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うつ病、回復期までの道のり。

11月にうつ病と診断され、はや3カ月。

うつ病には、
急性期」と呼ばれる時期と、「回復期」と呼ばれる時期、
また「再発予防期」があるそうです。

急性期は診断から1~3カ月。これが1番辛い期間で、病状が不安定な時期だそう。
3カ月経つと徐々に安定してくるようですが、中には半年くらい要する場合もあるようです。

また、うつ病が治るまでに1年や3年、それ以上時間がかかる人もいると聞きます。正直、気が遠くなりそうだった。

そして、1月に入ってから気温がぐんと下がり、寒さがこたえた。
やっぱり寒くなって悪化した感じがした。
健康な人ですら、気が滅入る冬の季節。
ヨーロッパや北欧では日照時間が少ないことから冬季鬱病になる人も多いと聞く。
うつ病の私にとって、容易な月日ではなかった。
ぼーっとする日も増えるし、体は動かないし、漠然とした不安も増える。
以前よりも全体的に悪化した感じがして、辛かったです。

お医者さんに、「いつ良くなりますか。3カ月経つと症状が軽くなるって聞いたんですけど…」と問いかけると、
「そんなものはありませんよ。人によって違いますからね。」と。
そう言われることは何となくわかっていた。
医者だもの、いつ良くなるとか、断定的なことは言わないようにしているんだろう。

そして、どこかで覚悟した。
3カ月で良くなるだろうと思ったけど、この調子なら良くならないんじゃないかと。
少しでも働こうかと思ったけど、まだまだ無理なんじゃないかと。
その時期に『ツレがうつになりまして。』を読み、時間がかかったという体験談を知ったこともあり、この病気は思うようにはいかないのだともうわかっていたから。

そして、焦ってしまうこともうつ病の症状のひとつだと知った。
だから、このあたりで「もう焦るのはやめよう」と決めた。
働けるまでにも、半年とか1年とか掛かるのかもしれない。
もしかしたら一生治らないのかもしれないとも、もちろん思った。
なんだかそんな気分だった。
以前の写真を見て、元気だった自分がうそみたいに思えるから。

でも、2月に入って寒さが少し和らいできたころ、少しずつ絵を描いたり歌ったり好きだったことができるようになり始め、聞けなくなってた音楽も聴けるようになってきた。
何より頭がぼーっとすることが無くなってきた。
家族と笑って話すことも少しずつ増えた。

そして一昨日主治医に調子が良いことを話すと、
「回復傾向ですね」とお墨付きを貰えたのだった。

もう良くならないんじゃないかとも思っていただけに、やっぱりうれしかった。
本当に良くなるものなんだ、と思った。
回復するのは、遠い夢のような気がしていたこともあったから。

もちろん、まだ油断は禁物だろう。
きっと大人数で喋ったりしたり、騒がしい場所に行ったりしたらまだ疲れると思う。
無理は絶対にしない、そう決めて。
それは今後うつ病が完治した私にも言えることだ。

無事、回復に迎えたことが何よりうれしく思う。
焦らないと決めたことが功を奏したのもあるかもしれない。

大丈夫、ちゃんと治るんだ。

うつ病と診断されて間もない人や、まだ1番辛い時期にいる人には、
絶対に回復する時期がくると伝えたい。
決して「自分は怠け者なんじゃないか」と責めたりしないで。

今まであった症状や辛かったことも、いずれ書いていこうと思う。




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