですが、奥行き方向の距離感が掴み難く、そのせいで、すぐ道を踏み外して、やり直しを繰り返させられます。
これは、最新作の"オデッセイ"でも同じ課題にぶつかりそうなものですが、そこまで気になった記憶がありません。きっと、この20年でカメラワークやステージの作成の仕方にクリエイターさんの工夫が凝縮されていったのだろうと考えると、頭が下がるおもいです。

勝ちを積み上げない

最後にちゃんとボスのクッパ撃破まで進めたのはコレクション内の最新作スーパーマリオ ギャラクシーです。それでも、14年も前の作品になるのですね。

他の2作品に比べ圧倒的に、今に近いクオリティを感じ、満足度もまずまずでした。普通にクリアはしましたが、そのあと"スターを集める"というやり込み要素にチャレンジしています。

ただ残念。。最後は2つのステージをクリアできずに残して終了することにしました。

クリア出来なかった面を簡単に紹介すると、こんな面です。

紫のコインを100枚、3分以内に集める。
鬼滅の刃っぽい床は一度踏むとなくなる。
黄色い床は一度踏むとクルクル回り続ける。

たぶん100回以上挑戦しましたがクリアできませんでした。クリアするまでやり込もうかとも考えましたが、ここで一度、完璧主義を脱却し、"あえて中途半端に終わらせておこう"と、辞める決断をしました。

この決断は正しかったと、私は思います。私がそのように思うに至った根拠であり、20年近く自分の心に残り続けているある漫画での1シーンを、最後に紹介して締めたいと思います。

それは、"天"という麻雀漫画に登場する天才アカギが、関西広域暴力団組長の原田へ言い放った言葉です。

勝つこと、成功は必要だ。生きていく以上な。それはいい加減に生きてきた俺とて同様。何しろ死んじまうんだ。勝ってかないとな。だから目指す。それは仕方ない。

ただ、俺は成功を少し積んだらすぐ崩すことにしてきた。意図的に平らに戻すようにしてきた。実は成功はなかなか曲者でよ。最初の一つや二つはいいんだが、10、20となるともう余計。体を重くする贅肉のようなもの。

それを、お前はいいやいいやで無用心に積み過ぎだ。動けねぇだろ?お前今動けねぇだろ?満足に。

いつの間にか成功そのものが人間を支配乗っ取りにくるんだ。成功が成功し続ける人生を要求してくる。本当はあえてここは失敗をする。あるいはゆっくりする。そんな選択だって人にはあるはずなのに、積み上げた成功がそれを許さない

縛られている。まるで自由じゃない。原田。正直に言ってみ。お前窮々としてるだろ?どんなに金や権力を手に入れたところで実は窮々としている。成功ってやつは人を自由にしないんだ。裸を許さない。装う事を要求してくる。つまり成功者、大物らしく振舞うことを要求してくる。

さぞや窮屈だろうぜ!我慢してるはずだ。そんなストレスのかたまりみたいな日々を、お前は営々とこなしている。スケジュール通り。何だそれ?まるでわからねぇ。ありのままの自分がどこにもねぇじゃねぇか。金や家来をいくら持っていようと、そんなもん俺は毛ほども羨ましくねぇ。みすぼらしい人生だ。生きてると言えるのか?お前それで!

棺さ。お前は成功という名の棺の中にいる!動けない。もう満足にお前は動けない。死に体みたいな人生さ。

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