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鈴木理恵子&若林 顕 ベートーヴェン・イヤー・シリーズ 第1回 ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(2020/1/25)

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『鈴木理恵子&若林 顕 ベートーヴェン・イヤー・シリーズ 第1回 ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会』に伺いました。(2020/1/25@相模湖交流センター)

ヴァイオリンの鈴木理恵子さんは、桐朋学園大学卒業後、23歳で新日本フィル副コンサート・ミストレスに就任。2004年より約10年間、読売日本交響楽団の客員コンサートマスターを務めました。1997年からはソロを中心に活動し、全国各地でのリサイタルの他、主要オーケストラとも多数共演。スウェーデン・マルメ市立歌劇場の客演コンサートマスターとしても定期的に招かれています。近年は夫でもあるピアニストの若林顕とのデュオで、数々のヴァイオリンとピアノのための名作に意欲的に取り組まれ、数多くのCDもリリースされています。

ピアノの若林 顕さんは日本を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。20歳でブゾーニ国際ピアノ・コンクール第2位、22歳でエリザベート王妃国際コンクール第2位の快挙を果たし、一躍脚光を浴びました。その後、N響やベルリン響、サンクトペテルブルク響といった国内外の名門オーケストラとの共演や、室内楽やソロ・リサイタルなど現在に至るまで常に第一線で活躍し続け、多数のCDも極めて高い評価を得ています。

相模湖交流センターは豊かな自然と澄み切った空気に囲まれた神奈川県の相模湖畔にあり、多くの音楽家から「録音の聖地」と呼ばれる稀有な音響を持つホールです。生誕250周年を迎えたベートーヴェン・イヤー・シリーズとして、録音やコンサートで馴染みのあるお二人によるヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(全4回)が企画され、客席と同じフロアの演奏者を取り囲むサロンコンサート・スタイルで開催されました。

今回のプログラムはベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ」が、第1番・第3番・第2番・第5番「スプリング」の順に演奏されました。
鈴木さんのヴァイオリンが極上の美音で伸びやかに歌い、若林さんのこぼれ落ちるような美しいピアノとの音楽的な対話が素晴らしく、ベートーヴェンの音楽を存分に堪能しました。

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アンコールにはパラディス「シチリアーノ」とシューベルト「アヴェ・マリア」がしっとりと美しく演奏されました。

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これほどの深みのある音楽を最上の響きを持つホールで聴くことができる全曲演奏会シリーズは必聴です。第2回公演は、6/6(土)にベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第6・7・8番」が予定されています。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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