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コンサートレポート

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コンパスをご利用いただいたコンサートの開催レポートです。
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#ピアノ

【インタビュー】下川れいこ&丹沢広樹  12/25のコンサートに込めた想い

2022年12月25日、東京の汐留ホールでピアニスト下川れいこさんとヴァイオリニスト丹沢広樹さんによる素敵なコンサートが開催されます!お二人にインタビューをさせていただきました。 まず、プログラムの多彩さが目を引きます!作曲家の国籍、時代背景など様々です。 選曲の狙いや込められた想いなどを教えてください。 丹沢 はい。疫病や戦争といった人類の歴史の負の部分ばかりが目につく昨今だからこそ、人類共通の財産である暦の喜びや、自然への崇敬を込めて描かれた作品をお愉しみ頂ければと思

【インタビュー】下川れいこ ピアノリサイタル ゲスト:山本徹(チェロ)

2022年10月9日(日)東京・汐留ホールで「下川れいこ ピアノリサイタル ゲスト:山本徹(チェロ)」が行われます。出演のお二人にインタビューをさせていただきました。 conpas プログラム前半は下川さんのピアノソロ演奏。後半は山本徹さんが加わってのチェロソナタ演奏という趣向です。前半のプログラムのドビュッシーとラモーという組み合わせをみて、センスがいいなぁとうなってしまいました。(笑) 下川 ありがとうございます。(笑)ラモーは1700年頃のバロックの作曲家で、通奏低

【貴重】M.カンディンスキー、メトネルとラフマニノフを語る!

2021年11月20日(土)、西早稲田のトキョーコンサーツ・ラボにてミハイル・カンディンスキー(Mikhail Kandinsky)さんのピアノのリサイタルが開催されます!ロシアの作曲家メトネルにまつわる様々な話を伺いました。 コロナ禍は音楽業界にも大きな影響を与えました。そのような状況下で新しいコンサートシリーズ”モスクワの風”の3回目を11/20に迎えます。パンデミック以降、カンディンスキーさんの音楽へ向き合い方などに変化がありましたか? 万一これが最後でも、悔いがな

第15回ワールド・ピース・クラシック・コンサート (1)

『第15回ワールド・ピース・クラシック・コンサート』に伺いました。(2020/3/2@東京芸術劇場コンサートホール) 世界平和を願って指揮者の新田考さんとニッポン・シンフォニー・オーケストラによって行われたシリーズ「協奏曲の夕べ」は、ベートーヴェンの生誕250周年を記念してベートーヴェンの協奏曲全曲演奏会に取り組みました。ニッポン・シンフォニー・オーケストラは東京藝術大学教授をはじめ、著名コンクール入賞者などの若手精鋭演奏家で構成されています。指揮の新田孝さんは東京藝術大学

松本 望 ピアノリサイタル(2020/2/28)

『松本 望 ピアノリサイタル』に伺いました。(2020/2/28@王子ホール) 松本 望さんは、東京藝術大学大学院修士課程作曲専攻修了し、パリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科首席卒業(審査員満場一致)。2003年東京文化会館主催合唱作品作曲コンクール最優秀賞。2007年第4回リヨン国際室内楽コンクール第1位(ヴァイオリンとピアノのデュオ)。2009年第55回マリア・カナルス国際音楽コンクール・ピアノトリオ部門第1位。 在学中より作曲と演奏の両分野で活動を展開し、2015年度に

カンディンスキー ピアノリサイタル2020(2020/2/24)

『カンディンスキー ピアノリサイタル2020』に伺いました。(2020/2/24@東京文化会館 小ホール) ミハイル・カンディンスキー(Mikhail Kandinsky)さんは1973年モスクワ生まれ、大画家W.カンディンスキーを輩出したロシア家直系にあたるピアニストです。1996年モスクワ音楽院首席卒業。全額給費特待生として渡英、英国王立音楽院大学院修了。 ウィンゲート賞受賞。近年はワルシャワでのショパンコンサート、モスクワでのタニエフ音楽祭に招聘され好評を博しまし

Duo Axia デュオリサイタル Vol.6 in 東京(2020/2/19)‬

『Duo Axia デュオリサイタル Vol.6 in 東京』に伺いました。(2020/2/19@渋谷ホール)‬ Duo Axiaはベルリン芸術大学で学ぶピアニストの伏木唯さんとチェリストの山口徳花さんにより、2017年に結成されたデュオです。”Axia”とはギリシャ語で”価値あるもの“という意味です。 伏木唯さんは東京藝術大学を卒業後ヒンデミット財団奨学生、文化庁新進芸術家海外研修生として、ベルリン芸術大学にて研鑽を積み、現在は国家演奏家資格過程に在籍中。チェロの山

R/B meets M/C vol.2 ~ルネサンス・バロックと近現代音楽の出逢い~(2020/2/15)

『R/B meets M/C vol.2 ~ルネサンス・バロックと近現代音楽の出逢い~』に伺いました。(2020/2/15@古賀政男音楽博物館 けやきホール) このコンサートのキーワードは R/M、M/C の邂逅です。R/Mとはルネサンス/バロック、M/Cはモダーン/コンテンポラリです。中間の時代に作曲されたものはあえて取り上げず、時代を大きく隔てた楽曲を追う、とても興味深い取り組みが行われました。 ソプラノの東城里奈さんは東京音楽大学大学院音楽研究科を修了し、現在は

磯貝萌子&田尻杏子ピアノジョイントリサイタル〜ピアノで巡る世界の旅〜(2020/2/2)

『磯貝萌子&田尻杏子ピアノジョイントリサイタル〜ピアノで巡る世界の旅〜』に伺いました。(2020/2/2@STUDIO VIRTUOSI) 磯貝萌子さんは東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業、同大学院修士課程鍵盤楽器研究領域(ピアノ)修了。 第8回北本ピアノコンクールF部門第2位、第25回彩の国・埼玉ピアノコンクールF部門銅賞、第19回PIARAピアノコンクールシニアC部門第1位及び浜松市長賞、など受賞経験が多数あります。  田尻杏子さんは洗足学園音楽大学ピアノコース卒

未来からくる演奏家を聴く会 第278回 クァルテット・インテグラ(2020/1/26)

『未来からくる演奏家を聴く会 第278回 クァルテット・インテグラ』に伺いました。(2020/1/26@山王オーディアム) 桐朋学園の学生により2015年に結成された弦楽四重奏団 Quartet Integra クァルテット・インテグラ」。メンバーは三澤響果さん(1stヴァイオリン)、菊野凛太郎さん(2ndヴァイオリン)、山本一輝(ヴィオラ)、築地杏里さん(チェロ)で、それぞれが国内外のコンクールで多くの受賞歴があります。第8回秋吉台音楽コンクールにて弦楽四重奏部門 第

鈴木理恵子&若林 顕 ベートーヴェン・イヤー・シリーズ 第1回 ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(2020/1/25)

『鈴木理恵子&若林 顕 ベートーヴェン・イヤー・シリーズ 第1回 ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会』に伺いました。(2020/1/25@相模湖交流センター) ヴァイオリンの鈴木理恵子さんは、桐朋学園大学卒業後、23歳で新日本フィル副コンサート・ミストレスに就任。2004年より約10年間、読売日本交響楽団の客員コンサートマスターを務めました。1997年からはソロを中心に活動し、全国各地でのリサイタルの他、主要オーケストラとも多数共演。スウェーデン・マルメ市立歌劇場の客演コン

平野玲音 チェロ・リサイタル(2020/1/18)

『平野玲音 チェロ・リサイタル』に伺いました。(2020/1/18@相模湖交流センター) ベートーヴェン生誕250年を記念した相模湖交流センターの「ベートーヴェン・イヤー・シリーズ」のオープニング公演でした。ベートーヴェンの活動拠点であったウィーンに在住のチェリスト、平野玲音さんが登場しました。 平野玲音さんは9歳からチェロを山崎伸子女史に師事、中学校在学中にコンサート・デビュー。東京大学で美学芸術学を専攻し、表象文化論コース修士課程修了。2002年からウィーンに留学

對馬佳祐 ヴァイオリンリサイタル 〜フランス音楽の夕べ〜(2020/1/17)

『對馬佳祐 ヴァイオリンリサイタル 〜フランス音楽の夕べ〜』に伺いました。(2020/1/17@東京オペラシティ リサイタルホール) ヴァイオリニストの對馬佳祐さんは、東京藝大を経てパリ国立高等音楽院ヴァイオリン科を首席で卒業。同音楽院修士課程室内楽科修了。第8回江頭俊哉ヴァイオリンコンクール第1位。2010年フランス・バッハ国際音楽コンクール第1位。2014年リヨン国際室内楽コンクール・デュオ部門にて最優秀現代曲賞受賞。2016年ルーマニア国際音楽コンクールにてグラン

ともよあずさニューイヤーコンサート(2020/1/16)‬

『ともよあずさニューイヤーコンサート』に伺いました。(2020/1/16@横浜みなとみらいホール小ホール)‬ 堀部ともよさんのピアノと中村梓さんマリンバによるデュオです。今回で15年目を迎えました。堀部ともよさんは東京音楽大学ピアノ科卒業、東京音楽家大学院鍵盤楽器研究領域室内楽専攻修了。近年は特にフランス音楽に取り組んでいます。譜面に忠実でありつつ、聞き手に音楽が映像として体感として届くような音楽を目標とし活動しています。マリンバ奏者の中村梓さんは、東京芸術大学音楽学部